【プロレスのある風景 Vol.47|榎本タイキ】
多くを語らないテクニシャンのツンデレの「デレ」
令和2年最初の『プロレスのある風景』です。今年もどうぞよろしくお願い致します!
年末年始は本当に各団体でビッグマッチが行われ盛り上がりましたね。ノアも後楽園ホール2連戦。
その中で最も歓声が大きかった対戦は小川良成選手が初めてGHCジュニアヘビー級ベルトに初挑戦&初戴冠した試合ではないでしょうか。
ノア創設時からいるメンバーであり、大ベテランであり、三沢光晴さんの正パートナー。ファンとしては前線で話題を振りまいてほしいと思いながらいつも一歩引いたところにいるような印象。
それが『スティンガー』というユニットを立ち上げてからの躍進が凄く、ついにシングルのベルトに挑戦表明するところまできました。
若さとスピードあるHAYATA選手相手に数多くのテクニックを披露し完全に手中で試合をコントロール。HAYATA選手の必殺技「ヘデック」を一瞬で丸込んだ妙技は圧巻。
会場は大爆発。変なたとえですが「ツンデレ」という言葉があり、小川選手に関してはいつも「ツン」しかない印象です。
そんなに表立って発言や主張をする人でもないし、SNS発信なんていうのもやっていない。
そこがまさに魅力ではありますが小川選手なりの「デレ」は、たくさんのノアファンの前でシングルベルトを獲った姿を見せることなのかなと個人的に感じました。