【WRESLTE-1】「今のW-1のメンツの中でメインに立たなきゃいけないのは俺しかいない」黒潮“イケメン”二郎、W-1に来てから勢いはノンストップ! 

今年は長期欠場しながらも、「勢いは止まっていない!」と豪語する黒潮“イケメン”二郎。スポーツ誌『Number』で行なわれたプロレス総選挙の最終中間発表でも6位と高順位を獲得し、周囲を驚かせている。あまりタイトルには貪欲なイメージはないが、今年はグランプリの制覇と横浜文体のメイン出場に闘志を燃やす。そんなイケメンの意気込みを聞いてみた。

──W-1の真夏の祭典『W-1 GP』が間近ですけど、現在はどのような心境ですか?

イケメン:「今回はなぜやり方を変えたのか……なぜだ!」

──今回はワンデートーナメントですし、それに伴って1回戦は15分1本勝負という短時間での闘いとなりますね。

イケメン:「要するに優勝するには3試合、勝ち続けなきゃいけないじゃないですか? 俺、3試合連続で勝ったことあんのかなって思って。1日じゃなくて、1週間ごとに試合をして、3週連続で勝ったことあったかな?」

──記憶にない(笑)。

イケメン:「ただ、去年のイケメン興行ではぶっ通しで1試合目、2試合目、3試合目って全部出たので、間がある分、それよりも楽かもしれないです。でも、1試合目が土肥孝司。う~ん……って感じですね」

──他の1回戦の試合はベテランvs若い世代の選手という組み合わせなんですけど、ここだけ同世代対決なんですよね。

イケメン:「お互い勝ち上がっていって、決勝で当たりたかった相手ですね。もう決まっちゃっているんでしょうがないですけど、どうせならお互いに端っこの山からトーナメントを勝ち上がっていって、決勝で闘いたかったですね。俺たち2人でもっとドラマを生み出したかったですよ。ただ、1回戦ということは100%の状態でぶつかれるわけですから、逆に考えると一番いい相手なのかなとも思いますけどね」

──最近はNEW ERAという形で一緒にやっていますけど、土肥選手はタッグチャンピオンやリザルトチャンピオンになったり、この間も芦野選手のW-1王座に挑戦したり、今年は実績面で大きく飛躍していますよね。最近の活躍ぶりはどのように見ていますか?

イケメン:「まあ、勝てると思います」

──ズバリ勝利宣言ですか!

イケメン:「たしかに最近の土肥孝司は近くで見ていて勢いはあると思います。でも、俺はW-1に来てからずっと勢いにノッてますから。一度として止まってない!」

──ケガで欠場している期間も(笑)。

イケメン:「ケガをしている期間も止まらなかったですからね。ケガしている間に『Number』のプロレス総選挙があったじゃないですか?」

──はい。中間発表でいい順位を取りましたもんね。では、勢いということで比べると、自分のほうが断然上だと。

イケメン:「そうですね。だから、土肥孝司には負けてる数のほうが多いんですけど、何があるのかわからないのがプロレスっていうのを信じてやっているんで」

──5月4日の復帰戦では近藤選手と試合をして叩きのめされましたけど、6月6日の後楽園大会では見事に勝ちましたからね。

イケメン:「身体が順応しやすいんですよね。欠場して休みだってなったら、休みにも順応しやすいし、復帰して試合しだしたら、その試合勘もすぐ戻る。正直、復帰戦はきつかったですけど、もう完全に戻りましたね。しかも、体重も増えてるし」

──では、復帰前よりも数段グレードがアップしたと考えていいですか?

イケメン:「断然いいですね」

──これは期待できますね。6月の後楽園大会後は近藤選手に弟子入りされていますけど、まだ短い期間ですが、成果は出ていますか?

イケメン:「近藤さんに弟子入りというよりは、ずっとタッグを組んでみたかったんですよ。なんでみんな近藤さんのことを凄いって言うんだろうと思って。俺はひとつも感じたことがなかったんで」

──副社長に失礼ですよ(笑)。

イケメン:「いや、みんなが言うその凄さを実感したかったんですよ。それで2回シングルマッチで闘って、6月24日の横浜大会で初めてタッグを組んだんですけど、まあ凄いですね。今までちゃんと見てなかっただけかもしれないですね」

──視界に入ってなかったっていうことですか?

イケメン:「ずっと敵だし、俺に対しても否定的だし、距離をおいていたんですよ。でも、いざ近くで見たら本当に凄い。試合中はずっとふてぶてしく相手を攻めているのに、お客さんはノッてきている。これは何かあるんだろうなって思いましたね。まあ、とにかく俺に対しては否定的な人だけど、ツンデレだということはわかりました。一緒に組んだ横浜大会でも俺のことをマイクでさんざん否定したくせに、俺が怒って帰ろうとしたら、『それだよ。おまえに足りないのは怒った時の本気度だよ』ってそこで褒めてきて。要は女の子なんでしょうね。俺はそのツンデレにやられてしまっていますね」

──キングコングはツンデレでしたか(笑)。でも、得られるものも多いんじゃないですか?

イケメン:「かなり多いと思います。だから、今回ばっかりは弟子入りしたというよりは盗むっていう感じですね」

──結果を出すために必要なものを近藤修司から盗もうということですね。でも、近藤選手から「おまえに足りないのは怒りの本気度だ」ってことを言われましたけど、これに関してはどう思われますか?

イケメン:「たしかに怒るのは1年に1回ぐらいです。あんまり怒らない人なんですよ、俺は。だかれそういう感情の引き出し方を盗みたいですよね。だって、理由もないのに怒れないですよ。近藤さんとのシングルだったら、理由があるから怒れますけど、トーナメントの対戦相手に対して怒りにはつながらないじゃないですか? 怒りっていうのに全然ピンとこないんですよね。怒りの感情をぶつけろって言われても、俺には絶対にできない。まだ奥ゆかしさがあるんでしょうね」

──いや、決して奥ゆかしい性格じゃないですよね(笑)。でも、相手にやられて、「この野郎!」みたいな気持ちにはならないですか?

イケメン:「それはなりますけど、でも怒りとはまた違うと思うんですよね。怒りの解釈が自分なりにできてないのかもしれないですけど、その感情がわからないです。だから、『怒りとは?』ですね。これが今回の俺のテーマです」

<次ページ:「W-1はイケメンしかいないでしょうっていう感じですね」>

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