【アイスリボン】8.3 アイスリボン1055<試合レポート>文体リボンタッグ前哨戦はドロップキッカーズが勝利!真琴「文体でハム子からベルト奪取して先輩風ビュービュー吹かす」チェリー「46歳になっても強くなることに貪欲」

「アイスリボン1055」
2020年8月1日(土)アイスリボン道場
17時00分開始/16時35分開場
観衆:50人(満員札止め)

◆第1試合 シングルマッチ10分1本勝負
○世羅りさ(7分54秒 エビ固め)テクラ×
※ファルコンアロー


8月9日横浜文体で山下りなとFantast ICE初代王座を賭けて対戦する世羅は、テクラとのシングル戦。これまでの対戦でテクラがジャイアントスイングに大ダメージを受けることは確認済の世羅は、序盤から早くもテクラを回そうとする。必死に世羅にしがみつき、これを阻止するテクラだったが、コーナーでテクラがモンキーフリップを狙ったところ、これを踏ん張った世羅は、そのままテクラの両足を取る。嫌がるテクラを10回回した世羅は、あえて投げ飛ばさずに、そのままさらに10回、テクラをぶん回した。すっかりヘロヘロ状態のテクラだが、世羅もそれなりのダメージがある。大の字のテクラにダブルニーを仕掛けるが、ややふらつき気味で鋭さに欠けたか、これをテクラが転がってかわす。さらに起き上がったテクラはドロップキックを決めると、飛びつきの丸め込みを狙う。しかし、そのテクラを世羅がセラリズムで叩きつけると、コンバインで絞め上げる。テクラもスピ、キックのコンビネーションと反撃に出るが、最後は世羅がファルコンアローを決め、粘るテクラを豪快に沈めた。

試合後、テクラは「今日の試合は負けました。でも、気にしていない。来週、横浜文体8人タッグ、それも気にしない。私が意識しているのは私のベルト(=WUW王座)だ。来週、うの、頑張って。」とWUW王座奪回を狙っていることを明言した。そして世羅は「テクラの言葉でもう来週が横浜文化体育館大会だと。いや~焦りますね。なんだろう、この焦燥感。楽しみの方が自分はデカいんですが、早く初代チャンピオンというものになってみたいなという思いが日に日に強くなっていくので、来週、横浜文化体育館大会で、Fantast ICE王座の初代チャンピオンになりたいと思います。そして久々にシングルで対戦したテクラなんですが、最近メイクとかして、助っ人外国人的な感じになってたんで、上野で助っ人外国人として我がチームに是非お越し頂きたいと思います。」と早くも上野での“恒例”野球対決を目論んでいることを明かした。

◆第2試合 タッグマッチ15分1本勝負
藤本つかさ&○つくし(8分22秒 片エビ固め)宮城もち&バニー及川×
※ダイビングフットスタンプ


文体でのリボンタッグ前哨戦。ドロップキッカーズはもちをロープに飛ばしてのダブルドロップキック、ロープはりつけのダブルドロップキックと、いきなりチャンピオンらしい合体技で揺さぶりにかかる。さらにはもちをコーナーに釘づけにしたまま、速いタッチワークでバニーに連続攻撃を仕掛けるなど、試合はチャンピオン側がペースを握っていく。しかし、もちはあくまで冷静に対処。藤本とつくしを同士討ちにするなど、チャンピオン組のリズムを崩しにいく。最後はバニーが捕まり、チャンピオン組のダブルサッカーキックからつくしのダイビングフットスタンプにカウント3を奪われたが、試合後のもちの表情も冷静だった。

試合後、バニーは「今日はドロップキッカーズと戦わせて頂きました。タッグパートナーっていいなって思いました。連係とか、スパスパスパって決まるのが凄い羨ましいなって思って、自分はまだそういうパートナーがいないので、タッグパートナーに巡り会えたらいいなって思いました。そして、来週の横浜文化体育館大会、こちらで練習生のホワイトがデビューすることが決まりました。今回自分、そのデビュー戦のカードに組んで頂いたんですが、デビュー戦の試合に絡ませて頂くのは今回が初めてで、緊張するんですけど、凄い楽しみにしています。ここで一句、『ホワイトから 真白優希に あと8日』。自分も頑張らせて頂くので、皆さんの応援のほどガンバニ―。よろしくお願いします。」と語った。

