【新日本】ルチャの祭典最終戦はミスティコがラ・ミスティカで激闘制す!「いつでもいい」と次代のエース・ソベラーノへ再戦を約束
熱狂に包まれた新日本プロレスのルチャ・リブレの祭典『NJPW PRESENTS CMLL FANTASTICA MANIA 2026』は、2月27日に東京・後楽園ホールでいよいよ最終戦を迎えた。
大歓声の中で行われたメインイベント(第7試合)のCMLL世界ライトヘビー級選手権試合では、王者のミスティコが挑戦者のソベラーノ・ジュニアからギブアップを奪い、見事に王座を防衛して祭典を力強く締めくくった。

この一戦は、単なるタイトルマッチ以上の緊迫感をはらんでいた。
直前の2月23日愛知大会における前哨戦で、ソベラーノ・ジュニアはメキシコにおける禁じ手「マルティネーテ(パイルドライバー)」を敢行し、ミスティコから直接勝利を強奪。

その実績を盾に、急遽この日の対戦を王座戦へと変更させていた。
王者にとって、悪夢の技への恐怖をいかに払拭するかが最大の鍵であった。

決戦のリングへ、ミスティコはタイガーマスク仕様の特製オーバーマスクを被って登場。タイガーマスク本人をセコンドに従え、日墨の絆を背負って防衛戦に臨んだ。対するソベラーノ・ジュニアにはテンプラリオが付き添う。
試合は挑戦者の猛烈なプレッシャーと王者の意地が交錯する激闘となった。

ソベラーノ・ジュニアは序盤から握手をスカすなど精神的な揺さぶりをかけ、場外戦では奪ったオーバーマスクをタイガーマスクに投げつける暴挙に出る。
さらに鉄柱攻撃や観客席の国旗を用いたチョーク攻撃など、手段を選ばない猛攻で王者を追い詰めた。

しかし、ミスティコは決して屈服しなかった。
勝負所でソベラーノ・ジュニアが再びあのマルティネーテを繰り出し、完璧に突き刺したものの、王者はこれをカウント2で執念のキックアウト。

悪夢を自らの力で断ち切ったミスティコは、空中の応酬から得意のラ・ミスティカで挑戦者を捕獲し、ついにタップアウトを奪い取った。

死闘の直後、ベルトを一度は奪い取る素振りを見せたソベラーノ・ジュニアであったが、最後は自らミスティコにベルトを手渡し、惜しみない拍手を送った。
リング上に出場全選手が集結して大団円を迎える中、王者はマイクを握り、最高の好敵手とファンへ向けて熱い思いを叫んだ。

■ミスティコのマイクアピール
「ソベラーノ!いつもアレナ・メヒコで伝えていることだ。二つほど言わせてくれ。まずは、東京のみなさん、こんばんは!いつものことだが、オマエは倒すべきライバルの一人だ。今夜もオマエの凄さを痛感したよ。今夜、日本のファンの前で言っておこう。いつでもいい。どこでもいい。オマエに再戦のチャンスをくれてやる。
ファンのみなさん、心から感謝します。すばらしい、夢のような1日になりました。私が日本という国をどれだけ愛しているか、伝えきることはできない。本当にありがとう。ここに立つことができ、とても光栄だ。
私が新日本プロレスというホームで闘い続けるため、CMLLはこれ以上ない才能の持ち主を送り出してほしい。今夜のソベラーノのようなヤツをな。みなさん、来年2027年の『FANTASTICA MANIA』で会いしましょう。グラシアス、ハポン!」

バックステージに戻った両者は、それぞれの立場でルチャ・リブレへの深い愛情と誇りを言葉にした。防衛を果たした王者は、挑戦者の実力を高く評価するとともに、サポートを受けたレジェンドへの感謝を述べた。

ミスティコ「ソベラーノ、今夜はお前の素晴らしさを体感した。今夜はCMLLの全てのルチャドールが、その才能を発揮できた。『FANTASTICA MANIA 2026』は、これ以上ないルチャの連続で最終戦を迎えた。1年後にこうして『FANTASTICA MANIA』に参加できたことに、新日本プロレス、そして全てのルチャドールに心から感謝するよ。ソベラーノ!今夜も俺が、どれほどの者か痛感しただろう。望むなら再戦のチャンスを与えよう。いつでもいいぞ。お前の技量ならわかっている。ミスティコが、“金と銀の王”であることを忘れるな。タイガーマスクさんにも感謝します。このマスクを使わせてくれて、セコンドに付いてくれてありがとうございます。新日本プロレス、日本のファンの皆さん、また会いましょう。ミスティコは、この2026年に歴史を創り、歴史に名を刻みたい。またすぐに戻るよ。I LOVE YOU, JAPAN」
一方、あと一歩のところで至宝を逃したソベラーノ・ジュニアは、母国と日本のファンへの謝罪を口にしつつも、すでに次なる頂を見据えていた。

ソベラーノ「まず言わせてもらおう。おかげで、メヒコで闘っているような気分だったよ。ファンの皆には申し訳ない。CMLL世界ライトヘビーのベルトを手にすると約束していたんだが……残念ながら、ホームに持ち帰ることはできなかった。メヒコのファンにも謝りたい。申し訳なかった。ベルトを持ち帰れず、すまない。だが、心と魂はリングに捧げた。最高の相手に、結果を出すことができなかった。今夜だけだ、今夜だけはミスティコを祝福する。これが終わりではない。ツアーは終わるが、これを克服してみせる。さらに強くなってやる。次のチャンスでは、この日本で新チャンピオンになってみせる。今夜は実現できなかったが、これは通るべき道だ。世界チャンピンにもう少しで手が届く。少し休んでから、次を目指すよ。日本とメヒコの皆には謝るよ。今夜は結果を出せなかった。しかし、いつの日か、必ず手に入れてみせる。グラシアス」
禁じ手の恐怖を乗り越え、王者の威厳を示したミスティコ。
そして、敗北の悔しさを糧にさらなる飛躍を誓うソベラーノ・ジュニア。
最後は松本達哉へのマスク贈呈や、メキシコへ旅立つ嘉藤匠馬の別れの挨拶など、リング上で様々なドラマが交錯した。
日墨のファンを熱狂させた『FANTASTICA MANIA 2026』は、来年の再会を約束し、まばゆい熱気とともに幕を閉じた。
<写真提供:新日本プロレス>















