【プロレスのある風景 Vol.48|榎本タイキ】

心優しき野人に感謝をこめて

今40代の選手は僕と同世代。なので片思いですが、一緒に人生を進んできた僕のプロレス青春の中に人達という思いがあります。

闘魂三銃士の背中を追い、立ち向かっていった『第三世代』と呼ばれる永田裕志、小島聡、天山広吉、そして中西学。4つの四角形で織りなされてきたその一角がついになくなってしまう日がやってきてしまいました。

野人・中西選手の引退。中西選手のことを振り返ると思い出すのはやっぱりG1クライマックス初優勝。第三世代の中で1番最初にそれを達成しました。

正直いうと僕は武藤敬司選手が大好きだったので武藤選手が優勝すると信じて疑っていませんでした。それを力で粉砕し快挙をやってのけたことにとてもビックリしたのを思い出します。

引退試合は全身に緊張感がみなぎり素晴らしいパフォーマンスを見せてくれました。オカダ、棚橋、飯伏、後藤の4選手からフィニッシュホールド4連発を受け切った姿は圧巻の一言。

多くの人に慕われた野人らしい、とても温かいセレモニーにも感動しました。きっと第二の人生もこの人柄なら愛に溢れたものになると信じています。

中西選手、本当におつかれさまでした!

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