【新日本】<9.20大阪大会>『G1 CLIMAX30』試合結果・バックステージコメント全文掲載

20日、新日本プロレスはG1 CLIMAX30 Bブロックの開幕戦を大阪府立体育会館で開催。

公式戦4試合を含め全5試合を行い、激しい試合が展開された。

各試合結果、バックステージコメントを掲載。

G1 CLIMAX 30
日時:2020年9月20日(日) 12:00開場 14:00開始
会場:大阪・大阪府立体育会館(エディオンアリーナ大阪)
観衆:2,640人

▼第1試合 15分1本勝負
〇辻 陽太  vs ゲイブリエル・キッド ✖
9分15秒  逆エビ固め


 
「あんまり過去のことがどうとか掘り返すのは好きじゃないけど、どうしても気になることが一つ。なあゲイブ、お前、仙台(9.9)のバックステージコメントで『最近はモチベーションが上がらねえ』って言ってたよな。どういうつもりだよ? いいか、俺と上村、この新日本のリングに上がるのに、どれだけ苦労したと思ってるんだ。お前が今までイギリスで、アメリカで、どれだけ苦労してきたか知らないけど、このセルリアンブルーのリングは、間違いなく世界最高峰だ。俺はそのセルリアンブルーの上に上がれる感謝と誇りを持って毎日闘ってるんだ。『最近はやる気が出ねえ』『モチベーションが上がらねえ』だと? ふざけんじゃねえよ。俺は今までリングに上がりたくても上がれないヤツ、悔しいだろうけど自分の情けなさを感じて逃げ出したヤツ、どれだけ見てきたと思ってるんだ。お前がな、そんなこと言ってる間はな、俺はおろか上村、新日本の誰ひとり勝てねえからな」
 
ゲイブリエル「最悪のスタートだ。あり得ない。アイツは強い。クソッ! あいつ何キロだ? 105? 105kgか? クソッ! タックルも全く効かなかった。クソ。一筋縄ではいかないとわかってた。でも諦めないぞ。まだまだ始まったばかりだ。まだ初戦だ。残り11試合ある。俺はLA DOJOだぞ、絶対に諦めない。諦めたら終わりだとコーチから教わった。それが俺たちの信念だ。ツジの対策を考えないと。あいつを仕留める一撃が必要だ。明日、ケイコに付き合ってもらえるかシバタサンに聞いてみよう。今日は全く敵わなかった。あいつの体勢を崩せない限り勝てない。ここでベラベラ話してる暇はない。ツジ、次は同じようにはいかないぞ。覚悟しとけ」

 
▼第2試合 30分1本勝負
「G1 CLIMAX 30」Bブロック公式戦
✖YOSHI-HASHI vs ジュース・ロビンソン〇
15分57秒  パルプフリクション→体固め


 
ジュース「俺としたことが。15分もかかったのかよ。半分の時間で終わらせるつもりだったのに。あの野郎の闘魂は大したものだな。身体は小さいけど、闘志は大きいな。YOSHI-HASHIをいじるつもりはないけど、あいつはイチバンってくらい優しいヤツなんだよ。俺の周りの優しい人間といえば、地元のファミリーマートの店員かYOSHI-HASHIかのどっちかだろう。でも、2人ともメッチャいいヤツだけど俺には勝てない。とあるファンがこう言ってた。『ジュースにとって厳しい一戦。どっちが勝ってもおかしくないだろう』って。でもそうじゃなかったぞ! 絶対に自分が勝つってわかってたし、結果そうなった。でもYOSHI-HASHIにも頑張ってほしい。残りの公式試合は全部勝ってくれよ。俺もそのつもりだ。次の相手はKENTAか。KENTAサン……遠い昔、はるかかなたの銀河系で…(※スターウォーズの名文句を引用して)ジュース・ロビンソンとKENTAになる前の2人の男がいた。その時の俺はKENTAに全く歯が立たなかった。でも、時間を経てどうなったか見てみようじゃないか。札幌での一戦が終わるころには、俺の勝ち点は4ポイントになってる。(※顔見知りの記者に向かって)わかったか、ハシヅーメ? 髪を伸ばしてるのか? 似合ってるぞ、ブラザー。俺も今、髪を伸ばしてるんだ」


 
YOSHI-HASHI「久々にジュースと当たってまあ、パワーもスピードも全然、俺にないものあるかもしれない。でもな、スピリッツは絶対負けないからな。今日、負けたかもしれないけど、次は、必ず俺が勝ってやるからな。今日、『G1』、『G1 CLIMAX』、シングル、シングルの大会。でも俺は、今日はNEVER6人(タッグ)のベルトを持ってリングに上がった。それはね、普段、(トリオを組んで)NEVER(6人タッグ)のベルトを持ってる相手、後藤さん、石井さん。今は1人の闘い。だから、あのベルトはいらなかったかもしれない。でも俺が今日、リングに(ベルトを)持って上がったのは、あなた方よりも俺が一番輝いてやるぞっていう、その決意だから」
 