そしてもちが「今日の道場マッチは私は実験として臨みました。なんの実験かと言うと、来週の文体の予行練習と言いましょうか、つっかさんもつくしも、シングルプレーヤーとしても凄い長けてるし、タッグチームになれば1+1が2にも3にも100にでもなるんですね。個々の能力が高いゆえ、あなたたちが気づけない欠点が1つだけあります。それは教えませんけど。私が今日何度か実験してみて、ドロップキッカーズ、ちょっとモチャモチャしてたところがあったんで、今日の収穫としてはたっぷりとあったかなと思います。私がかき乱して、くるみが2人にとどめを刺す。なんのとどめで来るのかは分かりませんが、来週、正念場だと思ってるので、よろしくお願いします。以上です。」と語ると、すかさず藤本が「ありがとう。教えてくれて。私たち、個が強いがゆえに、誤爆したらダメージが深くなるってことだよね。」とニヤリ。もちが「まだありますよ。」と切り返すも、藤本はその言葉を無視して「気付けてよかったわ。」とサラリ。また、つくしは「リボンタッグのベルトを獲ってからまだ1年も経ってないんです。タイトル戦線に戻って来れたのは、応援してくれたお客さんとつっかさんのお陰だと思います。リボンタッグ獲れたのも、つっかさんのお陰だと思ってます。たくさんの愛を下さっていて、可愛がってくれているつっかさんにまだ自分からは返せてないので、くるみさんと前みたいに戻ってリボンタッグのベルトを防衛することが恩返しだと思っているので、必ず防衛したいと思います。」と語り、改めて藤本が「今日から8月ですね。本当にあっという間です。またいつお客さんの前でプロレスが出来なくなるか分からない状況なので、8月9日が無事に開催出来ることを一番に考えてはいますけども、やるからには私は勝ちたいなって、もっともっとつくしと防衛して行きたいなっていう気持ちが強いです。色んな思いがありますけど、それぞれの試合と思いを見て頂けたらなと思います。」と語った。

◆第3試合 シングルマッチ10分1本勝負
○真琴(7分42秒 ライジングスタースープレックスホールド)星いぶき×


文体でハム子のIW19王座に挑む真琴はハム子の実娘いぶきとの初シングル戦。序盤戦から真琴はいぶきに「ハム子!」と言いながら攻撃を仕掛ける。いぶきがお・し・り・だーッ!を決めようとすると、これを切り返した真琴が逆にお・し・り・だーッ!を決め、さらにどすこい逆エビ固めを狙うが、これはいぶきが意地で返す。いぶきは身長差のある真琴に対しても真正面からチョップ、エルボーを強烈にぶち込んでいく。驚きの表情を浮かべながらも応戦していく真琴は、グランドでいぶきを揺さぶる。いぶきもクロスボディ、飛び込みエルボーなど、必死の攻撃に出るが、串刺し無気力キックを決めた真琴はダブルアーム・スープレックスを決めると、最後はスピア、グラビアバスター、そしてライジング・スープレックス・ホールドでフィニッシュした。

試合後、いぶきは「今日初めて真琴さんとシングルしました。でも真琴さんに1つだけ言いたいことがあります。(真琴の方を向いて)自分は星ハム子じゃない。星いぶきだ~!今日の試合でお尻だ~とかやるし。なんですか?自分は星ハム子じゃないんです!自分は横にデカくないし、チビでもないし、自分は縦に長いんですよ。ただ似てるのが、顔だけなんです。顔見て星ハム子だと思うかもしれないけど、星いぶきとして自分はデビューしたんですよ。星いぶきとして3年も経ちました。だから今日の試合は星ハム子を意識して試合をして欲しくはなかったです。星いぶきとして試合をして欲しかったです。だから、今度星いぶきとしてまた戦わせろ!以上だ!」と不満を真琴にぶつけた。

一方の真琴は「ごめんなさい。ハム子さんのことで胸がいっぱいで。ちっちゃいハム子さんにしか見えなくて。でもそれは確かに失礼だったなって。反省します。ごめんなさい。いつでも試合はOKです。」といぶきに詫びたあと、「何度も言ってるんですけど、ハム子さんは私の直々の後輩でして、ハム子さんは私に勝つことが私への恩返しって仰ってるんですけど、私はまだまだ現役で頑張るつもりですし、第一戦でまだまだ活躍したいですし、後輩に負けたら失うことの方が大きいので、絶対に負けないし、勝たせません。文体でハム子さんからベルトを奪って、私が先輩風をビュービュー吹かせたいと思ってます。」とハム子からのベルト獲りを宣言した。

