【新日本】ザックがオーカーンとの技術戦を制し『G1』4勝目!試合後には異例の賛辞「あれは未来の王者だ」
新日本プロレスは8月2日、広島・広島サンプラザホールにて“真夏の最強戦士決定戦”『G1 CLIMAX 35』第10戦を開催した。
『G1 CLIMAX 35』
日時:2025年8月2日 (土) 14:30開場16:00開始
会場:広島・広島サンプラザホール
観衆:2,002人
メインイベントのBブロック公式戦で、IWGP世界ヘビー級王者ザック・セイバーJr.と、天敵グレート-O-カーンによる、プロレスの粋を集めたような技術戦が繰り広げられた。壮絶なサブミッションの応酬の末、ザックがオーカーンからギブアップを奪い、G1・4勝目を挙げた。

過去、G1で2戦2敗。オーカーンにとって、ザックはどうしても超えられない高い壁であった。3度目の正直を期して臨んだこの一戦は、序盤から互いのすべてを知り尽くした、息をのむようなグラウンドの攻防で幕を開けた。

オーカーンが柔道をベースにした投げ技や関節技で攻め立てれば、ザックも変幻自在のサブミッションで応戦。それは、まるで人間チェスのような、一瞬も目が離せない緻密な戦いであった。

中盤以降、試合はさらに熱を帯びる。オーカーンがアイアンクロースリーパーから必殺のエリミネーターを狙えば、ザックはこれを腕ひしぎ逆十字で切り返す。オーカーンも三角絞めを強引に持ち上げてパワーボムで叩きつけるなど、気力と気力がぶつかり合う。

終盤には、互いに両腕を背中に回し、ノーガードで打撃を促すという、レスラーとしての矜持を見せつける場面も。オーカーンが王統流正拳突き、そしてエリミネーターで勝利まであと一歩と迫ったが、ザックはこれを驚異的な技術で切り抜ける。最後は、セイバードライバーからの腕ひしぎ逆十字。オーカーンのアイアンクローにも屈せず、さらに腕を締め上げたザックが、天敵から完璧なギブアップ勝ちを奪い取った。
<試合結果>
▼メインイベント(第9試合) 30分1本勝負
『G1 CLIMAX 35』Bブロック公式戦
ザック・セイバーJr. 〇(4勝2敗=8点)
vs
グレート-O-カーン ×(4勝3敗=8点)
20分01秒 変型腕ひしぎ逆十字固め

試合後、マイクを握ったザックは、激闘を繰り広げたライバルへ、異例とも言えるメッセージを送った。
「オーカーンセンシュ、タノシカッタヨ!リマッチ、イツデモイイヨ、マッテルネ~!ミンナ、ワスレタノ?コトシノチュウシンハ、マダオレト、TMDK!」

その賛辞は、バックステージでも続いた。
ザック「グレート-O-カーンの悪口を言い続けてやると思った。でもあれが、俺たちが待ちわびてたグレート-O-カーンだった。入団する前は高く期待されていたにもかかわらず、その後はどうしていいのかわからず、ずっとイライラしてたようだ。『G1』の前にも俺は『最高のO-カーンでかかってこい』と言ったけど、あれは未来の王者だ。
ただ残念なことに、今は俺が(IWGP世界)ヘビー級王者だったということ。あともう一つ、欠けていたものがあった。(※遠吠えの真似をして)ウルフアロンだ。なぜ広島のリングサイドにいないんだ? IWGP世界ヘビー級王者をリングに通すためにロープを上げてもらわないと。そして俺に対して大きな敬意を示すだけじゃなく、セコンドについて、コーナーで(※蹲踞の姿勢をとってポーズを見せて)こうやって座ってるべきだった。
でも、それだけじゃない。そこでお前はノートとその太い指でペンを取り出して、メモを取るべきだった。そこには『信じられない、ザック・セイバーJr.、スゴイ、スゴイ、ドウヤッテ、ドウヤッテ』『どうやったらあれほどの関節技が繰り出せるんだ?ワザ、ワザ、ワザばかりだ。俺にはできない』って書き留めてもらわないとな。まあ、バカ野郎の話はこれくらいにしよう。どうせまだデビューすらしてないんだしな。グレート-O-カーン、とても良かったよ。残念だったな。
俺の最強の時代は……まだピークにも達してない。プロレスを始めて23年、2度のIWGP世界ヘビー級王座……そして興奮してきたぞ、今年の『G1 CLIMAX』も王者として優勝する。もう一戦も負けるわけにはいかない。そしてドーム大会の前に始末しないといけないヤツらが2人いる。復讐じゃない。復讐は無意味だ。でも、俺はあの負けがまぐれだったってことを証明してやる。東京ドームに関しては、いくつかオモシロイ計画を考えてるけど、焦らず待てば、きっと吉報が聞けるだろう。じゃあ、風呂入ってシャンディでも飲んでくるぞ。じゃあな、クソ野郎ども!」

一方、4度目の敗北を喫したオーカーンは、その悔しさを爆発させた。
オーカーン「ああーーーーーーッ、クソが!ああッ! これで、(対ザック)0勝4敗!ああッ、イヤになるぜ、まったく!なんで勝てねえんだよ!…………楽しくねえよ。負けて!楽しいわけあるか!あ、クッソッ!……2年連続のチャンス、しかもグラップリングで負けて!トラウマまでつけられて負けて楽しいか!クソッ、なめやがって……。この借りは、決勝リーグ(トーナメント)、決勝リーグで必ず返す。あと1勝で勝ち越し決定。2勝すりゃ!決勝リーグ(進出)、ほぼ当確間違いなしだ。その時には、何倍にもなって、タップアウトさせてやる。報われるには報われるまで続けるだけだ……」
王者が認めた「未来の王者」。その壁は、あまりにも高く、厚かった。この勝利で決勝トーナメント進出へ大きく前進したザックと、敗れてなお執念を燃やすオーカーン。二人のライバルストーリーは、このG1のリングで、さらに深い次元へと突入した。

<写真提供:新日本プロレス>