▼第3試合 30分1本勝負

「G1 CLIMAX 30」Bブロック公式戦
✖SANADA vs 矢野通〇
6分16秒  リングアウト


 
矢野「(※KOPWのトロフィーを持ちながら両手を合わせて)上村くん、堪忍してくれ。今度、おごったげるから。堪忍してくれ。ごめんごめん、ごめん! いやあ、しかし、レフェリーのチェックも厳しい。厳しい! 私にとって、こんなにも厳しい、厳しい、『G1』が、『G1』が、始まったぞ! だがしかし、KOPWチャンピオンとして、(トロフィー)保持者として、負けるわけにはいかないのです!」
 
※SANADAはノーコメント
 
▼第4試合 30分1本勝負
「G1 CLIMAX 30」Bブロック公式戦
✖後藤洋央紀 vs KENTA〇
17分15秒  GAME OVER


 
KENTA「(※NJPW WORLDのハンディカメラに語りかけるように)ヨッ、久しぶり。エッ? まあ一応な。それなりにな。お前の方こそ、元気だった? そっか。エッ、あっちで友達? まあ、それなりにね。それなりにはできたけどさ。あっちで彼女? いやあ、バカ言うなよ。できるわけねえだろ。だって俺、俺お前のこと……いや、なんでもない。(※遠くから誰かが呼んでるようなそぶりを見せ)ああ、今行くよ。まあ、そういう感じだから、また近いうちに。エッ? お帰りってお前、別に。そんなあらたまって……ただいま。エッ、なんだこれ! 長いなあ。誰が久しぶりに。ほんとは両想いだったんだけど、なんか親の都合で片方が海外行ってて、それが久しぶりに帰ってきて会った時に、なんかはにかんだ感じみたいな、そんなのやんなくていいんだよ。ちょっと、座れよ。(※フロアにあぐらをかいて)ちょっとニュージャパンワールド(NJPW WORLD)のカメラに会うの、俺どんだけ楽しみにしてたか知らないでしょ? こんなこと言いたくないけど。こんなことほんとは言いたくないんだけど……あなた誰? いつもの人じゃない! どんだけ待ちわびたと思ってんの、この瞬間を? もう1回言うよ。誰? まあ、いいや。でもね、ニュージャパンワールドのことはいつも思ってたし、ツイッターとかでみんなのコメントとか見てたし。いつも、あいつと、心はそばにあったつもりなだけど……誰? これだって、『G1』だろ? もっとちゃんと、『G1』のこと……ちょっと長くなるよ、久しぶりだから。だから、『G1』、1勝1勝に、なんかもう、一喜一憂してたら、ダメだってことは、俺もう、去年でもう感じたから。知ってる? オレ(去年の『G1』で、開幕から)4連勝して。そのあと知ってる? 5連敗(※苦笑)。意味ねえ、それ。で、今日の1勝で俺なんにも、うわついてもなんにもいないから。さらに気を引き締めて。まあ、ゴトヒロ(後藤洋央紀)問題、いろいろあるけど、この野郎……まあ、こんな感じかな。だからまた、これ始まるけど……。ずっと(ついて回るの)? (※首を横に降るようにカメラが動くのを見て)よし! あの人、帰ってくんのかな? (※カメラが首を縦に振るように動くのを見て)よっしゃ! それを楽しみに、仕事しようかな。(※ゆっくり立ち上がり)まあ結局、俺がなにが言いたかったかっていうと……この自粛期間中の俺の楽しみは、ひそかに天山広吉、マスター・ワト組のコメントを聞くことだったってこと!」

後藤「(※右肩をアイシングしながら)いやあ最後、ガッチリ決まっちゃった。あれもう、逃げられなかった。あそこでもうちょっと我慢してたら、『G1 CLIMAX』、まさしくGAME OVERになるとこでしたよ。まだ俺の『G1 CLIMAX』、始まったばっかだから。次だよ。次……」
 

▼第5試合 30分1本勝負
「G1 CLIMAX 30」Bブロック公式戦
✖EVIL vs ザック・セイバーJr.〇
15分54秒  ヨーロピアンクラッチ


 
ザック「(※右肩にベルトを掛け、終始、軽い笑みをこぼしながら)おい、EVIL、ハッピーハロウィーンだ、バカ野郎。バカ野郎と言えば、次の相手は誰か知ってるか? 新日本一のバカ野郎のナイトーだ。今日、俺に3カウント取られたのは前2冠王だ。つまり次、俺がナイトーをタップアウトさせたら、自動的にタイトルマッチが保証される。それで俺の『G1』は終わりにさせてくれ。俺はタッグ戦線に集中しないといけないんだ。札幌でナイトーをタップアウトさせて、『G1』優勝の座は仲間のタイチかスズキに譲る。2人とも頑張ってくれ」


