【新日本】棚橋弘至『G1』で魂の逆転劇!フィンレーとの死闘制し「ラストイヤー?関係ねえ、俺が絶対にプロレスを盛り上げる」
新日本プロレス“真夏の最強戦士決定戦”『G1 CLIMAX 35』は7月25日、東京・大田区総合体育館で第5戦を開催した。
『G1 CLIMAX 35』
日時:2025年7月25日 (金) 17:00開場18:30開始
会場:東京・大田区総合体育館
観衆:1,308人
メインイベントのAブロック公式戦で、“最後のG1”に臨む棚橋弘至が、BULLET CLUBのボス、デビッド・フィンレーとのシングル対決を魂の逆転劇で制し、リーグ戦の成績を2勝2敗の五分に戻した。
満身創痍の中、プロレスへの愛と使命感だけで掴み取った勝利に、聖地・大田区は熱狂と感動に包まれた。

試合は、フィンレーが棚橋の古傷である膝へ非情な集中攻撃を仕掛け、さらに指を裂くなどのダーティーファイトで序盤からペースを握る。しかし、新日本の象徴は決して屈しない。
フライングフォーアーム、サンセットフリップといった得意技で反撃すると、場外戦では互いに鉄柱へ叩きつけ合うなど、両者リングアウト寸前の激しい攻防を繰り広げた。

勝負は、互いの必殺技を巡る死闘となった。棚橋がスリングブレイドからのハイフライフローという黄金連携を決めるも、フィンレーはこれを執念でキックアウト。
逆にフィンレーもINTO OBLIVION、そしてオーバーキルと立て続けに大技を繰り出すが、棚橋はこれも驚異的な精神力ではね返す。

誰もが限界を超えた死闘の果て、フィンレーがとどめのオーバーキルを狙った瞬間、棚橋は最後の力を振り絞り、電光石火の首固めで切り返す。
完璧なタイミングで決まった一撃が、BULLET CLUBのボスから劇的な3カウントを奪い取った。
<試合結果>
▼メインイベント(第9試合) 30分1本勝負
『G1 CLIMAX 35』Aブロック公式戦
棚橋 弘至 〇(2勝2敗=4点)
vs
デビッド・フィンレー ×(1勝3敗=2点)
16分02秒 首固め

試合後、大歓声の中でマイクを握った棚橋は、その覚悟を叫んだ。
「今年の『G1』、最後の出場、僕は覚悟を持ってこのリングに立ってます!もっと多くの人に、もっと多くの人に、新日本プロレスの楽しさ、おもしろさ、そして俺のカッコよさを伝えたい!俺はこの棚橋コールがやまないかぎり、止まらないからな!これからの『G1』、期待してください!」

鳴り止まないアンコールに応え、恒例のエアギターを披露すると、最後は「大田区のみなさ~ん!愛してま~~す!!!!」の絶叫で、熱狂の大会を締めくくった。
その熱気はバックステージでも収まらない。棚橋は自らの信念を語った。

棚橋「ありがとうございました! 今、僕、棚橋弘至に間違いなく確信していることがあるとするならば、すげえ……(※手を広げ、上半身に力を入れて)エネルギーに溢れてます。コンディション、体脂肪、技のキレ……違う。疲れない、プロレスに懸けるこの想い、エネルギーで全部何とかさせる。俺はいつだって、そうしてきたから。ラストイヤーというフィルターもかかって、今の俺は2敗してるけど、止められないと思う。これは俺の確信だけど、この俺の想いが近いうち、みんなの確信に変わると思う。『棚橋は、ああ、やっぱりそういうヤツだったな』。ラストイヤー? 関係ねえ。俺が盛り上げるんだ、俺が絶対にプロレスを盛り上げるんだっていう使命感、それだけで生きてる人間だってことを、皆さんくれぐれも忘れないでね」
(※一旦引き上げるが、再びインタビュースペースに戻り)
棚橋「亡くなったホーガンさんへのコメントは、明日から公式に出ると思います。僕も哀悼の意を持って、今日、リングに上がりました。(※エアギターのポーズをして)プロレスを盛り上げていただいて、ありがとうございました」
一方、壮絶な死闘の末に敗れたフィンレーもまた、レスラーとしての哲学を語った。

フィンレー「クソ……」
外道「みんな、お前が勝つとわかってる」
フィンレー「わかってる」
外道「お前は強い」
フィンレー「わかってる。このトーナメント、追い詰められてきているのを感じてる。足元が崩れる感覚がある。現時点で俺が命を賭けて闘ってるのは明らかだ。でも正直に言うと、嫌いじゃない。むしろすごく好きだ。俺はただ楽しむために新日本に来たんじゃない。楽をしたいから母国や家族から離れたんじゃない。その逆で、苦しいことが好きだからだ。俺は平凡なものを求めて身体を酷使し、心を破壊し、日々闘ってるわけじゃない。俺は偉大なものを求めてる。いつか願わくば遠い未来に、俺はボロボロの身体でロッキングチェアに座るんだ。俺の夢は元の生活に戻って、”SAVAGE”だった自分を思い出してほくそ笑むこと。世界中を飛び回り世界最強と闘ってきたことを思い出したい。俺から奪ってきたものをそいつらから奪い返したことや、俺がいかに素晴らしかったかを思い出すんだ!だから俺をもっと追い詰めてくれ、好きなだけ追い詰めてくれ。死にそうな時ほど生きてると実感できることはない。ゲドー、一つ約束する」
外道「ああ」
フィンレー「俺の言葉を信じるんだ。俺は必ずこのブロックを獲る。そして『G1 CLIMAX』優勝者になる。憎しみだけが常に勝つのではない。失うものがない男も常に勝つんだ」
外道「わかってたよ。俺はわかってたよ、フィンレー」
ラストイヤーの逸材が見せた奇跡の逆転勝利。その根底にあるのは、プロレスを誰よりも愛し、盛り上げようとする揺るぎない使命感であった。この一勝を機に、棚橋弘至の最後の夏が、再び輝き始める。
<写真提供:新日本プロレス>
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