新日本プロレスが100億円企業になるために抑えるべき3つのポイントとは?

3 .グローバル展開の強化

今年はグローバル元年!新日本プロレスワールドの海外会員急増、7月ロス大会は2時間でチケット完売!

今年の1.4東京ドーム大会は2年連続で平日開催となり、動員数こそ26,192人と2016年から横ばいでしが、その試合は全世界から注目を集め、また予想と期待を超える大熱戦が相次ぎ、一時Twitterのトレンドで世界1位を記録しました。

また、その試合前後で2014年12月にスタートした動画配信サービス「新日本プロレスワールド」の会員数も大幅に伸び、今では50,000人を超えているそうです。しかも、驚くべきことにその会員の25%が海外からの登録となっているようです。

そんな中、今年の7月には初となるアメリカ・ロサンゼルスでの単独興行、2Daysが予定されています。驚くべきことに、そのロス大会の観戦チケットが発売からわずか2時間でソールドアウトしました。(現在は追加販売が予定されています)

これはまさに、アメリカにおける新日本プロレスに対する期待、ニーズが大きく顕在化している証拠であり、この流れはアメリカのみならず、所属選手の参戦する機会が増えている欧州や、すでに興行を行っているアジア太平洋地域でもさらに強まっていくでしょう。

そして、WWEの放送を見ていて驚かされるのが、新日本プロレスのユニットであるバレットクラブや、その所属選手のTシャツを来ているファンが多いこと。

とはいえ、アメリカにおいても新日本プロレスは、絶対的な母数は日本に比べて多いものの、まだ一部のコアなプロレスファンにしかリーチできていない状況で、興行や動画配信サービスのみならず、様々なアプローチが必要です。

新日本プロレスの場合、コンテンツではなく、リーチ手法のローカライズが非常に重要となります。こちらに関しても具体的な戦術、作戦はまた別の機会に紹介したいと思います。

新日本プロレスが誇る試合内容、および出場選手の品質を強みとした、ブランド力を元に今後はより広く、深くアプローチしていくことによって、事業の飛躍的成長の機会が大いにあると確信しています。

このように、グローバル展開を強化していくことが、新日本プロレスの興行事業、コンテンツ事業、商品事業すべてが掛け算で拡大、成長していく重要な要素となります。

まとめると…

  • 目標は売上高100億円と株式上場
  • 地方興行の動員強化がセンターピン
  • グローバル展開の強化による掛け算でのスケールアップ

これまで綴ってきたことを元に2020年度までの数字目標を以下の表にまとめてみました。

主なトピックとして、

  • 売上高の目標は2018年度46億円、2019年度65億円、2020年度100億円
  • 経常利益は投資も積極的に行うことも加味し、2018年度と2019年度は5億円、2020年度は8億円
  • 2020年度にはコンテンツ事業が全体の売上高の30%を占める状態に
  • 新日本プロレスワールドの会員数は2020年度に250,000人、月商2.5億円規模へ(海外比率25%)
  • 興行事業は平均動員数を3,000まで伸ばし、国内外での興行数を180まで増やす。2020年度に45億円規模へ

いかがでしたでしょうか?

いきなり100億円と言われても、果てしない数字でピンと来ないですが、各要素を因数分解して一つ一つ状況の整理と目標から逆算をしてやれる方法を考えてみると、不思議と見えてくるものですよね。

もちろんレスラーや社員の方々、業界関係者、ファンの皆様の多大な努力と支援があって、初めて可能性が出てくることです。

ですから、まずは「やるんだ!やれるんだ!」という強い意思を多くの人が持ち、選手をサポートし、業界全体を盛り上げていきたいですね。

初回で長文となってしまい、また読み苦しい点も多々あったかと存じますが、お付き合いいただきありがとうございました!

今後も様々な角度からプロレスの面白さ、凄さ、素晴らしさを多くの方々に発信していきたいと思いますので、何卒よろしくお願いいたします。


引用元

※1:公益財団法人日本相撲協会 平成27年度財務諸表
http://www.sumo.or.jp/pdf/kyokai/zaimu/h27_kessan.pdf

※2:Annual Report – 2015 – World Wrestling Entertainment Inc. – WWE Corporate
http://corporate.wwe.com/~/media/Files/W/WWE/annual-reports/2015.PDF

※3:NIKKEI STYLE 出世ナビ 新日本プロレスは東証上場の『ゴング』を鳴らせるか
http://style.nikkei.com/article/DGXMZO07338550W6A910C1000000

※4:「オタク」市場に関する調査を実施(2016年)- 矢野経済研究所
http://www.yano.co.jp/press/pdf/1628.pdf

※5:Ullet 業績ランキング
http://www.ullet.com/search/page/42.html#page/132

※6:2016年版 中小企業白書概要 – 中小企業庁 – 経済産業省http://www.chusho.meti.go.jp/pamflet/hakusyo/H28/PDF/h28_pdf_mokujityuuGaiyou.pdf

※7:コトバンク デジタル大辞泉 大辞林 第三版
https://kotobank.jp/word/%E5%B8%82%E6%B0%91%E6%A8%A9-523890

※8:新日本プロレスワールド 会社説明会 2016年4月12日 東京 後楽園ホール
http://njpwworld.com/p/s_series_00387_1_1

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