【全日本】「オレたちが忘れなければ、ずっと近くにいる」 仲間たちが天国の長尾一大心さんへ誓った“明日への前進”
全日本プロレスは15日、東京・後楽園ホールで「第12回 王道トーナメント」の準決勝・優勝決定戦を開催。
大会は、先日急逝した所属選手、長尾一大心さんを悼む追悼興行として行われ、トーナメントを制した宮原健斗が、涙ながらに天国の後輩へ優勝を捧げた。
全席完売となった後楽園ホールでは、大会開始前に長尾さんの追悼セレモニーが執り行われた。選手、スタッフがリングを囲む中、宮原が遺影、鈴木秀樹が遺骨を抱いてリングへ。

追悼の10カウントゴングが鳴らされ、新土裕二リングアナが「赤コーナー、170パウンド、長尾一大心」とコールすると、満員の客席からは大きな拍手と「一大心」コールが送られた。

出場した多くの選手が、長尾さんのコスチュームカラーである緑色のテープを身に着け、故人への想いを胸に戦った。
トーナメント優勝後、マイクを握った宮原は何度も涙を拭い、「一大心はこの全日本プロレスのプロレスラーであることに誇りを持っていました。だから僕たち全日本プロレスは、一大心が誇ったこのリングをさらにキラキラしたものにしていく」と絶叫。「プロレスラー・長尾一大心のことを胸の中に思い出して、日々を過ごしていただければうれしいです」と、ファンに呼びかけた。
バックステージでも、選手たちの悲痛な叫びが続いた。初めての後輩だったという安齊勇馬は「成長を見守っていて、一緒にふざけて、一緒に頑張っている後輩でした」と唇を噛んだ。
ライジングHAYATOは、長尾と考えた未公開のDDTをこの日初めて繰り出し、「オレがこの技を使い続ける限り、みんな長尾一大心を思い出して」と語った。
他団体ながら火葬にも駆け付けたという小藤将太は、「これからもあいつのライバルとして、あいつはオレの心の中で永遠に生き続ける」と誓い、「彼が愛したこの全日本プロレス、僕も愛していいですか?」と問いかけた。
悲しみに包まれた聖地・後楽園ホール。選手たちは、若くして旅立った仲間の想いを背負い、これからも戦い続ける。
【選手コメント抜粋】
宮原健斗「一大心が誇った、この全日本プロレスのリングをさらにキラキラしたものにしていくんだという気持ちで前を向いていきます」
鈴木秀樹「(遺骨を抱いた心境は)いつも通りで上がらないといけないなと。ただ、なかなかこたえましたね。非常に疲れました、ここ1週間ぐらいは。長尾一大心のせいですね。あの野郎のせいで」
安齊勇馬「オレの初めての後輩でした。クサいセリフかもしれないけど、オレたちが長尾のことを忘れなければ、ずっと長尾はオレたちの近くにいると思います」
ライジングHAYATO「今日、最後に使ったDDT。あの技を考えたのはオレじゃない。天国に行っちゃった長尾一大心が道場でいつもオレと一緒に練習していた技。オレが使い続ける限り、みんなその技を見て、長尾一大心を思い出して」
大森北斗「あいつだけは笑顔でさ、オレに『僕も一緒に飲んでいいですか?』なんて言うんだよ。だからみんな、あいつのことが本当に好きだったんだよ」
小藤将太「これからもあいつのライバルとして、あいつはオレの心の中で永遠に生き続ける。彼が、長尾一大心が愛したこの全日本プロレス、僕も愛していいですか?」
諏訪魔「今日は長尾のために戦ったわけだから。そこだけは忘れなければね。しっかりまた長尾のために、これからも頑張り続けたいと思います」
井上凌「長尾は本当に3ヵ月頑張ってきたと思うんで、僕は絶対絶対、僕も長尾の存在、絶対忘れたりしないんで。俺も長尾のことをしっかり心に留めて戦いたいと思います」
羆嵐「あいつがもっと生きたかった、やりたかったプロレスラーの人生、その一部をオレも背負って、この先、戦っていきたいと思います。長尾!オレはお前のこと忘れねぇぞ」
<写真提供:全日本プロレス>
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