【丸藤 正道インタビュー①】武藤との初タッグ、闘魂三銃士、オカダ戦(ベストバウト)、まさかのファイプロ談義まで大いに語る!

 

山口:そう考えると、上の世代の選手とはやり尽くしたんですね。年間最高試合(2016年7月18日)のオカダ・カズチカ選手とか、僕らから見ると刺激的で最高でした。最高の舞台で燃えまくってたなと思ったんですけど、あの時の心境はいかがですか?

 

丸藤:試合していて楽しかったですね。自分のスタイルを崩さないためにも、前の日にもお酒飲んだし。

 

柴田:三沢流ですよね。

 

丸藤:……こればっかりは言わないようにしてたんですけど(笑) 前の日は四時まで飲んでた。札幌じゃないですか。前日入りじゃないですか。飲むじゃないですか。でも試合は夕方じゃないですか(笑) 全然体調は良かったです。

 

山口:年間試合が取れたのはガソリンのおかげ、と(笑)

 

丸藤:いつものペースを崩さないことですね。ビッグマッチだから、タイトルマッチだからといって特別に何かをするわけじゃなく、常に平常心です。習慣は変えないほうがいいですよ。

 

山口:G1開幕戦、あのときはしびれましたね。ノアファンは狂喜乱舞だったんじゃないですか?

 

丸藤:結果は残さなきゃいけないと思ったんですけど、細かい部分で言えば、僕が先輩から教わっていたことをいつも通りにやっただけです。

 

山口:オカダ選手はスケール大きいじゃないですか。やりにくくなかったですか?

 

丸藤:筋骨隆々なわけでもなく、手足が長いので、逆にやりやすかったです。クラッチも組めるし、フィニッシュテクにしても手が届くと届かないとでは全然違うので。

 

山口:アンコ型の選手とスラリ体系じゃ違いますよね。

 

柴田:ハードルがかなり上がっていたのに、それを軽く超えたのがあの試合でしたね。

 

丸藤:軽く超えたわけじゃないですよー(笑)

 

柴田:見た方からするとそうなんです。ご本人は不本意かもしれませんが、そのあたりが天才たるゆえんですよ。

 

丸藤:G1初戦の大舞台、メインイベントでオカダ選手と組まれたという意味を、自分で考えなければいけませんでした。それは僕が決めたことではないし、新日本プロレスさんが「丸藤なら何かを起こしてくれる」という期待を持っていてくれたからこそのメインイベントなので、僕がしょっぱい試合をして結果も出せなかったら、G1の後は何もないですよ。

 

山口:今まで見ていなかった絵が見れたのは幸せでしたね。

 

柴田:上の世代はやり尽くして、オカダは下じゃないですか。下の世代を転がして押し上げようみたいな計画があるんですか?

 

丸藤:それを自分の団体でやりたいですね。でも、中堅の選手たちも、たとえば、今ちょっかいを出してる(マイバッハ)谷口とかも、僕より年上ですから。谷口は変な固定観念にとらわれずに、もうあのまま「リング上の二重人格」でいいんじゃないか。記者会見もあのままでよくて、試合の時にだけ変貌してもらったら、お客さんも分かりやすいんじゃないか。本人もスイッチの入れ方がわからないみたいだし。俺と試合しているときは力強さや技術がしっかり感じられるので、それをほかの人間にどんどん出していけるように持っていきたい。

 

 

山口:谷口さんをどんどん教育してベストタッグ賞を狙いましょう。そこを潮﨑さんが陰から見てる(笑)

 

丸藤:実は、谷口に対してはひとつ恩があるんですよ。あいつが男色ディーノから俺の唇を守ってくれた(笑) あいつが立ちふさがってディーノのキスを受けたんです。

 

山口:この恩があるから、それを返すためにも育ててあげると。

 

丸藤:あのとき俺の唇を守ってあげたんで……

 

山口:その恩返しだと。ストーリーができましたね!

 

丸藤:ふざけすぎかな?(笑)

 

 

【丸藤 正道インタビュー②】方舟の次世代を育てる責任。ベテランとして、新たなステージへ!

 

(撮影:二瓶隆弘)

 

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