【吉田綾斗インタビュー】<前編>GLEAT井土との2AW無差別級防衛戦「今回は自分が間違いなく勝ちます」

千葉密着・発信型プロレス2AWより、吉田綾斗がプロレスTODAY編集部に来社。

2AW現無差別級王者の吉田綾斗が、3月26日(日)に行われる2AW無差別級選手権試合について意気込みを語った。

防衛戦の相手となるのは、勢いのあるGLEATの中でも存在感をはなっている井土徹也。

3月19日に行われたタッグでの前哨戦で直接敗戦を喫した挑戦者の井土に対する印象、他団体交流に積極姿勢を見せるGLEATについて、そして気になる「2AWは過小評価されすぎている」発言の真意とは?

また後編では、過去に同じリングに上がった新日本プロレスの海野翔太、プロレスリング・ノアに乗り込んだジェイク・リーへの想いを赤裸々に語った。

<今回は前後編でお届けするインタビュー前編>

▼インタビュー後編はこちら
【吉田綾斗インタビュー】<後編>若手時代しのぎを削った新日本・海野翔太、全日本「陣」メンバーであったジェイク・リーへの思いを激白!
https://proresu-today.com/archives/214599/

①王座戦への意気込み(他団体の選手との防衛戦)

--今回、GLEATの井土徹也選手の挑戦を受ける立場となりました。前哨戦はタッグマッチながら、直接ピンフォールを取られてしまいましたが、王座戦にかける意気込みについてお伺いさせてください。

【前哨戦】2023年3月19日(日)
▼第5試合[2AW無差別級前哨戦 タッグマッチ 30分1本勝負]
○井土徹也(GLEAT)&頓所隼(GLEAT) 
     vs 
●吉田綾斗&ナカ・シュウマ
(14分47秒 スピンブレイク→片エビ固め)

前哨戦は…本当すごい久しぶりにがっちり負けたなと。多分これぐらいの負け方はずいぶんしてなかった気がするんですよね。去年1年通しても、花見にクルっといかれた1回だけくらいだったと思うので。久しぶりの感覚というか…、負けてすぐその感情が湧いたわけじゃないんですけど。前哨戦で負けてからのタイトルマッチに挑むというこの感じが凄い久しぶりなんで、それを楽しもうかなと思ってますね。

--井土選手は王座防衛の後に乗り込んで来られたわけですが、お気持ちはいかがでしたか?

井土さんはほぼキャリアが一緒なんですよね、年齢は向こうの方がだいぶ若いですけど。同じぐらいのキャリアの人・世代の人、外ですごい活躍してる人とタイトルマッチをやりたいなという気持ちはあったので、(井土選手がベルト挑戦に)名乗り上げてくれたことはすごい嬉しいなと思っています。

 

②挑戦者・井土徹也の印象

--他団体も含めて、迎え撃っていきたいというような発言がありましたが、今回BreakingDownでミドル級トーナメント優勝の実績を持つ井土選手とは、戦いにくいとかありますか?

戦いにくさは、特に感じませんね。むしろタイプが似てるなと。BreakingDownのイメージがあるとは思うんですけど、プロレスのLIDET UWFで戦ってるときとはまた全然別の姿があって。でも全然別でもうまく活かしながらプロレスのリングに立ってる井土徹也がいて、そこの井土徹也と自分はすごい似てる部分があると思うんですよ。試合内容自体は、すごいスイングするんじゃないかなと思っているので、あとはもう昨日みたいな結果にならないようにっていうところですかね。

--実際ぶつかってみた井土選手の印象はどうですか?

