【編集長コラム】「ライガーはガラケー」

獣神サンダー・ライガーをゲストに招き、大好評に終わった「ストロングトークLIVE」。ファンとのトークバトルにも真摯な姿勢で臨んだライガーの好感度は、ますます上がった。

実は、ライガーはガラケー愛好者。「話せればいいじゃん」と、かたくなだが、最近やっとメールを使用するようになったという。

「『これでやっと一斉送信できます』と、会社の人に喜ばれたんだ」と胸を張っていた。

携帯電話といえば、着メロも楽しみの一つ。先日、乗り合わせた電車内で「イノキ・ボンバイエ」が鳴り響いた。

乗客は一斉に、勇ましい曲が流れる方向に視線を向ける。「マナーモードにし忘れた」と、おぼしきサラリーマンがあわててカバンから携帯を取り出し、照れ笑いを浮かべていた。彼がプロレスファンなのは間違いない。

レスラーの着メロも興味深いものが多い。頻繁に変更する選手も多いが、棚橋弘至は大好きな仮面ライダーウィザードの『LIFE IS SHOW TIME』を好んでいた。「これを聴くとテンションがあがる」とぞっこんだった。

真壁刀義は意外にも爽やかな朝のイメージで『グリーグのペールギュント第1組曲 朝』。「イメージが違う? バーロー! これが現実だ!」とキッパリ。

岡林裕二は『calypso steel』で「夏っぽいし、カリブのリゾートって感じでいつでもリゾート気分を味わえるから」と、いかつい顔でにっこり。

谷津嘉章は『目指せモスクワ』。政治的理由で日本がボイコットしたモスクワ五輪のレスリング代表で、出場していれば、金は確実を言われた男である。無念の思いが伝わってくる。

火曜サスペンス劇場(通称・火サス)の大ファンで、シリーズの終了を誰よりも嘆いていた坂口征二の着メロは『火サスのオープニングテーマ』だという都市伝説もある。

〝小さな巨人〟グラン浜田は『ベートーベンの運命』。「ジャジャジャジャーン!」と、ビックリするほどの大音量で流れる。「俺、体が小さいから、せめて着メロはダイナミックなものがいいと思ってさ」と笑った。

ただ、こだわっているのは少数派。ほとんどのレスラーは「初めから入っているやつ」「ブルブル」。普段はマナーモードにしているから、こだわらないということらしい。

タイチは「バイブにして股間に当ててブルブルさせている」。何ともお下劣だが、男色ディーノの「や~ね、槙原敬之に決まっているじゃない」という答えも忘れられない。

さまざまなレスラーと付き合いがある某関係者は、それぞれの選手のテーマ曲を、その人の着メロに設定している。ある時、ある選手と食事中、マナーモードにし忘れて、鳴ってしまった。それまでなごやかな雰囲気だったのだが「え、あいつとも付き合いがあるの?」と、一転して気まずい空気が流れたという。某選手が嫌っている選手のテーマ曲だったからだ。

みなさんも、外出時にはマナーモードをお忘れなく。

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