【編集長インタビュー】「和製人間風車」鈴木秀樹が「黒魔術も駆使して関本大介に勝つ」と予告

――そういえば、関本選手は決戦前に「鈴木選手の呪いを感じる」と告白していました。鈴木選手のダブルアーム・スープレックスをイメージトレーニングをしていたら、実際に食らってもいないのに「肩が痛くなった」と

 

 

鈴木 僕の「黒魔術」ですね。毎日、関本さんの写真に念を送って、ビリビリに破いていましたから。今はわら人形…。関本さんの奥さんにもニセ情報を送ります。「プロテインは体に悪いから、飲ませたらダメ。禁止です」と。大日本プロレスの道場やトレーニングジムにも工作員を送り込みます。関本さんにはトレーニングさせません。

 

――あらゆる手を使うんですね

 

鈴木 そうでもしないと、勝てません。ダブルアーム・スープレックスも何度かトライしたけど、関本さんの腰が重かった。

 

――関本選手は「一度も(ダブルアーム・スープレックスを)くらったことがない。俺は何度も鈴木選手に決めているけど」と豪語していました

 

鈴木 う~ん。本当に空気を読まない人だ(苦笑い)。まあ「投げ切れるだけのダメージを与えられていない」ということでしょう。こっちは関本さんの(得意技)ジャーマン・スープレックスやラリアートに散々、やられているのに…。関本さんが言い出した3・30再戦で決めます。

 

 

――3・30後楽園ホール大会も「30分一本勝負」です

 

鈴木 60分勝負、時間無制限勝負であろうと、30分あれば十分です。僕の得意とする短期勝負を狙っていくのか? じっくり攻め立ててやるか? 互いのコンディションはもちろんですが、リングだって日々刻刻と変わってくる。ロープやマットの張り具合だって…。ゴングが鳴ってしばらくしたら、自然に勝負が見えてきますよ。

 

――今度も壮絶な一戦になりそうです

 

鈴木 僕は「ロビンソンさんがやっていたファイト」をしたいと思っている。ファンの人たちに提案したいんです。「これを見て、どう思う?」と。関本さんはどんな相手でも、闘える。相手の土俵にも上がれるんです。でも、僕は自分のファイトスタイルに相手を強引に引きずり込んで行く。自分のスタイル、ロビンソンさんから教わったスタイルを押し通して闘う。ただプロレスには様々なスタイルがあっていいし、押し付ける気はない。僕のようなスタイルもあることを知ってほしい。どう受けとめるかは、皆さんの判断です。

 

 

――関本選手にも仕掛けるんですね

 

鈴木 もちろん簡単な相手ではない。関本さんの圧力はスゴイし、イヤになるほどです。僕の思いを大日本プロレスが受け入れるのか? 3・5決戦では、宇藤純久、野村卓矢の2選手が僕のコーナーにいた。大日本プロレス所属選手なのに…。今度はどうするのかな? 彼らの動きが僕も楽しみです。他にも来てくれるのか? あ、植木嵩行選手は来なくていいです(笑い)。

 

――間を空けないでの再戦だが?

 

鈴木 前回の余韻があるうちに再戦したほうが、良い部分もある。関本さんには関本さんの、僕には僕のファイトスタイルがありますが、お互いの持ち味を活かした試合になると思うし、ファンを納得させられるものを見せます。やっとつかんだチャンス。全てをぶつけて、モノにしますよ。

 

 

鈴木秀樹は相変わらず、ふてぶてしい。自信をみなぎらせるのも、バランスの取れた大きな体躯、技術に裏打ちされたものだ。インタビューでは、いつもの「秀樹節」で煙に巻くが、冷静に戦局を分析している。再戦となる3・30決戦では3・5決戦でつかみ取った関本大介の穴をトコトンついて勝機を見出すはず。「策士」鈴木秀樹の術中に「絶対王者」関本大介がはまってしまうのか? いずれにせよ、名勝負となることは間違いない。

 

(撮影:二瓶隆弘)

 

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