いづっちゃんは、昔からの仲ではあるんで。試合は全然してないですが、いろんな会場でお会いして、試合も見てたんですよね。試合以外では何度も絡んだ人間ではあるので、前哨戦で思ったのは、”成長”ですね。負けた側が言うことではないかもしれないですけど(笑)。一発一発の重みとかがすごくて、やはりそれはいろんな角度からトレーニングして、自分独自のプロレスラー像っていうのを築き上げてるだけあって。見た目に伝わらないぐらいの重みがある一発一発を持ってるんで、それを自分は完全にくらっちゃったわけなんですけど(笑)

--(笑)

でも、あれくらい強い挑戦者が来てくれるっていうのは、2AWチャンピオンとしてもありがたいことですね。今すごいGLEATがきてる中で、さらにその中でも井土徹也は来てると思ってるので、最高のチャレンジャーだなと思いますね。

--確かに井土選手はすごいスピードで伸びてますよね。

そうですね、まだ20代前半ですもんね、まだまだっすもんね。今であのポジションっていうのはやはりすごいなと思いますし、本当にリスペクトしてます。

--脅威ですね、でも王者としては、そういう相手と戦うことの喜びの方が勝ってる…?

そうですね、だから本当に昨日の試合でも悔しさもあり、なんか嬉しさもあり、本当不思議な感情だったんですよね。久しぶりの感覚だったということもあり。

 

③GLEATという団体のイメージ

--井土選手が所属しているGLEATという団体の印象はいかがですか?

GLEATさんは何度か出させていただいたりはしてるんですけど、見て分かるように勢いがすごいので、なんていうんだろう…。日本の新たなメジャー団体に上がっていっている団体だと思うんですよね。ちょっとなんていうのか、悔しさもありますけどね。自分たちも2AWと名前を変えてからと考えると、その伸びしろにすごい差があるんで…。そこのもどかしさみたいなものもありますけど、GLEATさんのいいところとかも見てきているので、その部分は素直に自分たちも真似できるところはしていきたいなと思います。でも自分たちの譲れないものっていうのは間違いなく持ってた方がいいと思いますし、その辺をうまく融合させて自分たちのプラスに出来たらいいなと勉強させてもらってますね。

--GLEATは今、地方大会も開催してますよね。

すごいですよね、どこ行っても成功してるイメージがあります。

--トップの方がもともと経営者だったということもあり、GLEATで手腕を発揮されてるなという感覚があります。

本当、リング上での新しさはもちろんなんですけど、リング外でもそういうのをすごく感じるんですよね。他の団体にはないものを率先して、全選手・全スタッフでチャレンジしてるあの感じがすごくいいなと思いますね。ストップがあまりかからないというか、やれることをやっていこうという精神でバンバン前に進んでるなと思うので、その辺はやはり学びたいですよね。

--参戦していて感じますか?

凄い感じます。やっぱ勢いある団体っていうのは、何かが違うなというのをすごい感じるので。

 

④「2AWは過小評価されすぎている」発言の真意

--以前、吉田選手は「2AWは過小評価されすぎている」とおっしゃってましたが、その発言の真意を改めて伺えますでしょうか。

うちの過小評価は、正直うちの弱い部分が理由になってるときもあるので、見る側に伝えきれていない自分たちの責任ももちろんあるんですけど。それを抜きにしても、まだ2AWを見たことがない方たちへのイメージが…実際すごい力がある選手がいっぱい集まってるんで、そこをもっとしっかり見た上で評価してもらったら、その評価が下回ることはないのかなと思います。ちゃんとした自分たちの持っている力みたいなものを、もっとたくさんの人に伝えていけたらなという気持ち、そのもどかしさですね。本当、たくさんの人にみてもらえれば分かるのにっていう、そのもどかしさから出た発言ですね。

--なるほど。今、2AWの選手は他団体でも活躍されてますよね。

そうですね。特に自分の下の代、自分の同世代もそうですけどすごい外に出ていて、こういうのがやはり少しずつでもうちの力に繋がっていければなと思うんですよね。

--笹村あやめ選手も女子プロでは引っ張りだこですね。

そうですね、わりかしずっとなイメージはありますけどね。そこにきて、最近はチチャ(チチャリート・翔暉)、若松(若松大樹)、仁木(仁木琢郎)もそうですし、最近は最上(最上九)とかもそうですね。ずっとうちにいないような状態が続いているので。やっぱり何度か外に出れば、外の人たちも評価してくれているということだと思うので、それは各々の力ですよね。それがこうやって評価されているのは嬉しいんで、あとは団体に自分たちの力をいかに繋げていけるかというところだと思っています。

