【新日本】大岩、地元・名古屋で逸材から大金星!棚橋『G1』100勝阻止し魂の叫び「何十回でも、あなたと戦いたい」

新日本プロレスは7月27日、愛知・ポートメッセなごやにて“真夏の最強戦士決定戦”『G1 CLIMAX 35』第7戦を開催した。

『G1 CLIMAX 35』
日時:2025年7月27日 (日) 16:00開場17:00開始
会場:愛知・ポートメッセなごや 第1展示館
観衆:2,162人

メインイベントのAブロック公式戦で、地元・愛知出身の大岩陵平が、“100年に一人の逸材”棚橋弘至との初シングル対決を制する大金星を挙げた。棚橋のG1通算100勝という偉業を阻んだ若き獅子は、試合後、万感の想いを込めて逸材へのメッセージを送った。

“最後のG1”と公言して臨む棚橋にとって、この日はG1通算99勝からのメモリアルウィンがかかる大一番。対するは、凱旋帰国後、破竹の勢いを見せる“超新世代”大岩。6月のタッグマッチでは棚橋に敗れているだけに、地元でシングルでのリベンジを期す一戦であった。

試合は、新旧世代闘争を象徴する、互いの持ち味をぶつけ合う展開となった。棚橋がインディアンデスロックやドラゴンスクリューといった伝家の宝刀で大岩の足を攻めれば、大岩も負けじと執拗なまでの腕殺しで応戦。逸材の経験と、超新世代の勢いが激しく交錯した。

終盤、両者の意地が爆発する。棚橋がダルマ式ジャーマン、スリングブレイドで勝負を決めにかかれば、大岩も天山スープレックス、ドクターボムで反撃。棚橋のハイフライアタックをアーククラッチで切り返すなど、一瞬も目が離せない攻防が続いた。

最後は、棚橋の猛攻を耐え抜いた大岩が、渾身のTHE GRIPを炸裂させ、新日本プロレスの象徴から完璧な3カウントを奪取。地元の大声援に応え、大きな大きな勝利を掴んだ。

<試合結果>

▼メインイベント(第9試合) 30分1本勝負
『G1 CLIMAX 35』 Aブロック公式戦
棚橋 弘至 ×(2勝3敗=4点)
vs
大岩 陵平 〇(3勝2敗=6点)
14分20秒 THE GRIP→体固め

しかし、この日の本当のクライマックスは、ゴングが鳴った後に訪れた。マイクを握った大岩は、大の字になった棚橋に向かい、魂のメッセージを叫んだ。

「棚橋さん!棚橋さん!ちょっと待ってください!俺と棚橋さんのシングルマッチ、今日が初めてでしたね。俺は今日、スッゲー楽しかった!心の底から、プロレスラーになってよかったって思いました!あと半年で引退するのって、ホントですか?ホントに引退しちゃうんですか?もし、もし棚橋さんが、もっと大岩陵平と試合したいとか、今日の試合、少しでも楽しいと思ってくれたりとかしたら、俺はこの先何回でも、何十回でも、あなたと戦いたいです!」

その言葉に、場内は万雷の拍手と歓声に包まれた。続けて、地元ファンへの感謝を述べると、「『G1 CLIMAX』、優勝をつかむのは、この俺だ!」と堂々と宣言した。

バックステージで大岩は、勝利の喜びを語った。

大岩「マジで最高。メインでこうやって勝って、マイクでみんなに気持ちを伝えて、これでこそプロレスラーだと思う。棚橋さんがこれまでの『G1』で99勝で、100勝を懸けた今日だったけど、俺が100勝目になるってのは一番許せなかったし、今日は何がなんでも。そして地元の愛知!愛知だからみんなのパワーを貰いました。みんなの声援が俺の力になった。だから俺のプロレスを観て、明日から頑張ろうとかそういうふうに思ってくれたら、俺はメッチャうれしいっす。次、『G1』公式戦、EVILか。俺がNOAHに行ったこととか、いろいろとバカにした記事を読んだぞ。今日とはまた違った闘い方で、お前を地獄に落としてやる」

一方、偉業達成を阻まれ、手痛い3敗目を喫した棚橋は、悔しさを滲ませながらも、その心は折れていなかった。

棚橋「すげえなあ。どんどん新しい選手が出てくる。でも、くやしいなあ。『ちょっくら優勝する』どころか、何も残してないじゃないか。だから、このままでは“棚橋弘至”はやめられない。“棚橋弘至”を終われない。『G1』残り、全部勝つ。希望ってのは常にある。捨てた時点で、見えなくなるだけだ。俺はこの『G1』に希望を持ってるんだ。まだやれる!まだ闘える!そう自分に言い聞かせて、そう信じたかった。まだ終わりじゃない。俺は、俺のことを、一番信頼してるから」

世代交代の大きなうねりの中で、逸材が示した不屈の闘志。そして、その逸材を乗り越え、未来を掴もうとする若き獅子の咆哮。勝敗を超えたプロレスのドラマが、名古屋の夜を熱く焦がした。

<写真提供:新日本プロレス>

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