【W-1】ノア・中嶋勝彦が稲葉大樹から圧勝でタイトル奪取もベルトを投げ捨てる!中嶋「邪魔だから保管しておいて、ちゃんと磨いておくんだよ」芦野祥太郎が次期挑戦表明!

12日、レッスルワンは「WRESTLE-1 TOUR 2020 SUNRISE」東京・後楽園ホール大会を開催した。

メインイベントで行われたWRESTLE-1チャンピオンシップではノアの中嶋勝彦が王者の稲葉大樹を圧倒して勝利も、ベルトを投げ捨て「要らない」「興味がない」とレッスルワンの至宝を侮辱する行為を見せた。

このタイトルマッチは12.31エディオンアリーナ大阪で行われた、稲葉&清宮(ノア)vs芦野&中嶋(ノア)の試合後に中嶋が「今日試合して名前覚えたよ。ベルトを持ってたんだね。よく持てるね?もっと輝いてるはずなのに、あなたと同じでくすんじゃってるよ。なおさら今日で興味がなくなったよ。がんばって」と稲葉を挑発。これに対して稲葉は「ちょっと待ってくださいよ!そんなこと言うなら、次のW-1の無差別級の挑戦者、あなたにお願いします。俺と闘ってくださいよ」と挑戦者に指名して決定したが、中嶋はその後も終始‟ベルトに興味はない”と言い続けて迎えた一戦であった。

メインイベント WRESTLE-1チャンピオンシップ60分1本勝負
【第15代王者】×稲葉大樹 vs 【挑戦者】〇中嶋勝彦(PROWRESTLING NOAH)
13分48秒 バーディカルスパイク→片エビ固め
※第15代王者・稲葉大樹が2度目の防衛に失敗。中嶋勝彦が第16代王者となる。

試合は、まずは中嶋がビッグブーツを連発するが、稲葉もショルダータックルで反撃。しかし、すぐに中嶋もミドルキックを土手っ腹にぶち込み、稲葉の動きを止める。宙に浮くほどの威力で稲葉も思わず場外へ逃亡。

これを追いかけた中嶋は、エプロンを走って立ち上がった稲葉の胸板を蹴り飛ばす。そしてリングに戻ってくるとコーナーで稲葉の顔面を踏みつけていく。さらに蹴りで追撃する中嶋。だが、稲葉も延髄斬りで反撃。コーナーに追い詰めてエルボーを連打していく。

そして、顔面ウォッシュを放つ稲葉。続けてキャノンボールを発射すると、ブレーンバスターで追撃だ。さらにコーナーに上がった稲葉。中嶋も立ち上がってこれを追いかける。稲葉も頭突きで一度は落とすものの、中嶋はすぐさまニールキック。

そして、稲葉を雪崩式ブレーンバスターで叩きつける。さらにミドルキックで攻め立てる中嶋。稲葉もエルボーで反撃するとエルボー合戦だ。ここは中嶋が優勢に。稲葉は何度も立ち上がって反撃するものの、次第に手が出なくなりダウンしてしまう。

しかし、中嶋も攻撃の手を緩めない。バックドロップを3発連続で放つと、続けてPKで蹴り飛ばす。そしてバーディカルスパイクの体勢に。これを稲葉は卍固めで切り返すが、中嶋はすぐに脱出。トラースキックを連発して稲葉の動きを止めると、再びバーディカルスパイクへ。

しかし、稲葉はこれをブレーンバスターで切り返す。そして延髄斬りを連発して中嶋の動きを止めると、タイガースープレックス。中嶋が返すとタイガースープレックス178を仕掛ける。だが、中嶋はこれを脱出してハイキックを炸裂させる。



中嶋は倒れた稲葉を無理やり起こすと背中と胸板に蹴りを連発。グロッキー状態になった稲葉をバーディカルスパイクでトドメを刺して3カウント。



中嶋がW-1王座を手に入れたのだった。中嶋はW-1王座のベルトを場外に放り捨てる。そして自らリングを降りると、そのベルトを踏みつけてみせた。

マイクを持った中嶋。「おい、声援なのかブーイングなのか、どっちなんだよ。そこはブーイングだよ。まずは遅くなりましたが、2回目ですけども、W-1の皆さん、どうも初めまして、プロレスリング・ノアの中嶋勝彦です。ダメだ、このリング。こんなにぬるいリングに浸かっていると、そりゃあんなのもできるわ。よくあんなんでベルトを持ったもんだ。ノアの中嶋勝彦がW-1のベルトを持ってるのに、見てみろ、誰も来ねえじゃん」とW-1の選手を挑発する。

