【今日子のプロレス今日この頃】㊹「ないしょの話」㉚男色ディーノ

こんにちわ!今日子です(^^)

「桜咲けども人、同じからずや」。禅の言葉ですが、今年の春ほどそれを痛感した事はありません。

昨年の春にご一緒した方は、様々な事情で遠くなり、私には心配する事しかできません。また一方で、不思議なご縁で近くなった方もいます。こちらはずっと大切にしたいと思います。ハラハラと散り行く桜を見上げたら、流れ行く人の世が何だか切なくて泣けて来ました。

このコラムは今回で44回目、そして今日は4月4日。

女の子のお祭り・3月3日の桃の節句、男の子のお祭り・5月5日の端午の節句の間なので、昔はおかまの日などと言われていました。現代は多様性の時代。トランスジェンダーの日というそうです。

数年前、新宿Faceに試合を見に行った時、歌舞伎町でゴツイお姉さんに声をかけられました。諏訪魔さんが女性になったという感じの。何? 誰? と思っていたら「わかんないかな~。俺だよ! 俺! ツヨシだよ!」

高校の同級生でした。え~マジ?(@_@) ツヨシ・・・。しばしの沈黙の後「柔道部の主将だったよね?」 「まあ、いろいろあってさ」

今から二丁目に行くとの事でしたが、立ち話も何なので、喫茶店へ。そこで、本当は昔から女の子になりたかった事、でもなかなか言えなかった事などを聞きました。「えみぃ って呼んで」 「今までツヨシって呼んでいたものを、えみぃは無理」 「いいから呼んでよぉ~」 「はいはい」

「女でいい事なんかなかったよ。良かったと思ったのは、レディースサービスぐらいかな」と私は言ったのですが「え~でもぉ、えみぃは今とっても幸せなの。うふふ♡」

その胸はどうした? 下は? ヒゲは脱毛してるの? 親御さんは? などと聞きました。

「いや~ん、恥ずかしい」と言いつつも、数々の苦難があった事を切々と話し、ココアとストロベリーパフェをおいしそうに口に運ぶ乙女な彼。「そっか。いろいろ大変だったね」と、コーヒーをブラックで飲む私。明らかに私の方がオッサンでした。

それは3月だったのですが、4月4日にイベントがありそれをとても楽しみにしている事、エステや美容院の予約もしたし、新しい靴も買ったし、何を着て行こうか、迷っているなど、と嬉しそうに話していたので、以来、4・4という日にちを意識するようになりました。

彼(彼女?)は最後に「ねえ、まだプロレス見ているの?」と聞きました。久々に学生時代の友だちに会うと必ず聞かれます。やっぱり、私はプロレスの印象が強いようです。

そんな4月4日にお届けするのは、DDTの男色ディーノさんです。

ディーノさんと最初にお会いしたのは、もう14、5年前だったと思います。

今では毎年、開催される柴田さんのお誕生会ですが、初開催の時のゲストがディーノさんでした。

実はその直前に、痔ろうの手術をしたばかりだったそうで、無理を押して参加して下さいましたが、みんなそれを知らなかったのでビックリでした。

ソフトで優しい口調と、体の厚みがすごいというのが第一印象でした。そして、コロンなのかとてもいい匂いがしました。

「椅子が痛いのよ」とマイクッション持参のディーノさん。

まだお酒も飲めない時期なのに来てくれて本当にありがたいと思っていたら、顔が青ざめて来て、脂汗が。そしてなかなかトイレから帰って来ません。倒れているのではないかと心配しました。

やっと戻って来て「もう大丈夫よ」と口では言っていましたが、よく来てくれたという感謝の気持ちと、大丈夫かという心配で胸がチクチクしました。

その後も何度かご一緒しましたが、女はお嫌いなようで、頭突きされたり、首を絞められたりします。もちろん加減して、ですが。

後年「お尻は大丈夫ですか?」と伺ったところ「もう大丈夫! バッチリよ!」と笑顔で答えているのを見て、予後不良になったらどうしようとずっと心配していた気持ちが吹っ飛びました。良かったです。

マキシモさんやヨースケサンタマリアさんなど、俗にいうおかまレスラーは数あれど、やはりインパクトはディーノさんが一番です。少年時代、観客として見に来ていた竹下幸之助さんのファーストキスを奪い、それがキッカケで竹下さんがレスラーになったと言う逸話もありますから、入場時の観客席での「狩り」はスカウト活動の意味もあるんですね。

新日に上がっている時、今は亡き鬼軍曹・山本小鉄さんに「ふざけている」と猛烈に批判されましたが「何言ってんのよ! これがワタシのファイトスタイルよ! それを承知でオファー出したんじゃないの!? 誰がどう言おうが、変えないわ」とキッパリ言い切ったのを見て、確固たる信念を持っているのだと感心しました。柴田さんも解説席でキスされたそうです。

ちなみに、私のプロレスファンの友人(男性)がディーノさんにキスしてほしくて、客席で待っていたそうですが「目が合ったのに素通りされた・・・」とガッカリしていました。「やっぱり好みがあるんじゃない?」と笑いましたが。

個性豊かな選手の揃うDDTですが、やはりDDTの世界観を支えているのはディーノさんだと思います。これからも変わらずご活躍下さい☆

新型コロナウィルスの影響で自粛が続いていますが、プロレス興行も中止や延期が相次いでいますね。ここが踏ん張りどころで、どの団体が持ちこたえられるか、まるでサバイバルのようです。

今月に予定されていた友人の結婚式も2件、延期と中止になってしまいました。延期はともかく、中止になった子はかわいそうで見ていられません。こういう状況だと、何だか天に試されているような気がしますね。負の感情が噴き出しますから、イライラしたり自己本位になったり。有事の際に人間の本性は出ますからね。心が乱れる事が多いですが、冷静さを失わずにいたいものです。

当たり前のように行っていた後楽園。いつものように見ていた試合。今は、そのどれもがいとおしいです。一日も早くあの日常が戻って来ますように。

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