◆第4試合 タッグマッチ20分1本勝負
雪妃真矢&○チェリー(13分48秒 ギブアップ)松屋うの×&鈴季すず
※ブラボーチョーク


文体で行われるICE×∞とWUW2大シングル王座の前哨戦がこの日のメイン。試合はチェリーvsうのでスタート。うのと同じ柔術の道着で試合に臨んだチェリーはいきなりうのをグランドに引き込み、柔術の動きでうのに対する。柔術のキャリアではチェリーに勝るうのも応戦し、いきなり目の離せない攻守が何度も入れ替わる攻防を展開する。続いて、雪妃vsすずの顔合わせになると、両者が相手の動きをかわしながら、自身の仕掛けに出る、こちらも激しい攻防戦に。まさに前哨戦にふさわしい緊張感漂うリング上で、まずすずが雪妃を捉える。うのとのダブルドロップキックをヒットさせ、さらにカウンターのドロップキックからグランドで雪妃を捉える。雪妃のブレーンバスターをこらえて串刺しスピアを決めると、リング中央でのエルボー合戦を仕掛ける。今度はその流れの中で雪妃がSTOからすずを袈裟固めに決める。さらにブレーンバスターを決める雪妃だが、すぐに立ち上がったすずは雪妃の蹴りをかわすとバックに回ってのジャーマン・スープレックスを爆発する。今度は雪妃がスクッと起き上がると、鋭いハイキックをすずの側頭部にヒット。すぐにジャンピングハイキックで返したすずだが、ここで両者がダウン。まさに一進一退の前哨戦をみせた。終盤、雪妃がすずをチェリーがうのを捉え、スノウトーンボムと、チェリトーンボムの競演を狙うが、これはすずとうのが意地で阻止。最後はチェリーとうのの顔合わせとなり、うのが腕十字で勝負を仕掛けるが、これを切り返したチェリーが膝十字を決め、そして反転してかぶさってきたうのを引き込んでのブラボーチョークでギブアップを奪ってみせた。

試合後、前哨戦で王者に敗れたうのは「負けました。白帯に負けました。自分は青帯なのに。凄く悔しいし、めちゃくちゃ情けないです。でも、これはテクニックとかじゃなくて、流した汗の量だと思います。チェリーさんは自分とタイトルマッチが決まってから相当いっぱい汗流して練習してると思います。今日戦ってみて、それがめちゃくちゃ伝わりました。自分はまだまだ甘かったなって凄く思いました。もう1週間。でもあと1週間あるので、その1週間自分ももっともっとタイトルマッチに真摯に向き合って、いっぱい汗流して、そして文体のリングでまた戦いましょう。」と語るが、これに対してチェリーは「私はプロレスはこの間16周年を迎えたんですけど、柔術は初めてまだ1年も経っていません。ちょっと、うのちゃん。白帯だからって舐めてかかってたんじゃないですか?汗も流さないで強くなれるはずはないんだよ。私5月で46歳になったんですけど、まだまだ強くなることに貪欲なんで、柔術週に5~6日練習に行ってます。まだまだ強くなりたいんで。もっと強くなって、このベルト防衛したいと思います。」と進化するチャンピオンであることをアピールした。

そして試合後、無言のままリングを降りた雪妃に対して、すずが「まだまだ、まだまだ、まだまだ、雪妃真矢とはまだまだやれるぞ~!!試合だけしてノコノコノコノコ帰りやがって!(2階に向かって)鈴季すずはまだまだやれるからな!聞こえてるか~!またすずかと…またお前かって思いましたか、みなさん。雪妃真矢と鈴季すずはこの試合はもう見飽きたよって、みなさん思ってますか?自分はまだまだやれます。だからこそ今日、チェンジに行ってしまったことが情けなくて、情けない。本当に情けない。あと文体まで1週間しかないですけど、鈴季すずはこれが4度めの正直だと思っているので、みなさん絶対に目を離さないでください。またすずかじゃなくて、またすずだ、行け!って思わせるので、そういう結果にするので、みなさん4度目の正直、しっかり文体で目に焼き付けて下さい。」と決意の思いを語った。

【エンディング】

座談会の最後に藤本が練習生のホワイトをリングに呼び込んだ。ホワイトは「ホワイト改め真白優希です。8月9日に横浜文化体育館でデビューさせて頂きます。よろしくお願いします。」と挨拶。

そして、一度はすずが大会を絞めたが、直後、すずが音頭を取る形で、選手全員で藤本のフェイバリットソング『Believe』をプレゼント。そしてケーキで藤本の誕生日(7月30日)を祝った。途中、涙ぐんでいた藤本は抱負を聞かれ「ロウソクが多いですね。私は、普段ポンコツだし、今日もふわふわしてたんですけども、入場曲が鳴ったりリングに立つとキリッと切り替われてしっかり者になれる。リングが私の居場所だなって思います。なのでこれからも女子プロレスを広めていくことに専念したいと思います。みんなありがとう!」と感謝の言葉を述べると「では私の好きな言葉、プロレスでハッピーを言いたいと思います。みなさん、横浜文体に来て下さい。プロレスでハッピー!アイスリボ~ン!」で締めた。

文体まであと8日!

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