【石川修司選手インタビュー】蘇る大巨人、全日本プロレス「チャンピオン・カーニバル」に挑む!

その巨体と圧倒的パワーで、昨年のインディープロレス業界を席巻した石川修司選手。今年はプロレス界全土に覇を唱えるべく、全日本プロレスのチャンピオン・カーニバルに挑む。

<巨体の作り方、そしてメンテナンス>

――一月下旬に病気で欠場されましたね。どういう病気だったのでしょうか?

石川:手術自体は三泊四日ぐらいで退院したんですけど、病気が鼠径ヘルニアで、力むとダメだと言われて、下半身のトレーニングができていなかった。一ヶ月は腹圧の負担をかけられないので、トレーニングも最初はジョギングから。退院して一ヶ月で復帰したけど、復帰時は七割程度でした。全快よりも、まず復帰を目標にしたほうがトレーニングもできると思ったので。

――怪我は長年の怪我の蓄積でしょうか?

石川:病気になるタイミングがわからないんです。トレーニング仲間にも同じ病気の人がいるんですけど、デッドリフトやスクワットで力むのがよくないみたい。体の中には膜があって、その膜が小腸を押さえているけど、加齢とともに膜に隙間ができて、内臓の脂肪や臓器が隙間から垂れて、出てしまう病気です。手術自体は簡単らしいけど、メッシュで隙間を埋めてもらいました。麻酔も下半身だけですね。

――終わった後は痛いですか?

石川:その日は痛かったですね。しかもベッドが硬くて、腰痛持ちには二重苦でした。僕の場合は三泊四日だったけど、退屈だったし、長く入院していると嫌になるでしょうね。

――特にカテーテルは辛いですよね。

石川:トラウマです。高校時代に手術した時、カテーテルを抜くときに超痛くて……。今回もそれを覚悟していたら、それほど痛くなかった。プロレスで痛いことばかりやってるから、痛みに鈍くなってきたのかなと(笑) 昔の方がビックリするくらい痛かった。だけどトイレでも痛いし、手術よりそっちの方が嫌でした。

――二度と手術をしたくないですよね。体には気を付けないといけませんね。

石川:健康じゃないとプロレスはできませんからね。

――腰痛はどうやってケアしていますか?

石川:マッサージとか、鍼とか。あとはセルフケア。退院してから、トレーニングも変わりました。練習を休んでいた分もあって、負荷をかけるトレーニングをすると、体にダメージが来る。練習の重さは変わらないけど、ケガをしないように、トレーニング前後のマッサージや準備体操、ストレッチを増やしました。今は、ケアを大事にしています。

――食べ物や飲み物には注意されていますか? お酢を飲んだりとか?

石川:酢はないです(笑) 夕食の時に炭水化物をとらないようにしています。去年の両国の時に140kgあった体重を130kgに落として、その体重をキープしようと思っています。入院していた時は病院食で、間食もしなかったので、体重も125kgまで落ちました。だけど「やせた」と言われるのが嫌いなので(笑)、その時だけは夜にラーメンとか食べて無理やり130kgまで戻して、それをキープしています。

――140kgと130kgで違いを感じますか?

石川:正直あまり変わらないです。ただ年齢もあるので、ひざや腰に負担がかかるのを和らげようと思って。動きはあまり変わらないはずです。

――石川さんは大きいから、マッサージをする人も大変でしょう。

石川:いつも行っているのは、DDTが経営している、新宿御苑の新宿ぎょえん整骨院です。

――レスラーさん御用達ですね。

石川:レスラーの松永選手が院長だから、どこが悪いかもわかりやすいし、当然力もある。

――年齢的には、筋トレと同時にストレッチも多めにやっていかないといけないのでしょうか。

石川:試合前も筋トレをするけど、同等かそれ以上にストレッチをしています。

――サラリーマンでも、室内でパソコンを使ってばかりいると、体が丸くなったり猫背になったり、腰も痛くなりますね。ストレッチで、負荷がかなり軽くなります。格闘家の方々にも、加齢に従ってストレッチを重視する文化が根付いてきたそうです。

石川:ストレッチをしていないと急に体を動かすのが怖くなります。

――体はもともと柔らかいほう?

石川:固い。今までは勢いでずっとやってきたけど、勢いだけじゃまずいと思っています。試合が終わった後に、関係ないところを痛めたりするので、ケアは今まで以上にやるようになりました。

――石川さんの重量級のパワーをいろいろなレスラーに味わわせるのは醍醐味ですね。重量級の選手が重い技を入れるのは、見ていて面白いです。柴田編集長に言わせれば大きいことはいいことだですね。近年のプロレスラーは少しずつ小さくなってきたので、その中では石川さんの存在感は圧倒的です。

石川:自分より大きい人が入らないように目を光らせてますから(笑)

――そこまで体重が大きくなったわけではないんですね。

石川:もともとは、体重100kgくらいでしたから。

――どうやって増量を成功させたんですか?

石川:何の努力をしたかと言われると、わからないです。普通に筋トレして、タンパク質を食事で摂っているだけです。最近はサラダチキンも普通に売ってるし、納豆・豆腐・大豆と、タンパク質を摂取するようにはしていたけど、一日六回プロテインを飲んで、みたいなことはしていません。それでも体重が毎年3kgくらい増えていって、130kg~140kgに上げてから、それを落としていきました。トレーニングは、レフリーの和田良覚さんからトレーニングを学んでから、トレーニングの質が変わりました。それまでは、デッドリフトやスクワットがきついので逃げていた傾向があったんですが、和田さんは下半身が強くないと力がつかないという持論の人だったので、教わってトレーニングをしてから、一気に体の質も変わってきた感じがします。ベンチプレスなんかは、やりやすいというか、あまりつらくないんです。ベンチプレスは胸が大きくなったり、成果もわかりやすく出るので楽しいんですよ。きついのは一番下、下半身です。ケツがデカい方がいいと言いますから。

――石川さんはうまく増量できたんですね。

石川:増量の負担で動きが悪くなってしまうと意味がありません。年間で徐々に体重をじっくり増やしていかないと、体がついていきません。すこしづつ増えた事で体へ影響や負担もそれほどありませんでした。

――理想形ですね。ちなみに、ご両親は体が大きいですか?

石川:父親は175cm、母親は162cm。自分、末っ子なんですよ。姉が170cm、兄貴が185cmあって、末っ子はさらに大きくなった(笑)

――日本人ヘビー級の中で重量感が桁違いで、説得力があります。魔界で剣を振り回された日には大変ですよね。

石川:目が悪くて、暗いとお客さんが見えないんですよ。プロレスファンじゃない人が多いから、乱闘の経験がないので、お客さんが逃げてくれない。舞台では、そもそもそういうことしませんからね……。

 

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山口 義徳(プロレスTODAY総監督)
『プロレスTODAY』総監督。
その素顔は運営会社(株)リアルクロス代表取締役社長。
プロレスTODAYの企画・進行・管理を行い、会場ではカメラマンも兼務。
またプロレスとビジネスの融合を行い、会場でのクライアントとのタイアップも実施。

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