【新日本】NEVER王者、覚醒の刻へ――ボルチン・オレッグがG1で解放する“真の怪物”「今まで見たことないモンスターを見せる」

その男は、まだ底を見せていない。

規格外のパワーと類稀なる格闘センスで、日本プロレス界に衝撃を与え続ける“恐るべき怪物”、ボルチン・オレッグ。その進化はとどまることを知らず、ついにNEVER無差別級のベルトをその腰に戴き、王者として“真夏の最強戦士決定戦”『ヤマダインフラテクノス Presents G1 CLIMAX 35』に乗り込む。

昨年は初出場ながら、そのポテンシャルの高さをまざまざと見せつけた。しかし、本人が語るように、そこには悔しさも数多く残った。あれから1年、数々の強敵との死闘を乗り越え、王者としての風格すら漂わせ始めた彼は、この夏、何を掴み取ろうとしているのか。

その純朴な笑顔の裏に隠された、レスラーとしての獰猛な本能と、彼をこの世界に導いた新日本プロレスへの深い愛情。進化を止めない怪物の胸の内に、じっくりと迫った。


©新日本プロレス

――本日はよろしくお願いします。ボルチン選手にとっては、今回が初めての単独インタビューとなりますね。

ボルチン:(にこやかに)はい、お願いします。

――早速ですが、2年連続2回目となるG1 CLIMAX出場、しかも今回はNEVER無差別級王者としてのエントリーです。まずは、この夏に向けた意気込みをお聞かせください。

ボルチン:2年目のG1ですが、去年とは全く違う気持ちです。去年のG1は、もちろん優勝を目指すと言って臨みましたが、実際に戦ってみると、嬉しいことも苦しいことも、本当に色々なことがありました。やっぱり、G1はそんなに簡単な舞台じゃない。自分に足りないものがたくさんあると痛感させられました。でも、その悔しさがあったから、この1年間、必死に勉強して、練習してきました。だから、今年も気持ちは一つだけです。優勝を目指します。

――言葉の響きが、昨年とは違いますね。今年はもう、優勝という目標をはっきりと見据え、ブロックの全員をなぎ倒していくと。

ボルチン:そうですね。去年とは全く違うボルチン・オレッグを、チャンピオンとしてのボルチン・オレッグをファンの皆さんに見せたい。その気持ちが一番強いです。


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――やはり、そのベルトがもたらした変化は大きかったですか?王者として臨むG1は、ご自身の心境にどのような変化をもたらしていますか?

ボルチン:もちろん違います。あのベルトを、TAKESHITAから獲ったことで、ものすごく大きな自信がつきました。去年、棚橋(弘至)さん、矢野(通)さんと組んだNEVER無差別級6人タッグ王座も、すごく良い自信にはなったんです。でも、今回はシングルのベルトです。プロレスラーとして、やっと一つの大きな結果を出せた。今はすごく良い感じです。

ただ、ベルトを持っているということは、プラスだけじゃない。Aブロックで、シングルのベルトを持っているのは僕だけです。だから、自信と同時に、王者として絶対に負けられないという大きなプレッシャーも感じています。

――やはり、あのTAKESHITA選手に勝利したことが、ご自身の中でターニングポイントになったと。

ボルチン:それはもう、間違いなく。TAKESHITAに勝って、その後の初防衛戦では永田(裕志)さんと戦いました。この二人との試合は、本当に、本当に、めちゃくちゃ良い勉強になりました。このG1の直前に、あの二人と戦えたことは、僕にとって最高の経験です。


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――数々の激闘を経て、経験が自信に繋がっているのが見て取れます。

ボルチン:プロレスは、試合の経験が本当に大事だと感じています。いくら練習を頑張っても、実際に試合のリングで試してみないと、何が通用して、何がまだ浅いのか、本当の意味では分からない。去年のG1も、10試合近く戦う中で強くなれると思っていました。しかし、今思えばまだまだ足りないことだらけでした。でも、この1年間でリーグ戦もトーナメントも経験して、タイトルにも挑戦して、TAKESHITAとは2回も戦うことができた。たくさんの経験を積むことができました。

もちろん、プロレスラーとしての経験は、まだまだ全然足りません。でも、今の僕には、この1年で積み上げてきたものがある。経験だけじゃなく、僕がもともと持っているパワー、折れない気持ち、そしてレスリングで培ってきた技術。それを全部使って、G1を戦い抜きたいと思っています。

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