【新日本】永田裕志、故郷・千葉で誓った“現役続行” 改修後の佐倉市民体育館へ「そのときまで頑張る」 ウルフアロンは成田蓮との前哨戦制しH.O.Tを一本背負い
新日本プロレスは1月18日、千葉・佐倉市民体育館にて『永田裕志 Produce Blue Justice XVII ~青義変遷~』を開催した。
今年で17回目を迎えた永田裕志のプロデュース興行は、地元・千葉への愛と、世代を超えた「青義」の系譜が交錯する熱い一夜となった。
メインイベントでは永田が、自身と浅からぬ縁を持つウルフアロン、矢野通、ボルチン・オレッグとカルテットを結成。
極悪ユニットHOUSE OF TORTURE(H.O.T)を迎え撃ち、見事な一本勝ちで大会を締めくくった。

■アスリート軍団 vs 拷問の館、因縁の対決
メインイベントのリングに立ったのは、永田が「青義」の下に集めた精鋭たちだ。
かつて永田のYouTube出演を機に入団を決意したNEVER無差別級王者ウルフアロン、レスリング「闘魂クラブ」の後輩である矢野通、そして「ブシロードクラブ」監督として指導したボルチン・オレッグ。
永田にとって愛弟子とも言える3人との共闘は、まさに「青義変遷」を体現する布陣であった。
対するはEVIL率いるH.O.T。2月11日の大阪府立体育会館大会でNEVER王座を懸けて戦うウルフと成田蓮の前哨戦第1ラウンドとしても注目が集まった。

試合はゴングを待たずにH.O.Tが奇襲を仕掛ける荒れた幕開けとなった。永田が孤立し、集団暴行を受けるも、気迫のフロントキックで脱出。

ウルフとのダブルブレーンバスターから「ゼアッ!」のポーズを決めようとするが、これをEVILらが妨害し、あろうことかH.O.T全員で挑発的な「ゼアッ!」を披露するなど、精神的な揺さぶりをかけ続けた。

中盤には、矢野がカウント2でキックアウトしたにもかかわらず、ゴングが打ち鳴らされる異常事態が発生。
EVILが勝手に「成田選手の勝利です、ハッハッハ~!」と勝利宣言を行い、永田の抗議に対しても「コイツ(棚橋弘至社長)が言えって言ったんだよ!」と責任転嫁するなど、やりたい放題の暴挙で場内を騒然とさせた。

しかし、アスリート軍団は屈しなかった。ボルチンが強烈な逆水平チョップと身体能力でH.O.Tをなぎ倒せば、永田も裕二郎に対しエクスプロイダーや白目式腕固めで意地を見せる。

そして迎えたウルフと成田の対峙。エルボー合戦からショルダータックル、ボディスラムと畳みかけるウルフに対し、成田はサミングや膝十字固めといったラフ殺法で応戦。

東郷の介入やパイプカット、スポイラーズチョーカーによる絞殺刑でウルフは絶体絶命のピンチに陥る。
だが、最後は永田が成田をナガタロックIIで分断する好アシスト。

その隙にウルフが東郷をアングルスラムで投げ捨てると、電光石火の逆三角絞めで捕獲し、ギブアップを奪い取った。

■天山広吉35周年を祝福、そして2年後の約束

試合後、マイクを握ったウルフは「永田さんには多大なるご恩を感じています。今日この場で、そのすべての恩を返せたと思ってませんが、こうやって同じリングの中で、マットの上で戦えて、最高の気分です!」と感謝を表明。「永田さん、今年で最後じゃないですよね?」と問いかけると、永田は「もちろん、まだまだ!」と即答し、師弟の絆を再確認した。

さらに永田はサプライズを用意していた。
放送席にいた盟友・天山広吉と、棚橋弘至社長をリングへ呼び込むと、「天山さん!デビュー35周年、おめでとうございます!」と祝福。1月11日に35周年を迎えた天山に棚橋社長から花束が、永田からは目録が贈呈され、会場は温かい拍手に包まれた。

永田は「永田裕志自身もいまから34年前の9月14日、天山さんの胸を借りてプロレスラーとしてデビューいたしました」と語り、苦楽を共にした「第三世代」の盟友へ感謝を捧げた。
そして、永田は地元のファンへ向けて重要な発表を行った。
「今年の4月より約2年間、この佐倉市民体育館、改修工事に入ってしまうそうです。でも2年後に改修工事が終わり、また新しい佐倉市民体育館が完成するそうなので、そのときまで僕自身もまだまだ現役がんばりたいと思います!」
2年後の新体育館完成まで現役を続けることを高らかに宣言。最後は会場一体となっての「1、2、3、ゼアッ!」で締めくくり、希望に満ちたフィナーレとなった。

■バックステージコメント

勝利した本隊サイドは充実感に溢れていた。
矢野は「永田さんとはまぁずっと敵対してて、こうやって組むことはほとんど少なくて。でも、20何年経ってこうやって組んで、メインで入れてもらって組んで凄い感慨深かったです」と語り、ボルチンも「永田さんのおかげで新日本の道場に入って、永田さんのおかげでプロレスラーになって、本当にこれからプロレスを通して頑張っていきたい」と恩師への感謝を繰り返した。

デビュー3戦目にしてメインイベントでの勝利を飾ったウルフは、「この肌で感じることができたメインイベントの緊張感をしっかりと自分の中に落とし込んで、こういう場でも持ってる力を全て発揮できる選手になりたい」と、アスリートらしい冷静な分析で先を見据えた。

主役の永田は、ウルフについて「元気いいっすよね。荒削りなのもあるし、まだまだ。まぁ試合やっていけばボロが出るでしょうけど、でもしっかり地方巡業1発目仕留めてくれるんだから大したもんすよね」と評価。「ドンドン場数を踏めばとんでもない怪物になると思います」と太鼓判を押した。
また、天山への祝福については「我々世代はよく悲運の世代って言われるじゃない。だからさ、やっぱりなかなかね、そういうのは周りがやってくれないから。だから俺はそういう意味で同世代の絆ってのがあるんで」と、第三世代としての矜持を覗かせた。
そして、2年後の現役続行宣言について問われると、「その時まで現役でいるって俺は言っちゃいましたから、まだまだ辞めれないですね」と笑顔を見せつつ、覚悟を滲ませた。

一方、敗れたH.O.Tの成田は、王者ウルフに対し敵意をむき出しにした。 「オイ、ウルフアロン、テメーのな、その持ってるだけのベルトな、いいか、俺のもんなんだよ。そのベルトは俺だけが持っていいものなんだよ。わかったか、バカヤロー」
EVIL、裕二郎、東郷はノーコメントで会場を後にした。
改修前の最後の佐倉大会を「青義」で染め上げた永田裕志。2年後の再会を約束し、ベテランはまだまだプロレス界の最前線を走り続ける。
<写真提供:新日本プロレス>
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