【リアルジャパンプロレス】初防衛戦に臨む第11代レジェンド選手権王者・大谷晋二郎 「ベルトがまだ“大谷晋二郎から離れたくないと言っている。頑張る勇気を伝えたい!」12/7(水)後楽園ホール大会

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――自分の目指すものや志に対し、周りはとやかく言ってくるかもしれませんが、やはり強く思うこと・願うことというのは大事であると。

 

大谷 逆にいろいろ言われた方がいいんです。例えば僕が「みんなが求めるチャンピオンだ」って言っても、「ふざけるな、お前じゃねぇよ」って言われなきゃ反骨心が出ないんです。

 

――たしかに大谷選手は昔から、そういった反骨心を自分の力に変えてきました。

 

大谷 そうです、反骨心に揉まれた人間こそ強くなれると僕は思っているので。チャンピオンになってもその気持ちを忘れちゃいけない、そう思ってやっています。

 

――今回の挑戦者、タカ・クノウ選手と臨んだ会見では「金曜夜8時に生中継されているつもりで戦う」と話していましたが、大谷選手にとって“金曜夜8時”の思い出を教えてください。

 

大谷 佐山先生、タイガーマスクで言えば、金曜8時に放送が始まって、小林邦昭さんとの戦いがすでに始まっていたんです。そして試合の最中、小林さんがタイガーのマスクを裂いて、破れた瞬間にCMになったんです。そしてCMが明けたらタイガーがもう違うマスクをかぶっていて。一体CMの間に何があったんだ!? って、あの印象がすごく強いです(笑)。でもそういうワクワク感というのを僕はもうダイレクトに感じていましたから、それぐらいの気持ちで見てくださってる人がいるんだという思いで僕はリングに上がります。テレビ中継で流れてないにしても、流れていると勝手に思ってリングに上がりたい。だからといってみんな勘違いしてほしくないのは、僕は“いい試合をしよう”“綺麗な試合をしよう”なんて、さらさら思っていないんです。あの時代のプロレスは、やはりスゴいものと同時に“戦い”でしたから。だから「金曜夜8時のつもりでやる」と言っても、下手したら1分で終わるかもしれない。プロレスにはそういう戦いもあるし、そういう戦いをもしかしたらタカ・クノウ選手とだったらできるんじゃないかと思います。

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――では、大谷選手が今回見せるのは“試合”ではなく“戦い”だと。

 

大谷 僕の中で“いい試合”をしようとする気はないです。僕はいい試合・綺麗な試合よりスゴい試合、驚きのある試合をやりたい。逆にタカ選手とだったらそういう試合じゃなきゃダメだと思います。タカ選手のことは僕は人から話を聞いてしか知らないけど、総合の世界から来たタカ選手が綺麗なプロレスをして面白いですか? 僕はそう思います。

 

――この試合は初代タイガーマスク35周年の最後を飾る試合であるとともに、リアルジャパンプロレスの2016年を締めくくる一戦ともなります。

 

大谷 これは何の運命なのか分からないですけど、リアルジャパンの旗揚げも僕メインをやらせてもらっているんです。リアルジャパンのスタートも僕、35周年という記念の最後も僕、だからといって僕は所属選手ではないですし、これは何か不思議な縁というか運命というか。だから全てに、僕は求められているのかなと。そういう風に思ってやっています。今のリアルジャパンは大谷晋二郎だろって。なんせチャンピオンですから。チャンピオンがそういう気持ちを持っていなかったら、やってられないですよ。そういう気持ちで僕はリングに上がりたいし、そういう僕からしてタカ選手は未知の相手で、もしかしたらこのベルトの防衛戦に最適の相手なのかもしれないです。

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