 
EVIL「(※左ヒジを押さえながら)オイ、レフェリー! レフェリー、お前、ツーだろ! オイ、テメエ、カウントが速すぎるんだよ、コノヤロー。『G1』だぞ。崇高なる『G1』だぞ、コノヤロー。テメエ、『G1』を汚すんじゃねえ、コノヤロー。大阪の野郎もグルか、オイ? ああ! グルか、オイ? クソどもだな、大阪も。カスどもが……」

東郷「(※左ヒジを押さえながら、)捨てぜりふを吐き捨てるように)俺たちがよ、本当の『G1』をよ、見せてやるよ……」
 
▼第6試合 30分1本勝負
「G1 CLIMAX 30」Bブロック公式戦
✖棚橋弘至 vs 内藤哲也.〇
27分16秒  デスティーノ→片エビ固め


 
内藤「(※2本のベルトをフロアに並べて置き、片ヒザを着いて)棚橋はもう、コメント出した? コメント出しましたか? 長いコメントを出しましたか? まあ、彼にとってはさ、この『G1 CLIMAX』の中でも特に、この内藤戦に懸ける意気込みは強かったでしょう。なんなら、ほかの8試合全敗してでも、今日の内藤戦だけは勝利したかったはずだよ。いろいろ溜まってたでしょう。いっぱい吐き出せばいいよ。たくさんコメント出せばいいよ。ただし、ただし、俺にとっては残念ながらリーグ戦の中の一つ、でしかなかったかな。確かに俺は、棚橋への思い入れはあるよ。もちろんあるけどさ、でも残念ながら、今現在、オレを脅かす存在ではないかな。ま、確かにこのリーグ戦、1敗すれば、2敗までセーフだ、3敗までぎりぎり間に合うんじゃないか、みたいなね、そんな甘い考えは、俺の中ではないよ。すべて勝って、そして優勝決定戦へ進む。そこでも勝って、全勝で優勝することこそ、今、俺に求められてることだし、『G1 CLIMAX』優勝者に求められてることだと思うんでね。まあ、さっきも言ったように残念ながらこの一戦は、俺にとってリーグ戦9試合のうちのひとつ、いやちょっと待てよ、優勝決定戦も含めて10試合の中のひとつにし過ぎないよ。まあ、それでも彼を支持するお客様がたくさんいらっしゃることに関して、素晴らしいと思うよ。棚橋が今まで築き上げてきたものでしょ。素晴らしいと思うよ。まあ、今日の負けにガッカリせずに、また俺を焦らせる存在になってくれよ。(※ゆっくり立ち上がりながら)このままじゃ、ヤングライオンの方がやりがい感じちゃうよ。じゃあ、次は札幌(9.24)でのザック・セイバーJr.戦。ハッキリ言っとくよ、俺にとって一番やりにくい相手だからね。もう棚橋戦のこと、振り返ってるヒマはないよ。ザック・セイバー戦のことについて、考えなきゃいけないんでね。オクパードなんでね。じゃあ、質問ありますか?」

--ハイ。

内藤「残念ながら受け付けるヒマはないな。では、また札幌でお会いしましょう。Adios」


 
棚橋「(※辻の肩を借りて引き揚げてきて、コメントスペースにたどり着くやフロアに大の字になる。大きく息を切らせながら)ああ………………。(※しばらく言葉が出てこない。振り絞るように)初戦に懸けてたよ。初戦に懸けてました。(※上半身を起こし、ヒザを抱え、壁にもたれかかるように座り直して)はあ、言葉がないな。しっかり、『G1』に向けて、ベストなトレーニング、息上げ、体幹、フィジカル、合わせてきた。けど、結果が出ない。あらためて思うのは、努力っていうのはみんなしてる。内藤はきっと、俺以上の努力してたんだと思う。今、こういう状況の中で開催される『G1』。ベルトを持ってる意味。それは俺を、俺の予想をはるかに超える速いスピードで……。ああ、ダメ。初戦だから。まだ公式戦、いっぱい残ってっから。(※立ち上がって)弱気はダメだけど、内藤の背中は遠いな。クソッ……」

--敗れはしましたけど、30分近く闘えたことは収穫だったんじゃないですか?

棚橋「ああ。また古傷やっちゃって。スイングDDTで。下半身に電気が走った。治れ、治れ、治れ……(と思いながら試合を続けてた)。これが『G1』だね。大丈夫。2015年かな、初戦の飯伏戦でも、首ケガしてるから。(※笑顔を見せながら)縁起がいいじゃん。強がり言っときます! (※控室に歩を進めながら、吐き捨てるように)ああ、クソッ……」

<写真提供:新日本プロレス>

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