【ノア】サイバーエージェントがノア・グローバルエンタテイメントの全株式を取得!今後はDDT高木三四郎を社長に迎え経営安定化とシナジーを図る!記者会見


29日、東京・AbemaTowersにてサイバーエージェントの記者会見が行われた。

席上でサイバーエージェントがプロレスリング・ノアを運営するノア・グローバルエンタテイメント株式会社の発行済株式の全株式を取得することについて合意したことが発表された。

背景としてはDDTを2017年9月にサイバーエージェントがグループ化したこと、ノアの近年の経営が安定しない状況が続いていたことから、DDTと同時期に旗揚げされ、近年交流を深めていたノアの経営安定・団体成長を目的にノアのサイバーエージェントグループ参画の合意にいたった。今後はグループシナジーを活かして興行を実施、サービス拡充していくとのこと。

ノアの運営については社名、組織は現体制を維持し、社長にDDTの高木三四郎が就任、副社長にノアの丸藤正道が就任することとなる。現社長の武田有弘氏は執行役員として引き続きノアに携わる。

DDT・ノアのオフィスワーク共用により経営の合理化を図り、選手がプロレスに集中できる環境を整え、サポートする。またインターネットテレビ局「AbemaTV」の格闘チャンネルにて、ノアの試合・番組の配信を行うほか、さいたまスーパーアリーナで開催するDDT年間最大のビッグマッチ「Wrestle Peter Pan 2020」にもノアの選手が参戦する。

会見の概要は下記の通り

武田取締役「この度、ノア・グローバルエンターテイメントはサイバーエージェントグループ入りしたことを発表します。今後は高木三四郎社長、丸藤正道副社長となります。経緯を発表します。ノアは前社長の不破社長から引き継ぎました。10月中旬に私が引き継ぎリデット社から代表となりました。その後、11月に高木さんに一緒にやろうという話をしました。2019年ノアは飛躍したが経営は厳しい状況でした。そこで高木社長に相談しこの様な運びとなりました。藤田社長、高木社長ありがとうございます。この度の件は非常にチャンスであると思っております。

バックパネルにありますようにサイバーエージェントの緑とノアの緑は親和性が高いと考えております。楽しみにしております。昨年コンテンツ強化にご支援いただいたリデットエンターテインメントさんにはスポンサーとしてご協力いただきます。ファンの皆様にはより一層のご支援をお願いします。」

DDT高木社長「ノアとDDTは共存共栄していくこととなりました。DDTという団体は草創期に三沢光晴さんや仲田さんに大変お世話になりました。古くからご支援をいただきました。グローバル・レスリング連盟を作るなど連携をしていました。当時、陽の当たらない団体であったDDTが陽の当たる団体になれたのはノアさんのお陰であると思っております。この様な恩のあるノアの経営が厳しいことを武田さんから相談をいただき、藤田社長に相談しました。この様な決断をいただいた藤田社長には感謝申し上げます。

現在、業界1位は新日本プロレスさんですが新たな景色が見えると思います。私が担うのはあくまでもプロレスリング・ノアの企業経営の部分であります。リング上のことは丸藤さんや武田さんに今まで通りお願い致します。

2年前にサイバーエージェントグループに参画した経験をもとに企業として経営を率いていきたいと思います。DDTとプロレスリングノアはサイバーエージェントを親会社としてオフィスワークなどもゆくゆくは共有したいと思います。映像に関しても今はノアはG+さんとサムライTVでだしておりますが、今後はAbemaTVでも配信をしていきたいと思います。更にDDT UNIVERSEで明日の1/30のノア後楽園大会を無料生配信します。今後も配信をしていきます」

丸藤「ノアを旗揚げして潮崎選手や杉浦選手を始め多くの荒波を乗り越えてきました。多くのスタッフやファンの皆様に支えられて今があります。そんな中でサイバーエージェントという大きな支援があり明るい未来が見えてきたと思います。時間がない中でになって頂いた藤田社長や、多くの仕事を引き受けてくれた高木社長、武田さんもいうなればノアの反対側にいたところからここまで支えて頂いて、選手一同頑張ってモチベーションもドンドンあがっていきます。ファンの皆さんが心配している部分もあるかと思いますが、これまで通りドンドン激しい戦いをしていきます。誠心誠意戦います。一生懸命頑張ります」

藤田社長「ご紹介頂きましたように、ノアがサイバーエージェントグループに入ってくれることになりました。私がこの話を受けようと思った理由が3つ。DDTを引き受けた時にAbemaTVを扱うものとしてプロレスというコンテンツに期待しているというところが1つ、2つ目にノアをみていくとDDTと非常にいい相関関係があるという部分、3つ目にDDTの高木社長、現場の運営と経営の部分をしっかりと使い分けられていて、経営者高木社長に懸けてみたいという思い。

皆さんからありがとうございますと言われましたが、グループとしての発展をこれからもしていきたいと思います。私としては後方支援と思っておりますが、それぞれのファンに愛される団体で会って欲しいと思います」

潮崎「2020年はノアの戦いを更に発展させるためにGHCチャンピオンとして、ノアの日本一世界一の戦いをみせていきます」

杉浦「これからも会社の犬として頑張っていきます」

小川「ノアの新しいスタート楽しみに」

中嶋「志をたかく夢をもっていきます」

清宮「リングに対する探究心をこれまで以上にもって、サイバーエージェント様と共により高みを目指していきたいと思います」

<質疑応答>

――今後、ノアとDDTの交流については?

高木「皆さんもどうだろうなと思われてる部分だと思いますが、基本的には現場に任せていければと思ってます。丸藤さんが現在ディザスターボックスに入られたりしてますが、今回のことがあってなので。DDTの選手も必要であればノアにでれるように」

――ゆくゆくは統合も考えている?

高木「今の段階では歴史もファンもそれぞれにあるので考えていません。ただ共有していったりだとか、資産というものも共有していければと思っております。DDTは現状でも東京女子やガンバレプロレスも運営しておりますので、同様に」

――この話を聞いたノアの選手の皆さんの反応は?

丸藤「選手はギリギリのところで聞いたので。何よりも不安な部分があったと思うがこの話をきいて明るい希望が見えたと思ったと思います」

――放送体制はこれまでに加えてAbema、UNIVERSEという感じ?

高木「UNIVERSEはVOD配信と考えております」

――藤田社長、いい補完関係があるとお話されていたがノアの魅力とは?

藤田「DDTは良質な舞台をみているような楽しさ、ノアの選手は先程も挨拶に来られて格好いいという声もあがり格好いいプロレスだと」

――ノアは日本武道館を目指してという夢があるが成長戦略は考えられているか

藤田「さいたまスーパーアリーナのことで頭がいっぱいでまずはそこからと考えてます」

――経営責任について高木社長が携わるということだが具体的にどういう部分を変えていこうと?

高木「SNSはDDTもお手本にしないといけないなというぐらいしっかりされている。映像という部分ではYouTubeのみというところなので、資産を残せる動画という部分で、リング以外の部分を進められれば。あとは企業協賛という部分で改革ができると思います。新日本プロレスさんも積極的に行われていると思うので、DDTも含めて側を広げていければと個人的には思っています」

――ノアの社長に高木社長を選んだ理由は?

藤田「一緒に仕事をして経営者として能力が高い。規模を大きくしてももっとやれると。そういう意味では高木社長に懸けたと」

――この2団体で業界1位を目指すということ?

高木「目指さないと面白くないと思います。プロレスは面白くないといけないと思います。目指すはもっともっと多くの人に見てもらうためにというところで勿論そういうところを目指していかねばならないと思っております」

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