DDTプロレスリングとノア・グローバルエンタテインメントとDDTフーズが9/1に経営統合。CyberFightとして東京ドーム大会開催・業界No.1目指す。

27日、DDTプロレスリングとプロレスリング・ノアは都内にて共同で記者会見を実施。

株式会社DDTプロレスリングとノア・グローバルエンタテインメント株式会社と株式会社DDTフーズの3社が2020年9月1日付けにて経営統合し、プロレス事業子会社株式会社CyberFight(サイバーファイト)として始動することを発表した。

会見の概要は下記の通り

高木三四郎「コロナウイルスの脅威が予断を許さない状況。経営統合によって会社組織を盤石にする考えに至りました。現状は会社組織のコストが3社分かかっているが、統合により経費を縮小していきたい。
3社が共栄し3本の矢で。各団体は事業部として切磋琢磨していく。これにより団体がなくなったりカラーが亡くなるということはありません。そこはご安心ください。」


なお新会社の名称は株式会社CyberFightとなり役員人事は下記の様に発表された。

 

代表取締役:高木三四郎
副社長:丸藤正道
副社長:彰人
取締役:山内隆裕
取締役:武田有弘

 

高木「ノアからそのまま丸藤さんと武田さんに辣腕をふるっていただく。新たに彰人選手が取締役副社長に。フーズの右腕として支えるとともに興行やイベント・グッズの部分も担当。若返りと共に飲食やグッズ以上に経営や団体運営に携わっていただきたい。
現場の体制やリング上については一切変更ございませんのでご安心下さい。
グループシナジーを存分に発揮し、WRESTLE UNIVERSEや将来的には東京ドーム大会の開催を目指したい。目標はプロレス団体のNo.1」

コーポレートロゴはNIGO氏がデザインを担当。

彰人「フーズでお客様と触れ合うことが多くて、直でお客様の声を聴くことのできる選手だと思う。お客様の声を現場に最大限にフィードバックしていきたい。若返りの意味も込めてと言われたが、若い子の意見はこれまでにないものが多くて。若い子と上の人をつなぐ役割を担っていきたい。」

丸藤正道「1年前まではこういう形であったり、めまぐるしく変化するとは思っていなかった。コロナという状況の中で、ネガティブなものよりポジティブなものを打ち出してプロレス界の中でお手本となるようなものにしていければと思う。ファンの中にはいろいろと思う人もいるだろうが、僕たちプロレスリング・ノアは変わらない。この会社が僕たちを引き上げてNo.1にしていけると信じてる。」

 

武田有弘「ここまで個々の力でやってきた印象が強いが、力を合わせて高木社長をサポートしていきたい。」

会見にはグループ団体の各チャンピオンや主要レスラーも集結し、今回の経営統合に関してコメントを述べた。

坂崎ユカ「東京女子としては会社規模が大きくなるが、東京女子は今まで通りマイペースに盛り上げていきたい。」

 

中嶋勝彦「今回も変化があった。これまでも変化があった。でもサイバーの傘下になってからプロレスリング・ノアは変化を進化に変えてきたと思っている。今回もきっとそうだ。だからノア・サイバー・サイバーファイトがNo.1に向けて一歩を踏み出す。だからHOMIES変わらず俺たちについてきてくれ。」

 

潮崎豪「ご尽力いただいた皆様には感謝しています。GHCヘビー級チャンピオンとしてこのプロレス界をさらにひきあげて、業界1位を夢見て突き進んでいきたい。」

 

秋山準「高木社長もおっしゃったように、新日本に追いつけ追い越せのその力の一端になりたい。」

 

遠藤哲哉「高木社長はことあるごとに『これはチャンスだ』と言っております。自分としても『これはチャンスだ』と思っている。チャンスをものにするかどうかは選手の働きによると思います。プロレスというコンテンツ、全体をもっと大きなものにするために今後活動していきたいと思ってます。」
クリス・ブルックス「今回世界的にかつてないパンデミックの中でレスリングが生き残るのは難しい状況だけどノアとDDTが一緒になるというのはWRESTLE UNIVERSEでより多くの人にみてもらえる。世界中が繋がれるチャンス。」

 

大家健「ガンバレプロレスはふけばとぶような団体だが、もともと私が1人で『プロレスをメジャースポーツに』とたちあげた。他団体だけでなく他のスポーツ。野球・サッカー、そういうものより私はプロレスが一番凄いと思ってやってきている。こんなコロナの状況の中で、世界中が大変になっているが我々がプロレスをすることで皆さんに明日の希望を伝えることができると信じている。だからこそ団体の大きさとか関係なく、自分たちの戦いをリングでみせていきたい。会社が変わっても、我々がリング上でやることは変わりません」

 

質疑応答は下記の通り

 

――経営の効率化ということだが、ファンの皆さんに向けてこう接していきたいというものがあれば

 

高木「基本的にはそれぞれの団体に任せている。広報体制は変わらず独立してそれぞれの団体で盛り上げはゆだねたい。色々な部分が経営統合により、経理や総務的な部分で合理化が図られます。WRESTLE UNIVERSEでも合同化をはかることで大きなものが狙えると思う。これからは見て頂ければ。それぞれの団体はそれぞれで変わりはない。」

 

――彰人さんは大会のプロデュースなどもやってきた中でこれから「こういうことをやっていきたい」というアイディア等は?

 

彰人「まだ副社長という業務はしていないので、わからない部分もあるが若返りが大事かなと。DDTも20年以上やってきて旗揚げの時からやっている選手も多くて、新しい選手も増えている。会社が大きくなると若いことのコミュニケーションが高木社長も少なくなってくる。その間に入って意見を渡すことができればと思って。凝り固まったものをとることができれば。DDTの選手は自分の意見を持っている選手が多い。それを形にしてあげることが大事と。」

 

――今回の経営統合のきっかけは?

 

高木「(今回のコロナの影響で)ライブエンターテインメントはかなりダメージが大きかった。続けていかなければと思っていた。その中でかかっていくコストを極力抑えていきたいと思っている。見えない部分のコストがかかる。そこを抑えることがきるのが重要な部分。」

 

――具体的にいつごろから?

 

高木「具体的には4月頃…4月後半から5月、関係各社との調整も含めてやっていきたい。」

 

――東京ドーム大会はいつぐらいにできたらと?

 

高木「漠然とはあるが、逆に言えば色んな考え方もできる。お客さんを入れるのか入れないのか…完全に戻ってからなのかそうでないのかとかもある。抜きんでて行う可能性もある。情勢を見ながら。考えていきたい。3つを見ながら」

 

――東京ドームでの路上プロレスも視野に?

 

高木「路上の考えはない。やるからには興行としてのプロレスをしていきたい。路上プロレスだと割といつでもできちゃうので…」

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