【編集長インタビュー】飯伏幸太①「大人になった飯伏」

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「ゴールデン☆スター」飯伏幸太が「大人」になった。米遠征を一人でこなし「飯伏幸太の最終章が来年始まる」と明言するなど、その言動は一皮むけた。心身ともにオーバーホールを終え「プロレス少年」の心を残しながらも「大人のプロレスラー」に成長した飯伏幸太を追った。

 

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――日本と米WWEを股にかけての大活躍です。WWEからは契約オファーがあったのでは?

 

飯伏 実は当初、5年の長期契約を提示されました。断ると3年、2年と短くなってきたんですが、専属契約は最初から頭になかったですね。大会ごとの参戦は、これまでのように続けたいですが…。

 

――12月にWWE「NXT Live Japan」(3日、大阪)大会があります

 

飯伏 オファーがくれば、もちろん出ます。

 

――WWEからは相当な高額を提示されたのでは?

 

飯伏 そうですね。かなりの額でした。

 

――お金ではないと?

 

飯伏 僕は日本のプロレスをもっともっと盛り上げたいんです。自分自身もビッグになりたいし、僕がビックになることでプロレス人気が爆発すれば、これ以上のことはない。

 

――とにかく日本が第一と?

 

飯伏 今はネット社会ですから、アメリカの活動もすぐに、というか同時に日本に伝わります。でも、僕は日本での活動を大切にしたい。WWEに参戦してみて、違和感が残ったんです。「僕の目指すプロレスはこれなんだろうか?」と。プロレスは時代によって変わると思うんです。色んなスタイルがある。その中でどんなファイトが中心になるのか? ファンの趣向だったり、団体側の思惑もあるかもしれない。僕本人も変わっている。僕は今、最終章の一歩手前。最終章への突入が目前だからこそ、今を大切にしたい。

 

――飯伏幸太の最終章で日本のプロレスも頂点に?

 

飯伏 試合数が減っているんですが、そのおかげで体のオーバーホールができた。完全回復しました。今、絶好調なんです。どこにも悪いところがない。体中にマグマがたまっています。

 

――確かに、若返ったような?

 

飯伏 そうですか。だとしたら嬉しいですね。レスラーになって12年。今が一番いい。大爆発寸前です。

 

――そんな飯伏選手をファンももっと見たがっています

 

飯伏 準備万全なんで、僕も試合をしたい。12月4日のDDT・大阪大会、12月7日の熊本復興チャリティーDREAM・大阪大会、12月23日に千葉・幕張メッセでのイベントプロレスが決まっています。12月3日のWWEも出たいですね。

 

――飯伏幸太の最終章へのラストスパートですね

 

飯伏 プロレスラーとして総仕上げですね。

 

――飯伏幸太の完成形はどんなファイトスタイルになりそうですか?

 

飯伏 まだ、はっきりとは見えていませんが、アメリカのインディ・プロレスがベースになりそうな気がします。スポーツライクなプロレスというか。しいてあげれば、ザック・セイバー・ジュニアのスタイルを基本にして飯伏幸太の最終スタイルを確立したい。

 

――失礼な言い方ですが、どこまでも「プロレス少年」だった飯伏選手が「大人のプロレスラー」になりましたか?

 

飯伏 自分ではわからないですが、WWEとのさまざまな手続きや米遠征も一人で動いています。英語も聞くことは、ほぼ大丈夫です。来年、2017年が大勝負になる予感しています。

(続く)

 

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