【東京女子】最強戦士は誰になるか?「東京プリンセスカップ」準決勝&決勝が 8・29新宿FACEで開催

東京女子プロレスの最強を決めるトーナメント「東京プリンセスカップ」の準決勝、決勝が29日の東京・新宿FACE大会(正午試合開始)で行なわれる。

同団体は12年にDDTプロレスリングの傘下団体として設立され、プレイベントを経て、13年12月1日に“文化系女子プロレス”を掲げて、東京・北沢タウンホールで旗揚げ。

団体内には、アイドル兼女子プロレスラーグループ「アップアップガールズ(プロレス)」(渡辺未詩=わたなべ・みう、らく、乃蒼ヒカリ=のあ・ひかり)のほか、九州発のアイドルグループ「LinQ」の元メンバー・伊藤麻希や、グラビアアイドルの上福ゆき、うなぎひまわりが在籍。舞台女優でもある万喜なつみ、タレントとしても活動する白川未奈もレギュラー参戦しており、“強さ”だけではなく、“美”の競演も見どころになっている。

同トーナメントは14年から開催されており、今年で7回目。歴代の優勝者は14年=のの子、15年=中島翔子、16年=優宇、17年=才木玲佳、18年=優宇、19年=瑞希。

8日(神田明神ホール)に開幕したトーナメントは、15日(同所)の準々決勝で4選手が残り、準決勝は瑞希VS伊藤麻希、中島翔子VS山下実優の組み合わせとなった。

昨年、トーナメントを制している瑞希は史上初の2連覇を狙っている。準決勝で当たる伊藤とはかつて「伊藤リスペクト軍団」としてCDデビューもするなど、同じユニットとして活動。瑞希の東京女子プロレスでのデビュー戦の対戦相手が伊藤であるなど、なにかと因縁浅からぬ両選手。ここまでのシングルマッチの対戦成績は瑞希の2勝1分けとなっている。

準決勝に向け、瑞希は「伊藤さんとはいろいろありましたけど、勝つことは絶対だと思う。まだまだ伊藤さんに負けるわけにはいかない。何度も言うけど、今年2連覇できるのは、私だけしかいないので、もう一度、絶対優勝したいと思っています」と優勝を宣言。

対する伊藤は、男子選手との対戦にも積極的に挑むなど、勢いに乗っているが、「次は瑞希。おもしろいですね。また新しく作戦を練って勝ちたいと思います」と、こちらも瑞希戦での勝利を誓っている。

初期メンバーの一人で、5年ぶり2度目の制覇を目指す中島は「(山下は)結構苦手なタイプではあるんですけど、今やったらどっちが勝つんですかね?もちろん勝つ気なんですけど。前にベルトを懸けてやったときより強気です。(山下がトーナメントを)苦手とか言う割に、そういう印象は自分にはなくて。常にエースって印象があるから、いつも通りですかね。夏は自分の方が有利とかは思ってなくて、やるだけやるしかないですね」とコメントしている。

旗揚げ当時から、“エース”と称されながら、トーナメントが苦手で、過去1度も決勝にすら残ったことがない山下は、「中島も手怖い相手になると思うし、ベルトを獲られた相手でもあるので、絶対に負けられないし、目の前の相手を倒す。優勝しか今年は見えていないので、優勝目指して引き続き相手を倒していきたい」と話し、7回目で悲願の初優勝を狙っている。

両者は、昨年5月3日、東京・後楽園ホールでのプリンセス・オブ・プリンセス選手権戦で対戦。当時の王者で10度の防衛中だった山下を中島が破って、王座を奪取して、V11を阻止したが、それ以来、1年4カ月ぶりのシングル対決となる。

優勝を果たすためには、1日2試合を勝ち抜かなければならず、スタミナも必要。プリプリ王者の坂崎ユカが準々決勝で敗退したため、優勝者には坂崎への挑戦権が与えられる可能性も十分で、準決勝、決勝の闘いに注目が集まる。

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