弟レイの復帰で「斉藤兄弟」が半年ぶりに揃い踏み 全日本プロレスに一足早い春
ジュンとレイの斉藤兄弟が復活。関東地方に春一番が吹いた日に、全日本プロレスが一気に華やいだ。
2・23東京・大田区総合体育館大会で、弟・レイが約半年ぶりにリングに復帰。第4試合で「ミスター斉藤」こと土井成樹、セニョール斉藤、大石真翔と組み、「HAVOC」潮﨑豪、芦野祥太郎、ザイオン、オデッセイ組と対戦した。
HAVOCのチームプレーに手こずったものの、巨体を躍らせ持ち前のパワーを発揮。アイスバインでザイオンを仕留めた。
レイはまずはパートナーたちを称え「これから斉藤ブラザーズとしてベルトを取り返す」と世界タッグ王座奪回を誓った。

<写真提供:伊藤ミチタカ氏>
セミファイナルで世界タッグ王者・タロース、綾部蓮組が諏訪魔、鈴木秀樹組を退けV2を達成すると、ゆっくりとリングに登場し「俺とジュンで挑戦させろ。そのベルトは俺たち斉藤ブラザーズのものだ」と迫った。
綾部も予想していたのだろう。「早い方がいい。3月15日、後楽園ホールでやろうぜ」と応じ、レイも「ブッ倒してやる。DOOM!」と早くも決戦が待ちきれないようだ。

<写真提供:伊藤ミチタカ氏>
兄のジュンは三冠王者・宮原健斗に挑戦した。追い詰める場面もあったが「満場一致で最高のボヤキ王者」の粘り腰に敗退。3・15後楽園ホール大会で五冠王者の野望は打ち砕かれたが、斉藤ブラザーズの存在感はいよいよ大きくなった。
宮原の必死の事前活動の成果なのか、三冠戦での歓声は一歩、譲った感はあるものの、会場には「斉藤ブラザーズ」のTシャツを着こんだファンが目立った。

<写真提供:伊藤ミチタカ氏>
会場に掲げられた大型看板も斉藤兄弟の二人。まさに「DOOM」祭りさながらで、宮原がボヤく通り「会社は斉藤兄弟推し」なのは紛れもない事実である。
それもわかる。TV番組へのレギュラー出演を経て、地元・宮城県で火のついた人気は、今では全国区。写真集やCDも発売し、様々なシーンに登場するなど、プロレスに詳しくない人でも「斉藤兄弟」を見聞きしたという方は多いはず。全日本勢の中で知名度はピカイチだろう。
世界タッグ王座に兄弟で二度、君臨。2024最強タッグリーグ戦も兄弟タッグで制覇しており、斉藤兄弟はタッグ戦線で大活躍していた。
シングルでもジュンが三冠王者に輝くなど、全日本・王道マットは斉藤兄弟の天下と思われた。ところが、レイが古傷の肩を治療するため、長期欠場に入り、兄弟での快進撃はいったんストップとなった。

欠場中もレイはテレビやイベントに登場し、全日本の中継番組で解説を務めるなどしていた。厳しくも優しさを感じさせる語り口で、スマートさを改めて披露。オフの時間には練習生時代と変わらぬ謙虚なスタンスを崩さず、周囲の評判は上々だ。
2025最強タッグ戦にはジュンが「俺たちは兄弟でなければ意味がない」と発言。ジュンは個人で他のパートナーと組んで連覇も狙えた最強タッグ出場を辞退し、斉藤兄弟の絆が再認識された。
ともかく公私に渡って仲が良い。立ち位置も決まっている。ポーズはそれぞれだが、ピタリとはまっている。
デビュー当初は体型も髪型もそっくりで見分けるのも大変だったが、今ではヘアスタイル、マッチョとナチュラルなボディライン、ヒゲの形やスタイル…見分けやすくなっている。

ジュンはスイーツ好き、レイはお酒が好きなど、個性は違うが息もピッタリなのは双子ならではだろう。
ただ、ジュンも解説席に座る時があるが、声はそっくり。どちらがしゃべっているのか聞き分けるのは難しい。
レイの復帰によって、タイトル戦線、「チャンピオン・カーニバル(CC)2026」(4月4日、東京・後楽園ホールで開幕)、そして斉藤兄弟の本領発揮ともいえる暮れの世界最強タッグまで一気に活性化した。
ジュンが三冠奪還に失敗したのも、CCでの巻き返しが楽しみになったということだろう。ジュンとレイの斉藤兄弟の勢いは止まらない。
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