【編集長コラム】時限爆弾がチクタク!

「時限爆弾」が爆発し、いまだいくつかのカウントダウンが日本プロレス界で進んでいる。

 

ここ数か月、話題を呼んできた「新日本プロレスの時限爆弾」は高橋ヒロムと判明。来春1・4東京ドーム大会へ向けて期待が高まっている。

 

他にも、ノアを席巻してきた鈴木みのるも近々の「大爆発」を予告した。「そのうちわかる」「数か月前にボタンを押している」などと、不気味な発言を連発している。大どんでん返しを予感させる「鈴木の時限爆弾」。ノアのみならず日本マット界全体を巻き込むかもしれない。

 

女子プロレス界の逸材・紫雷イオも「スターダムの時限爆弾」をほのめかした。11・11新宿フェイス大会で「スターダムの新たな進歩が起きる」と予言。世代交代なのか、新たな抗争のスタートなのか…ファンにしてみれば、気が気ではないだろう。

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鈴木秀樹の動向も気になるところ。大日本プロレスに継続参戦しているが、ここ最近はタイトル戦線から一歩引いている。かつてZERO1のNWA・UN、世界ヘビー級の王座を獲得し、WRESTLE-1ベルトも腰に巻いていた。フリー戦士として各団体の頂点に立っていたのに、大日本プロレスでは宇藤純久、中之上靖文、野村卓矢ら若手選手の「実戦コーチ」役を買って出ていたが…。

 

ついに「まだ一回もやってない。そろそろ、挑戦したい」とストロングBJ王座への意欲を公言した。王者・神谷英慶からも挑発されるなど、時は熟しつつある。こちらの「鈴木爆弾」もファイナルカウントダウンが始まっている。

 

そして、1・4東京ドーム大会のメインイベントを巡る「爆弾」も気になる。IWGPヘビー級戦(王者オカダ・カズチカVS挑戦者ケニー・オメガ)とIWGP・IC(インターコンチネンタル)戦(王者・内藤哲也VS挑戦者・棚橋弘至)の「因縁」である。

 

2014年の1・4東京ドーム大会のメインイベントはファン投票で決められた。「オカダVS内藤のIWGP戦」と「中邑真輔VS棚橋のIC戦」。IWGP戦が当然のごとくメインをしめるはずが、当時の「中邑VS棚橋」のブランド感はすさまじく、ファンの支持は「中邑VS棚橋」の名勝負への期待感に集まった。

 

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果たして2017年の1・4東京ドーム大会の大トリはどちらなのか? 棚橋は「7年連続ドームのメイン」へのこだわりを隠そうとはしない。

 

内藤は「棚橋の言うことなら会社も聞くから、お前が言え」と独特の表現ながら、メインへのこだわり、3年前のリベンジを狙っているようだ。

 

IWGP王者・オカダにしてみれば迷惑な話だろうが、3年前の屈辱をオカダも忘れてはいないはず。この3年でオカダの「レインメーカー」伝説はいよいよ盤石。「誰が何を言おうが、ドームをしめるのは俺の役目」と言いたいはず。

 

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3年ぶりにファン投票が行われるのか、それともすんなりとIWGP戦がメインに収まるのか。目が離せない。

 

2016年もあとひと月半を残すのみ。日本プロレス界のそこここで「時限爆弾」が時を刻んでいる。

 

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