【新日本】棚橋弘至、ヒロムが繰り出す禁断の“内藤&オカダ殺法”を受けきり激勝!試合後、ドームへ向け“ウェーブ”の予行演習「過去最高の盛り上がりのドームにしたいから」
新日本プロレスは12月19日、群馬・Gメッセ群馬にて『Road to TOKYO DOME』開幕戦を開催した。
2026年1月4日の東京ドーム大会での引退を目前に控えた棚橋弘至にとって、現役生活は残り3試合。
この日のメインイベントでは、「棚橋弘至ファイナルロード~継(つなぐ)」と銘打たれ、高橋ヒロムとのシングルマッチが行われた。
新日本の“エース”と現在の“ジュニアの顔”による一騎打ちは、技術、意地、そして団体への愛が交錯する熱戦となった。
特別な夜に相応しく、ヒロムは歴代の棚橋のコスチューム柄と「ACE」の文字が刻まれたトランクスで登場。

ゴングが鳴ると、序盤から互いのスタイルを確かめ合うような攻防が繰り広げられた。
ヒロムが強烈な逆水平チョップを連発すれば、棚橋もエルボーで応戦。

体格差を感じさせないヒロムの猛攻に対し、棚橋はドラゴンスクリューやテキサスクローバーホールドといった得意技で試合の主導権を握りにかかった。
試合中盤、ヒロムは制御不能なファイトで棚橋を追い詰める。

かつて棚橋と激闘を繰り広げた内藤哲也を彷彿とさせる首筋へのバックエルボーや、引退試合の相手であるオカダ・カズチカの代名詞・レインメーカー(ヒロムちゃんメーカー)を繰り出し、棚橋の“過去と未来”をリング上に具現化してみせた。

しかし、引退を間近に控えているとは思えないコンディションの棚橋は、これらを受けきった上で反撃に転じる。

ツイスト&シャウト、スリングブレイド2連発で畳み掛け、最後はレインメーカー式のスリングブレイドから、必殺のハイフライフローを投下。

粘るヒロムをマットに沈め、3カウントを奪取した。

試合後、棚橋は倒れるヒロムの手を取り、互いの健闘を称え合った。

マイクを握った棚橋は、集まった観衆に対し感謝を述べるとともに、東京ドーム大会へ向けた予行演習として観客による「ウェーブ」を敢行。

さらに、会場の「高崎」を「前橋」と言い間違える“お約束”のミスで笑いを誘いながらも、最後はエアギターのフルコースで大会を締めくくった。
バックステージで棚橋は、かつて自身のブログでの広報活動に尽力してくれた若手時代のヒロムを回想し、その成長に目を細めた。

棚橋「ラスト高崎でした。高崎のファンの皆様、ほんとに大声援で最後迎えてくれて、力になりました。またね、高崎は何回もプロモーションで来てますんで、思い出のある土地ということで。 ヒロム……ほんとに僕が、(IWGPヘビー級)チャンピオンとしてこれから新日本を盛り上げていこうっていう時にね、入門してきた彼は、ほんとに運動能力は高かったんだけども、どんな選手になるんだろうっていう、ほんとにイメージがわかなくて。でも、彼自身の、努力と持ってるもので、今のとこまできてね。ほんとに俺は、ね、若い頃、いっぱいね、ほんとになんとか新日本プロレスを盛り上げようと思って一役買ってもらった、ブログとかね。その選手が、こうやって立派になって、新日本プロレスを引っ張ってくれる選手になったのは、ほんとにうれしく思います。はい。ありがとうございました」
実際に肌を合わせた感触として、棚橋はヒロムの精神性を高く評価した。
棚橋「もちろんスピードもあるし、で、パワーもある。でも、持ってるのはやっぱりハートかな。絶対、絶対、盛り上げるんだっていう、楽しんでほしいんだっていうお客様に対しての姿勢。それがやっぱりヒロムは、ね、ズバ抜けてると思うよ」
また、ヒロムが内藤哲也の技を使用したことについても言及した。
棚橋「ああ、ねえ……。憎いね。そういった意味でも、今日闘えてよかったですよ」
残り少ない現役生活の中で、ジュニアヘビー級のトップ選手たちとシングルマッチを行う意義について、棚橋は次のように語った。
棚橋「ウーン、まあ、全選手と闘いたいっていうね、ことを言ってて、まああのう……結局、全員とはできなかったんですが、このね、新日本明るい希望たち、直接シングルで闘うことによって、絶対伝わる何かがあるから。ね。僕かりゃ見りゃ、とっくに一人前だけども、さらに彼らのエネルギーになるようなものを、形見分けします」
そして、リング上で行った「ウェーブ」に込めた思いを明かした。

棚橋「はい。やっぱりこう、会場の熱でね、自然発生的に、ほんとに起きたんです、僕が学生のときに。 やっぱりこう、期待感(がもたらすものだから)。第0(試合)からね、最初からMAXで。ね。過去最高の盛り上がりのドームにしたいから。 ね。ちょっと、僕からの提案ですね。はい。無理にじゃない。もしよろしければ、みんなで盛り上げませんかっていう提案です。 やってほしいなあ……。あと3つ。頑張ります」
一方、敗れたヒロムは、棚橋の強さと存在感に圧倒された様子で、新日本プロレスにおける「ライオンマーク」の意味を再確認していた。

ヒロム「あれが引退する人間か? チクショー……。引退(までの)日数が残り少なくなってきて、どんどんパワーアップしてるんじゃないか? どんどんコンディション上がってんじゃないか? はあ……でも負けちゃダメだよな、これ。 最後、最後ジュニアなんだよ。ジュニアがここで、負けるようなことがあったら……。はあ、悔しいぜ。俺さ、新日本プロレスに好きな選手がいるからとか、その選手がいるから新日本プロレスを選んだわけじゃなくて、あのライオンマーク、あのロゴの新日本プロレスだから、俺は好きなんだ。 誰がいるからとかそんなんじゃなくて、あのロゴの、あのライオンマーク、あれこそが新日本プロレス、そしてIWGP……。この引退ツアー……引退ツアーで、改めて新日本プロレス・イコール・棚橋弘至なんだなって、改めて思いました。 そして、今日感じたのは、新日本プロレスのライオンマーク、あのライオンマークに見えるのは、棚橋弘至なんだなって。今日、そう感じました。 そのライオンマーク、ライオンマークの棚橋弘至がいなくなる。その次、あのライオンマークになるのは、いったい誰なんだろうね?そこに今、俺が、『この俺だよ』って強く宣言できないのが……。まだどうやら、反抗期が続いてるみたいだな」
最後にヒロムは、自身の繰り出した技と、棚橋が最後に挑むオカダ・カズチカとを重ね合わせ、警鐘を鳴らした。
ヒロム「いやあ……棚橋さん、“ヒロムちゃんメーカー”をくらってるようじゃ、オカダさんには勝てないぞ……」
<写真提供:新日本プロレス>
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