新調された世界タッグベルト 「チャンピオンの証し」様々なベルトがプロレス史を彩る
全日本プロレスの世界タッグ王座のベルトが新調された。新しいデザインになるのか。あるいは2本が1本になるのか。注目が集まっていた。
同タイトルはインターナショナルタッグ王座、PWF世界タッグ王座が1988年に統一されたもの。ジャンボ鶴田、谷津嘉章がザ・ロード・ウォリアーズを下し初代王者組に輝いている。
その後「スタン・ハンセン、テリー・ゴディ組」「天龍源一郎、阿修羅・原組」「三沢光晴、小橋建太組」「高山善廣、大森隆男組」「武藤敬司、ジョー・ドーリング組」「大森隆男、征矢学組」「ゼウス、ボディガー組」「関本大介、岡林裕二組」「諏訪魔、石川修司組」「宮原健斗、青柳優馬組」「ジュンとレイの斎藤兄弟」など、その時代を代表するチームが王座に就いてきた。名タッグチーム、名勝負が瞼に浮かんで来る。

※インターナショナルタッグ王座の旧ベルトを腰に巻く馬場と猪木<写真提供:柴田惣一>
元より、日本プロレスから受け継がれたインターナショナルタッグ王座はジャイアント馬場、アントニオ猪木のBI砲、ドリー・ファンク・Jrとテリー・ファンクのザ・フンクス、鶴田、天龍の鶴龍コンビなどが、PWF世界タッグ王座にはハンセン、ブルーザー・ブロディの超獣コンビなどがタイトル史にその名を連ねている。
いわば、日本プロレス史が刻み込まれた栄光のベルトだったが、いかんせん歴史の重みとともに傷みも目立つようになっていた。
そこでベルトの新調が検討されていた。となれば、シングルの三冠王座(インターナショナル、PWF、UN)の3本のベルトが1本になったように、タッグ王座も2本から1本になるのか、とも思われた。

<写真提供:全日本プロレス>
果たして7・17東京・後楽園ホール大会で披露されたのは、それまでのデザインを踏襲した真新しい2本のぴかぴか光り輝くまぶしいばかりのベルトだった。
福田剛紀社長は「いろんな意見があった。2本を1本にすることも考えたが、大人の事情もある。何よりもこれまでのデザインを支持するファンの皆様の声を尊重した」と明かした。
従来のベルトを返上し新調されたベルトを腰に巻いた第100代王者組の宮原は「これからまた新たな歴史が刻まれる」と意気込み、青柳は「臭くない」と、らしいコメントだった。

※4代目のIWGPヘビー級ベルト<写真提供:柴田惣一>
ファンの声がインターナショナルタッグとPWFタッグの両ベルトを存続させたともいえる今回のリニューアルだった。
ベルトは本来、団体が管理するのが原則だが、時には選手が持ち運ぶこともある。ファンの集いに持参し、披露してくれるサービス精神旺盛な選手もいる。一方で、電車の網棚に置き忘れたり、タクシーに残したまま降車してしまったりで青ざめたチャンピオンもいる。ウッカリでは済まない大失態だ。
ファイトの延長でベルトをライバル選手が盗んでいくことも多い。ベルトが絡むことで抗争がより激化するのは、しばしば勃発する事件だ。

※GHCヘビー級ベルト<写真提供:柴田惣一>
ベルトへの愛が募り、征矢は「ベルトの声が聞こえるようになった」という。
いずれにせよ、王者の証し、チャンピオンベルトの周囲は常に騒がしい。
皆さんもそれぞれベルトへの想いがあるだろう。

※マサ斎藤が巻いたAWA世界ヘビー級ベルト<写真提供:柴田惣一>
「あの選手が巻いていたから、あのベルトが好き」「ベルトの権威はチャンピオン次第」「ちょっと壊れているぐらいが歴史を感じさせてくれる」「デザインが格好いい」…それこそ百人百様の意見があるだろう。
あなたの推しベルトはどれだろうか? (敬称略)
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