新日本プロレス「ジュニアの祭典」からサスケ、ハヤブサ、CIMAに続く新たなスターが誕生か 今年はDDTのMAOだ
新日本プロレス「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア」(BOSJ)が5・10千葉大会で開幕。今年はA、B各ブロックに10名、計20人がエントリーされ、各ブロック1位の選手が6月1日、東京・大田区総合体育館大会で優勝決定戦に臨む。
「ジュニアの祭典」では新日本だけでなく、他団体のジュニア戦士が飛躍のきっかけをつかんできた。サスケ、ハヤブサ、CIMA…他団体から参加した選手が一躍、脚光を浴びて全国区どころか世界にその名を知られるようになったが、今年はDDTから乗り込むMAOにスポットライトが当たっている。
BブロックのMAOの公式戦初戦は5・11宮城・岩沼大会のケビン・ナイト戦。出身地の宮城県での初戦に気合いが入っているハズ。

地元の声援を受けMAO独特の動きを披露。居合キックでナイトを仕留め、見事に白星発進を果たした。
「DDT生まれ、DDT育ち、DDTが産んだ…変な生き物MAOがBOSJを獲る。DDTの良い時代を俺が作ってやる」と、いかにもMAOらしいコメントを残した。
今回のMAOの新日マットへの本格参戦で、MAOがプロレスラーになったきっかけに改めて注目が集まっている。プロレスに興味を抱いたのは小学生の時。新日本プロレスを中継する「ワールドプロレスリング」を目にしたのがきっかけだった。

中学生になると「中学生プロレス技をやってみた」というYou Tubeをスタート。様々な技を動画で披露していた。それに注目したのがDDTを率いていた高木三四郎大社長だった。彼はいつも各方面にアンテナを張っている。
高木大社長から連絡を受けプロレスラーを本気で目指すことになった。高校で柔道部入りし格闘技経験も積み、高校卒業と同時にDDT入りした。
2015年8・23両国国技館大会でデビュー。この日ゲスト参戦した新日本の棚橋弘至が「横一線に見てもらっては困る」と言い放ち、新日本とDDTに軋轢が生じた因縁の大会でもある。

何かと新日本との運命の糸を感じさせるMAOは、ここ数年「BOSJに出たい」とアピールし続けていた。
ついに実現したのだが、MAOにしてみれば参戦だけではなく「優勝してIWGPジュニア王者になってこそ夢の成就」ということだろう。かつてMoonlight Expressを組んでいたマイク・ベイリーが大活躍したこともある。「ベイリーにも負けていられない」気持ちは隠しようがない。
何よりDDTを背負っての出陣である。実はグッズの売り上げが急上昇しており、元々のMAOファンばかりか「他の選手を応援に会場に訪れた人が、僕の応援をしてくれるようになる」と手応えを感じ取っている。

新日本マットで大暴れすれば、新しいサポーターがますます増えるはず。「色々とビッグチャンス」と野望は燃え盛るばかり。
キャンプ場や本屋など様々な場所で闘い、各種のハードコアマッチを闘い抜いてきた。DDT仕込みのファイトは変幻自在。リングを降りてカラオケでも、同行した者に合わせてあらゆるジャンルの歌をこなす。そのふり幅は驚くほどだ。
かつて対戦した秋山準に「変なプロレスするな」と言われたことがある。普通なら大先輩にそんなふうに指摘されたら、シュンとするか、カチンと来て反発するか、のどちらかだろう。

ところがMAOはどこ吹く風。全く気にしていなかった。
それどころか「知名度のある秋山さんがDDTに来てくれて良かった。地方のファンや年配の方に、どんな選手がいるの? と聞かれて、秋山さんの名前を出すとわかってくれますからね」とにっこり。
年齢の割には成熟した考えで、しっかりした自分軸を持っている。
DDTではKANONと「STRANGE LOVE CONNECTION」を結成したばかり。BOSJ覇者として凱旋するしかない。いや凱旋する。MAOの全身から決意と自信がビンビンと伝わってきた。

<写真提供:新日本プロレス>
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