【編集長インタビュー】カズ・ハヤシWRESTLE-1新社長が胸中を明かした!

WRESTLE-1の社長就任から一か月半、カズ・ハヤシ新社長がWRESTLE-1の今後、社長業の苦労について語った。社長としての決断の難しさを明かしながらも、前向きなカズ社長の思いとは――。

 

 

 

――社長業をスタートして一か月半。落ち着きましたか?

 

カズ いや、まだまだ。日々、勉強です。実は一年前から「社長就任」のお話をいただき、武藤(敬司)さんやCEOの高木三四郎さんについて、社長業を学んでいたんです。武藤さんには「どう選手を引っ張って行くのか」背中で教えてもらっています。高木さんには実務的なことなどを丁寧にご指導いただいております。

 

――会社の今後を考え、数字をチェックしたり、ハンコを押したりですか?

 

カズ 一年、修行して、覚悟はしていたけど、本当にさまざまな業務がある。決断を下すのも本当に大変。良いことばかりなら自分自身も周りも「社長、バンザイ」だけど、悪い事というか、みんなに我慢をお願いすることも多い。しかも、人それぞれ立場や育ってきた環境も違うから、一人ひとり感じ方も違う。正直、大変です。

 

――「カズさんなら大丈夫」と指名されたんでしょうから・・・

 

カズ 選手はインディ育ちの人、メジャーから入った人、海外遠征を経験している人、いない人…一人ひとり、育ち、個性が違う。さまざまな道を歩んで今がある。例えば、リングの設営をやってきた人と「リング屋さん」に任せて来た人では、ファイト以外のレスラーの役割分担の取り組み方に違いが生じる。選手一人ひとりの思い、考え方を理解するのは簡単ではありません。

 

 

 

――確かに、選手の性格もあるでしょうし、ただでさえレスラーは強烈なキャラクターが必要ですから

 

カズ ただ、救いは周りがいい意味で「(自分を)プロレスラーだから」と見てくれていること。根っからの経営者ではないですから、甘えてはいけないけど、周囲の優しいまなざしを感じています。本来ならもっともっとストレスだらけでしょう。皆さんに感謝ですよ。

 

――カズ社長体制で行われた「1000円キャッシュバック」は、カズ社長の発案ですね。「小中高ワンコインチケット」(500円)を持っている人には、観戦した上、500円のおこづかいがいただけました

 

カズ 自分がプロレスを見始めたのが小学2年生の時。仮面ライダーやウルトラマンに憧れるのと同じように「プロレスラーって、格好良い」となった。あの時の感情は今でも鮮やかに甦ってきます。今の子どもたちにも、会場にきてもらって後々「初めてのプロレス観戦はWRESTLE-1だったな」と言ってもらえれば最高です。

 

 

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