【若松大樹インタビュー】“最侠タッグ制覇”の勢いで2AW無差別級王者 吉田綾斗に挑戦「デスマッチ王座との2冠は夢じゃなくて目標!」
千葉密着・発信型プロレス2AWより、若松大樹がプロレスTODAY編集部に来社。
今、デスマッチ界の新星としても注目されている若松。
取材の前日には、大日本プロレスの「最侠タッグリーグ2022」をアブドーラ・小林との”流血無双コンビ”で優勝するという快挙を成し遂げた。
勢いに乗ってる若松が次に狙うのは、吉田綾斗が持つ2AW団体最高峰の無差別級シングル王座。
吉田綾斗を止めるのは自分だと言う背景には、デスマッチで培った確かなる自信があった。
▼インタビュー(動画)はコチラからご覧ください。
今大会にご招待!
以下よりご応募ください。
締切:2023年2月17日(金)正午12:00
https://proresu-today.com/archives/211031/
①『最侠タッグリーグ2022』優勝決定戦(蛍光灯デスマッチ)で”クレイジーラバーズ”竹田誠志&塚本拓海を撃破して“流血無双コンビ” が5ヶ月に渡る長期リーグ戦を制覇
--収録の前日、大日本プロレスの「最侠タッグリーグ」でアブドーラ小林選手とタッグで優勝されました。おめでとうございます!まさか優勝されるとは驚きました!
まぁ、でもそういう方いっぱいですよね(笑)期待してますという声は多かったですけど、優勝への期待なのか、どこまでやれるのかという期待なのか…。優勝すると思ってる人は少なかったでしょうね。自分でも思います。
--快進撃が続きましたよね。優勝した後のお気持ちはいかがでしたか?
勝った瞬間から感慨深くなってしまって、リング上で涙が止まらなくなりましたね。リーグを通して成長出来てるのを感じたので、優勝したいと思ってたし、出来る自信もあったんですけど…。本当に全試合が終わって優勝したときに、5か月もあったので終わったんだなと、勝って終わったんだなと…
--安堵ですかね?
安堵の気持ちと嬉しい気持ちと。
--”クレイジーラバーズ”(竹田誠志&塚本拓海)を倒せるのかという気持ちもありましたが、会場のファンの方が若松選手を応援したいという気持ちを強く感じましたね。若松選手が一番キャリアも浅いということで、デスマッチを始めてまだ9か月ですよね?
そうですね、9か月くらいです。
--9か月でデスマッチでタッグリーグ制覇ですからね。アブドーラ・小林選手とはその後どんなお話されましたか?
終わったなっていう感じで、ちょっとはかなくもあったんですけど、優勝できたので「ありがとうございました」と感謝の気持ちを僕は伝えましたね。アブちんも「ここまで俺についてきてくれてありがとう」って言ってくれて、本当にいいタッグチームだったなって思います。
➁若松選手にとってアブドーラ・小林選手とはどのような存在?
--お話の中で“アブちん”とありましたが、お二人呼び名も“アブちん”、“若マティ”と呼び合っているんですよね。年齢もかなり違うお二人ですが、若松選手にとってアブドーラ・小林選手はどのような存在ですか?
(アブドーラ・小林選手と)初めて試合したのが昨年の1月なんですけど、通常のルールで負けたんですよ。あっさり負けてしまったんですけど、どこか特化して強いとかいうわけじゃなかったので、この人は何がすごいんだろうと。例えば打撃が重いとか、選手によっていろいろあるじゃないですか、寝技が強いとか。それを考えたんですけど、僕の中で何も見つけられなかったんですよね。でもあっさり負けてしまったので、すごい悔しかったんですよね。だから最初は、何がすごいんだか分からない存在という感じでした。
--なるほど
でも対戦を経て、タッグを組むということになってからいろんな面ですごい存在なんだなってことを思いましたね。
--レスラーとしての技量もさることながら、人間力がありますよね。
本当にアブちんは「俺たちは先輩後輩じゃねえんだ」と言ってくれて。「タッグチームだから友達でいこう!」と。だから“アブちん”、“若マティ”なんですよね。
--リングの外でも“アブちん”って呼ばれてるわけですよね?