--今他団体で活躍している選手がお客さんを連れて帰ってきてくれるのが理想ですよね。

もちろんそこに繋がるのが、2AWに所属しているならそれが願いだと思うんで。まぁ、それが出来れば一番いいなとは思いますね。

--後輩が他団体で活躍しているのは、頼もしい部分もありますよね。

本当、練習生のときから全員が全員めちゃくちゃポテンシャルがあるなっていうタイプの子たちが集まってたわけじゃないと思うんですよ。それは、ナカ(ナカ・シュウマ)とか大樹(若松大樹)とかあの世代だけじゃなく、ちょっと上もそうですけど、全員がむしろどちらかというと雑草っぽくて頭を使って今の位置にいるって言う感じがするので。チチャもそうですし、最初から体の小ささを活かしていろんなことが出来たとかとそういうわけではないので、やっと自分を見つけて工夫して、さらに工夫して。自分というレスラーを高めていってると思うので、それがようやく固まって自然と評価されたという…まあ頼もしいですよね。見てて分かりやすく成長してるんで。もともとレベル高いやつだったら、ほっといてもそりゃそうだろうなってなるんですけどそうじゃないんで。もちろん花見とかもそうですし、あの世代がこうやって伸びていってるのは頼もしいですね。

--なるほど。

まぁ、まだまだこれからなんでね、あの子たちは。

--でも彼らが伸びて、本当に元気があるなと思いますね。

そうですね、この元気が出ているうちに、うちを見といてくれよって思いますね(笑)もうちょっと大きくなってから、気づいてくるんじゃなくて…

--今ならすごく身近に(笑)

そうですね、いつか遠くなっちゃうかもしれないんで(笑)

⑤今後の防衛ロードについて

今回のいづっちゃんもそうですけど、外に広められる存在だと思うんで、そういう人たちとはやっていきたいなと思いますし、その中でも特に外で活躍している同世代の人とかとベルトをかけてギリッギリのラインでしのぎを削り合ってみたいな試合ができたら。その間に2AWとの人間ともやって、そういうのも注目されていくように少しずつ輪がひろがっていくような形が自分的には理想的かなと思いますね。

 

⑥大会に向けてメッセージ

久しぶりに負けから始まるストーリーというか、負けから始まるプロレス。前哨戦で負けた1週間、自分にとっては長い長い重みのある重みのある1週間でした。この1週間の負けから始まるプロレスを楽しんで、最後にはきっちりリベンジしたいと思ってますんで。ぜひ後楽園で楽しんでてください!

--吉田綾斗、新章が始まりますね。

そうですね、やっぱその上で自分がチャンピオンでいることも大事だと思っているので。自分のストーリーにこのベルト、常に肩にかけた状態で、ストーリーを歩んでいけたらと思います。

▼インタビュー後編はこちら
【吉田綾斗インタビュー】<後編>若手時代しのぎを削った新日本・海野翔太、全日本「陣」メンバーであったジェイク・リーへの思いを激白!
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インタビュアー:山口義徳(プロレスTODAY総監督)

 

GRAND SLAM in 後楽園ホール
日時: 2023年3月26日(日)開場10:30 開始 11:30
会場:後楽園ホール

〈全対戦カード〉
▼2AW 無差別級選手権試合
《王者》
吉田綾斗
vs
《挑戦者》
井土徹也(GLEAT)

▼2AW タッグ選手権試合
《王者組》
花見達也&仁木琢郎
vs
《挑戦者組》
本田アユム&CHANGO(フリー)

▼タッグマッチ
真霜拳號& 十嶋くにお
vs
滝澤大志&若松大樹

▼シングルマッチ
鬼塚一聖(GLEAT)
vs
チチャリート・翔暉

▼シングルマッチ
笹村あやめ​
vs
ちゃんよた(P.P.P.TOKYO)

▼8人タッグマッチ
リッキー・フジ&吉田考志(フリー)&浅川紫悠&ナカ・シュウマ
vs
超人勇者Gヴァリオン(BRAVES)&吉野コータロー&最上九&担々麺造

※試合順未定。

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