【今日子のプロレス今日この頃】㊶「抱きしめてあげたい」⑫「野村卓矢」

こんにちわ!今日子です(^^)

年末年始は、怒涛の観戦&プロレス飲み会で、ウコンと翌朝のトマトジュースが手放せない日々でした。

「トマト王子」こと清宮海斗さんに、どのトマトジュースがオススメか伺ったところ「僕は定番のカゴメのトマトジュース飲んでいます。二日酔いにトマトは良いですよね」とのお返事。遅くとも翌日にはお返事下さるのに「最近とても忙しくて、すぐ返せず申し訳ないです」との一文も添えてあります。まだ若いのにこういう気遣いができるから、熱心に応援してくれる人がたくさんいるんだと思いました。礼儀とかわいげは大事ですね。

ある宴席では、このコラムが好きだと言って下さる方にもお会いしました。お褒めいただき恐縮しましたが、でもとても嬉しかったです。柴田さんが女の名前で書いていると思っている方も多いようですが、今日子は実在します(^_^;)

さて、新春第一弾は今年大注目の大日本プロレス・野村卓矢さんです。

今回のサブタイトルは、いつもの「ないしょの話」ではなく、久々の「抱きしめてあげたい」です。

私のイトコに、読みは同じでも字の違う「卓哉」がいます。

体操選手でユニバーシアードなどでも活躍し、オリンピックも期待されていましたが、練習中の事故で大ケガし、選手生命が絶たれてしまいました。

鉄棒に油か何かを塗られたらしいんです。大車輪をやっている最中に激しく落下。「あんなにツルッと滑るなんて考えられない」。ライバルの嫉妬だと大騒ぎになったそうですが、証拠がなくて結局ウヤムヤに。学校としても、表沙汰にしたくなかったんでしょう。単なる事故で処理され、他の部員はおとがめなし。体操ができなくなった卓哉だけが退部。さぞや無念だったと思います。

私はかける言葉が見つからず、ただ隣りにいて、悔し泣きしている卓哉の怪我で傷めた背中をさすってあげる事しかできませんでした。もっと別の慰め方や励まし方があったのではないかと今でも後悔しています。

以来、元気で明るかった性格が一変。まるで別人ように笑顔が消え、どこかに感情を置いて来たかのような、暗く無表情な人になってしまいました。今は故郷に戻り体育の先生をしていますが、人生が狂ってしまったと今でも引きずっているようです。

そんな「卓哉」は野村卓矢さんにちょっぴり似ているんです。私の親戚の中では一番かわいらしい顔立ちの子で、目のあたりが特に似ています。元気だった頃の顔に。

最初に野村さんを見た時「あれ? 卓哉?」と思いました。そしたらお名前が字こそ違えども同じ「たくや」。何とも不思議な感覚でした。

そんな経緯があるからか、野村さんが試合で攻め込まれたりすると、大丈夫かな、怪我しなかったかなと、心配性の私はいつもヒヤヒヤします。見てられないのです。

今までいろいろな選手を見て来ましたが、応援する選手がやられて見ていられないというのは初めてです。いつもは、どんな風に攻められたのか逆によく見るのですが。野村さんに関しては何とも説明できない感じで、岩崎宏美さんの「マドンナたちのララバイ」が頭の中をジャイアントスイングのようにグルグル回ります。

最初にご一緒した3年前は、まだ幼さが残るあどけないお顔で、お酒を飲んでいたらお店の方に「あの方は未成年なのでは?」と聞かれました。

「いえ、成人です」と答えたのですが「高校生かと思った」と言われてしまいました。その位、かわいらしい感じでした。

近頃は見る度に大きくなって行くようで、厚みも増してドンドンたくましくなり、本当に頼もしい限りです。普段はニコニコしてかわいらしく、桃みたいというか甘いお菓子のような野村さんですが、リング上では鬼気迫り、激辛カレーのようでその落差に驚かされます。先輩だろうがお構いなし。負けん気の強さ200%全開、とも言うべきファイトにグッと来ます。