そうですね、普通に“アブちん”と(笑)
--そして、前回編集部に来社された際は、傷もなくデスマッチを始める前でしたよね。今日は額にも傷がありますが、試合後は電車で座るのも痛いとか。
痛いですね。座ると背もたれに背中とかが付くだけで痛いので、立ってた方が楽ですね。
--冬は着こめばいいとお伺いしましたが、昨日の場合だとマスクしても額の傷は隠れないですよね?
試合後はガーゼ貼ってるんでいいんですけどね。でも今日はもう血が止まってるのでガーゼしないで電車乗ったので、隣に人が座ってくれないですね(笑)
--プロレスラーあるあるですね(笑)
それで僕がデスマッチファイターだなって思ったことなんですけど、ガーゼで一番小さいサイズを手首にあててる人がいたんですよね。で、あれ?なんでこれ手首にあててるんだろうって。そっか、額は他の人使わないか、額用じゃないのかって。もう感覚がマヒしちゃってるんですよね(笑)
③アブドーラ・小林選手との流血無双コンビでなぜ優勝できたのか?
(最侠タッグが)5ヵ月と長い期間で、アブちんと僕はタッグ組んで1ヵ月もしないうちに最侠タッグ始まったんで。逆に組んでからの期間、リーグ戦を消化してる期間の方が長かったからこそ、優勝できたんじゃないかなっていうのはあります。
--長かったからこそ、その中で絆をはぐくめたということですね。
そうですね、僕はそれが追い風になったんじゃないかなと思います。
--でも大変だったこともたくさんありますよね?
大変だったことはもちろんあるんですけど、アブちんの言葉を借りると「クレイジーラバーズは完成されたチームだ。僕らはまだ完成してない。」だから10月はまだ追い付いていなくて負けちゃったんですよ。でも昨日は期間を経て成長して…「完成されたチームは落ちてくだけなんだ」ってアブちんが言っていたので、僕らが上がって上がって、『クレイジーラバーズ』を超えたんじゃないかって思います。だから大変なこともありましたけど、リーグが長かったということが僕らにとっては良かったなと思いますね。
--本当に優勝した翌日ということで、昨日は試合終わって家ではどのように過ごされたんですか?興奮冷めやらない感じですか?
やっぱ興奮状態ですね。僕ら最侠タッグリーグの公式戦前日は“アブちん”と“若マティ”でインスタライブをコラボするというのをやっていて。昨日も僕が帰ってすぐにインスタライブを始めたら、1分もしないうちにアブちん入ってきて(笑)試合後、インスタライブコラボしてました。コメントでも「あんな激闘した2人とは思えない」とかありましたね(笑)
--そういったことも含め、どんどん自信に繋がってきてる感じですね。
最初は分からなかったことが、アブちんの教えとかも経て、デスマッチファイターとしてもプロレスラーとしても分かるようになってきたというのは僕の中の自信になってますね。
④吉田綾斗とのタイトル戦に向けての意気込み
--その自信を引っ提げて、自団体のベルト、吉田綾斗の持つ無差別級のベルトに挑戦します。今の意気込みはいかがですか?
まぁ、でもほんと大日本プロレスという大きな団体で冠を取ったというのもありますし、デスマッチでしか経験できないけど通常のルールにも生かせることってたくさんあると思うんですよ。それは吉田綾斗は経験できてないことなんで。それを僕は経験してきたので、そういう面で超えられると思ってます。
--今、一番自信がありますか?
あります。今日も午前中、別の取材がありましたけど。もう10回以上言ったんじゃないかなってくらい「自信があります」としか言わなかったですね(笑)
--お客さんから若松選手の支持も高まってきてますしね、それは感じますか?