これに応じて芦野が登場。



中嶋 大晦日でタッグ組んだね? え〜っと、そうだ、芦野だよ。で、何か?
芦野 おい、その態度、大晦日からクソ気に食わねえんだよ。中嶋勝彦とは組んだって何も作り出せなかったよ。だけどよ、こうやって闘えば凄えもの作り出せると思うんだよ。しかも、ベルトどこだよ。
中嶋 獲りに行けよ。獲りに行けば、話は聞いてやるよ。獲りに行かないなら話はき〜かない。
芦野 クソムカつくな、お前。
中嶋 獲りに行くのか行かないのか、ハッキリしろよ。イエスか、ノーか。忙しいから、試合があるんだよ。

リングを降りてベルトを獲りに行った芦野。「イエスに決まってんだろバカ野郎!」と言って、中嶋にベルトを渡すが、中嶋は今度は別の方向にベルトを捨ててしまう。

中嶋 あんなところにあるよ。早くしてくれよ。時間がないの、俺には。

芦野はこれを再びリングを降りて、ベルトを持ってリングへ。

中嶋 ありがとう。お前たちが一生懸命作り上げてきた歴史を俺が一瞬で奪っちゃったもんな。
芦野 一瞬で奪った? お前、まだ闘ってねえだろう。じゃあ、ベルト持ってきたんだからよ。
中嶋 話、聞いてやるよ。
芦野 2月12日の後楽園で俺とやれ。
中嶋 急だね〜。どうせお前たちは勝手に決めてやるんだろ?
芦野 ここでイエスかノーか言えよ。
中嶋 イエスかノーかで言えば、ノーだ。ただ、W-1のファンの皆さんが見たいっていうんならやってもいいかな。さっきの稲葉といい、芦野といい、お客さんファンなの? ここまでお膳立てしてやってんだ、お前もお前らファンの皆さんももっと応援しろよ。見たいのか、お前ら?

観客から歓声が起こる。

中嶋 見たいのか? 忙しいけど、俺、優しいからやってやる。あとこれだけは忘れるな。現W-1の無差別のチャンピオンはノアの中嶋勝彦、この俺だ。あとこれいらないから、保管しといて。

中嶋はそう吐き捨てると、ベルトをリングに置いたまま退場したのだった。

芦野 W-1に入って一番頭にきてます。俺たちが作り上げてきたこの歴史、あの中嶋勝彦が踏みにじったんで、俺が必ず2月12日に獲り返します。それができるのはW-1で俺しかいないです。今日は最悪の気分で皆さん帰ると思います。でも、2月、俺がこのベルトを必ず獲り返して、最高の気分でお帰りできるようにがんばります。俺が必ず獲り返します。中嶋勝彦、ここのリングで必ずタップアウトさせてみせます!

中嶋コメント

「やべえ獲っちゃった。W-1が一生懸命作り上げてきたベルトの価値。興味ないのに、興味ないのに獲ってしまったよ。どうしよかと思ったよ、マジで。まあ、芦野選手が挑戦表明しに来たから、面倒くさいけど、やってあげるよ。これW-1のカメラ?一生懸命応援してきたけど、どういう気持ちよ。俺に獲られて。それを見て、お前ら、もうちょっとさ、一生懸命、選手とスタッフ、ファンと一丸になって、作り上げてきたんでしょ?なんだ、あの声援。W-1の選手もしょぼけりゃファンもしょぼいな。しょっぱいよ。応援してやってくれよ。俺もやりがいがないからさ。次は頼むよ、W-1のファンの皆さん。

次いつだか聞いてなかったけど、いつだっか? 2月12日? うんって言っちゃったからね? しょうがねえ。また来てやるよ。なんもないか? ベルトはいらない。邪魔だもん。保管しといてね。また俺が来るまでちゃんと磨いておくんだよ。ゲストがチャンピオンなんだから、頼むよ。

芦野コメント

「完全に中嶋勝彦ペース。ただ、俺と中嶋勝彦は闘ってない。闘ってプロレスのリングの上で勝負するしかないんですよ。俺が獲り返すしかないんですよ。W-1のファンもバカにされているんで、俺が全部覆す。俺が必ず獲り返す。以上です」

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