岡林裕二さんが「普通、先輩相手だと遠慮じゃないけど、少しは気おくれするところがあるんだけど、野村は逆にガンガン入れて来ますからね。まあ、気が強いというか。なかなかできないですよ。だからこっちも『このヤロー!』と思って、後輩というのを忘れて向かいます。あの負けん気は本当にすごい。野村はまだまだ伸びますね」と、その気の強さに目を丸くしていました。

普段とのギャップが本当に凄くて、どこからあの気の強さが来るんだろう?と思います。持って生まれたものなのでしょうか。そして野村さんの場合、頑固なところは「意固地」ではなく「こだわり」です。「ゆるい試合はしたくない」という確固たる信念を持ってリングに上がっている心の強さを感じます。

でも、にぎわい座の野村「卓子」はかわいかったですよね。あのセーラー服姿はビックリでした\(◎o◎)/! そこらへんの女子高生よりずっとかわいかったですが、セーラー服でのバチバチ激しい試合は超ド級の衝撃でした。「セーラー服はドンキで買った」というのも何とも。どんな顔して買ったんだろう?と思うと・・・。たまにはまた、着てほしいですが「体が大きくなったからサイズが合わなくなった」そうで残念です。

第15代キャプチャーインターナショナル王者の野村さん。竹田誠志さんからベルトを奪取したところも素晴らしいですね。

弓矢が飛んで来るようなキックには目を見張るものがあります。ブリッジも美しい。投げっぱなしではなく、きちんとドラゴンスープレックスをホールドできる選手でもあります。今ではいろいろな選手が使いますが、野村さんのドラゴンは、MSGで藤波さんがカルロス・エストラーダに決めたものと同じです。

「入場やパフォーマンス、リングコスチューム、マイクなどで沸かせるレスラーもいます。それはそれで素晴らしいと思う。でも僕は強さを求めたい。もっと強くなりたい。試合で勝負です!」とキッパリ言い切ったまなざしは、強くて真っ直ぐで、光り輝いて見えました。

私も、キャラレスラーや派手なパフォーマンス、お笑い系・おふざけ系、イロモノは苦手。昔から正統派が好きです。ひと興行で1試合なら良いですが、一興行で3試合も4試合もあると、出るのは声援の代わりにため息になります。プロレスは闘いなのですから、やっぱり強さを第一優先にするべきだと思っています。

「かわいくて激しい」この2つの相反する要素を持ったレスラーというのは、なかなかいないですよね。年越しプロレス・シャッフルトーナメントでの優勝も素晴らしかったです。関本さんをドラゴンでぶん投げたのには、しかもきっちり固めたのにはビックリしました。

やりようによっては、もっと女性ファンを呼び込めるハズ。リング外でも積極的にどんどん出てほしいです。

野村さん、勝手にイトコの卓哉と重ね合せてごめんなさいね。

でも、その気の強さは、本当に素晴らしいと思います。

心技体、全部揃うのが理想です。体が大きいのも武器になるし、技がうまいのも素晴らしい。でも何より大事なのは心だと思います。

弱肉強食の世界。弱気じゃやっていけません。

私はレスラーではないですが、ひと様に弱いところは見せたくありません。弱気になったら一気に崩れ落ちてしまいそうなので、いつ何時でも「元気がなくてもカラ元気!」で、強気を貫いています。

野村さんも、しんどい事もあるでしょう。くじけそうになる時もたくさんあるでしょう。

でも、苦しい時が伸びる時。強い心ではね返して、これからも強気のファイトで頑張って下さい。

ストロングBJの未来を背負うのはあなたです。令和のストロングスタイルを体現するのはあなたです。橋本大地さんへの挑戦、心から応援しています。

そして、いつまでも見守っていたいと思います。

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