そうですね、お客さんから背中を押してもらってるなというのを感じますね。
--吉田選手も団体の象徴・真霜選手からベルトを獲りましたよね。若松選手が挑戦表明した時は、吉田選手から「止めれるもんなら、止めてみぃや」と言われました
自信があるんだなと思いましたね。昨年11月に2AWの所属選手がほぼ出場した大会で優勝したうえで、真霜拳號という団体の象徴を倒したわけなので、自信があるのは分かるんですけど…。11月のときも準決勝で吉田綾斗に負けてるんですけど。でもその時とは違う成長した自分があると思ってますし、止めれると思ったから挑戦を名乗り出たわけなんで。「止めれるもんなら、止めてみぃや」という発言に対しては、止めてやるよっていうね。
--今ちょうど勢いが乗ってきてるからタイミングもいいですよね。
挑戦表明した段階では、最侠タッグリーグの準決勝までしか決まってなかったんですよね。準決勝敗退、もしくは決勝で負けてしまった場合、落ち込んだままタイトルマッチを迎えてしまうなっていうのは懸念してましたね。
--やはり直前で優勝してるのと負けてしまうのでは、全然違いますよね。
そうなんですよ。だからどっちに転ぶのかな、モチベーションが違うよなって思ってたところ優勝できたので。これは(ベルトを)獲れるなと。
⑤チャンピオンになった暁にはどうしていきたい?
まずはそのベルトを持って、大日本プロレスで“一騎当千”(シングルマッチのリーグ戦)があるとすればベルトを引っ提げて出たいですね。あとは、今年は2AWの後楽園ホール大会が2回あって1発目が3月なんですけどそこにチャンピオンとして出たい、そして同期を相手にタイトルマッチをやりたいなと。ナカ・シュウマ、チチャリート・翔暉、仁木琢郎の3人いるんですけど、ベルトを持ってるからにはそいつらより強くなくてはいけないと思うので、まずは上ではなく同期とやりたいと思いますね。
--2AWの無差別のベルトを獲って、デスマッチとかもあるんですかね…?
全然あると思います。2AWのベルトと、大日本プロレスのBJWデスマッチヘビー級のベルトの2冠王者になりたいと思ってますね。僕それは夢じゃなくて目標にしてるんで。
⑥サムライTV「日本インディー大賞」2022ニューカマー賞を受賞
--サムライTVさんの「日本インディー大賞2022」ニューカマー賞を受賞しました。おめでとうございます!
ありがとうございます。自分の中でも充実した1年だったんですよ、2022年。でもそれがインディーマット界全体に届いてるとは思ってませんでしたね。なので驚きと嬉しさが相まって。でも嬉しかったですね。
--女性ファンも増えたんじゃないですか?
そうですね、増えましたね(笑)。今日バレンタインデーですけど、その前3連戦だったので会場でのチョコの差し入れが、去年や一昨年に比べてそこそこ増えましたね。デスマッチで疲れた体をチョコで回復させていただきましたね。
--チョコ、いいですか?
いいですね。鉄分も吸収できるんで…(笑)
--同期にも自慢できますね。
いや…同期はもともと結構もらってるんで(笑)
⑦最後に、大会に向けてコメント
2AWの最高峰のベルトを争うにふさわしい試合をしたいと思いますので、みなさんぜひ会場にお越しください。よろしくお願いします!
インタビュアー:山口義徳(プロレスTODAY総監督)
▼インタビュー(動画)はコチラからご覧ください。
◆大会概要
GRAND SLAM in TKPガーデンシティ千葉
日時: 2023年2月19日(日)開場12:15 開始13:00
会場:TKPガーデンシティ千葉
〈全対戦カード〉
▼2AW 無差別級選手権試合
《王者》吉田綾斗
vs
《挑戦者》若松大樹
▼2AW タッグ選手権試合
《王者組》花見達也&仁木琢郎
vs
《挑戦者組》最上九 &笹村あやめ
▼タッグマッチ
真霜拳號& 十嶋くにお
vs
T-Hawk(GLEAT)&入江茂弘(フリー)
▼シングルマッチ
吉野コータロー
vs
井土徹也(GLEAT)
▼6人タッグマッチ
リッキー・フジ
浅川紫悠
梶トマト(飯伏プロレス研究所)
vs
本田アユム
CHANGO(フリー)
チチャリート・翔暉
▼タッグマッチ
旭志織& ナカ・シュウマ
vs
滝澤大志&レッカ(フリー)
※試合順未定。