【今日子のプロレス今日この頃】⑰「ないしょの話」⑦「ゴッチさん納骨式」

こんにちわ。今日子です(^^)

カール・ゴッチさんの納骨式が、没後10年のご命日にあたる7月28日に、しめやかに行われました。

場所は、南千住の回向院。


※本堂には、猪木さん名義のお花が供えられていました

実は、こちらのご住職は、私が中学生の時から存じ上げている方。

それはそれは、熱心な新日ファンでした。

昔、お墓でかくれんぼして遊んだお寺さんに、プロレスの神様のお墓が建立されるなんて、何とも、感慨深いものがありました。


※立派な大名墓

10年前、ゴッチさんが亡くなった直後に渡米した西村修さんが「散骨したけれど、一部、分骨してジョーマレンコさんが保管している」「ゴッチさんは晩年、日本に来たがっていたけど、それが叶わず亡くなってしまった」などという話をされ、その時から日本でお墓を建てられないかという計画が始まりました。

信頼できる関係者数人に相談したものの「素晴らしい事だとは思うけど、現実問題として資金面などで実現は難しいのでは?」と言われ、あれこれ模索しているうちに、時間ばかりが経ってしまいました。


※墓誌

回向院、という事は最初から頭にありましたが、どう話を持って行ったら良いかと悩み、遅くなってしまったのです。

西村さんのデビュー25周年のお祝いが、昨年5月にあり、その席で「来年(つまり今年)は、没後10年の節目の年だから、それに合わせて」となり、6月から本格的に、具体的な交渉開始となりました。

そして紆余曲折ありましたが、西村さんの行動力と猪木さんの多大なご協力の元、実現する事ができたのは本当に素晴らしいです。

素人の私が言う事ではないので控えますが、複雑な人間関係が絡み合い、いろいろ大変でした。

「え?何で?」や「どうしてそんな事になるの?」という、予想だにしない出来事の連続。

いつか、一冊の本にしてほしいと思います。


※会葬御礼の「カールゴッチ忌」

さて当日。参列者がみんな猪木さんに対して三顧の礼。鈴川真一さんは「猪木さんが帰られるまでは、失礼なので同じ部屋に入らない。外で待機している」と、何度「中にどうぞ」と勧めても、暑い中、外で立っておられましたし、精進落としの席は、机が2列だったのですが「猪木さんに背中を向けては座れない」と、立ったままの方もいて。

当の猪木さんは偉そうにするでもなく、誰に対しても穏やかに接しておられましたが、その圧倒的なオーラから「猪木さんは神様なのだ」と、改めて痛感しました。


※精進落としの様子

鈴木秀樹さんも参列されていました。

きっと心の中では、亡き師匠、ビル・ロビンソンさんとご一緒だったのだと思います。

ゴッチさんのお墓はストロングスタイルの黒で、笠をかぶった立派な「大名墓」。

昔は、お殿様などの身分の高い貴人しか許されなかったお墓の形です。

秀樹さんは、ゴッチさんのお墓を褒めた上「自分が死んだら、お墓は大好物のエクレアの形にしてほしい」と、しみじみおっしゃっていました。

また、一般公開していない納骨式にファンの方が数人、入って来てしまったのですが、関わりたくないと見て見ぬふりをする方が大多数な中、秀樹さんがやんわりと注意し、外れてもらっていました。

下手したら逆恨みされかねない状況の中、穏やかに、でも毅然とした態度を見て、やっぱりこの人は肝が据わっているし、頼りになる大人だなと改めて思いました。

「あれ? 今日はサポーターしてないですね?」と、ケガの回復の見込みがなく、いつ何時でもサポーターを外せない私に秀樹さんは言いました。

「ゴッチさんはサポーターをしなかった方。供養の意味で、今日は私もしていないんです」と、申し上げたところ「レスラーじゃないんだから!」と、半ばあきれたようで「ファンもストロングスタイルです」には苦笑されていました。
その話を後日、プロレスファンの知人女性にしたところ「実は、私も足の小指を亀裂骨折してしまって。痛いのですが、ゴッチさんのお墓参りに行く時には包帯を外して行きます」。

地方のプロレス仲間は「上京したらお参りに行きます。ヒザが痛くて、いつもはサポーターしていますが、僕も外して行きますよ!」。

宗派によって、参拝のお作法は異なりますが、ゴッチさんのお墓に参拝する時には、サポーターや包帯を取って参拝、となるかも知れませんね。

旧盆の時期ですね。日本にお墓が建立されて初めてのお盆。

プロレスの神様の魂は、日本にも来て下さるでしょうか。

お盆のお供えのキュウリとなすは、精霊馬と言われ「馬に見立てたキュウリに乗って、来る時は早く、帰る時は、牛に見立てたなすに乗ってゆっくり天国に帰る」という意味合いだそうですが、ゴッチさんは、馬や牛には乗らず、ピンと背筋を伸ばして姿勢良く、両腕を規則的に振って走って来るでしょうね。

本当に、いろいろな方々のご協力によって10年かけてやっと完成した、万感の想いがつまったお墓です。

みなさんも、お盆やお彼岸などには、是非、参拝されて下さい。

柴田惣一 (プロレスTODAY編集長)
「プロレスTODAY編集長」であり「プロレス解説者」。
〝千のネクタイを持つ男”の異名もあり。
テレビ朝日「ワールドプロレスリング」、サムライTVでプロレス中継の解説。
今日も一緒にプロレスを楽しみましょう!

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