【中野たむインタビュー①】白いベルトを巡る星輝とジュリアとプロテイン!聖帝タイチを勝利に導くたむ弁当とは?

10.3 スターダム横浜武道館大会大会「STARDOM YOKOHAMA CINDERELLA」で白いベルトの王者・ジュリアとのワンダー・オブ・スターダム選手権試合を控える中野たむ。

ジュリア戦への意気込みと先日のオンライン会見でのプロテイン事件の顛末や白いベルトへの思いについてオンラインでインタビューを実施。さらに同ユニット(STARS)の赤いベルト王者・岩谷麻優との絆やYouTube動画の企画で絡んだ聖帝タイチとのパンタロン事件のその後についても直撃。

スターダムのPR大使をつとめる中野たむの周囲の人への思いとは?

――お時間をいただきありがとうございます。

たむ「こちらこそありがとうございます」

――今日はご自宅ですか?

たむ「はい。マイハウスです。インテリアにもこだわってます」

――お料理している旨もSNSなど拝見してます。

たむ「たむちゃんと同棲気分を味わってもらえれば(笑)」

【10.3 白いベルトをかけて戦う王者ジュリアに対して】

――5★GPでジュリア戦は1勝1敗となりました。

たむ「勝ってやりましたよ。ハハハ。がむしゃらでしたね。こっちは途中意識飛ぶくらい、あいつまじで入れてくるから。次の日は首が回らなくなってましたね」

――お互い感情むき出しでした。

たむ「ジュリアを前にすると自分が自分じゃなくなっちゃう感覚がありますね。ジュリアは特別です。こんな感情を抱く選手は初めてですね。マジでぶち殺してやりたい…」

――お互いがそういう表現をされているので、ある意味相性が良いと思いました。

たむ「やめてください(笑)」

――10.3の横浜武道館決戦でどちらが勝つかは重要ですね。

たむ「ここで勝つか負けるかで天国か地獄かに分かれるんじゃないですか。向こうもそう思っているから『地獄に叩き落としてやる』って言ってきたと思います。でも最後に天国を見るのは絶対に私です」

――記者会見でプロテインを頭に掛け合うシーンがありました。大変だったんじゃないですか?

たむ「大変でした。あの後、収録があって粉まみれで収録いきましたよ。髪の量が多いんで中に入っちゃってプロテインが。(頭を)ポンポンポンって押すとふぁっふぁっふぁって永遠にプロテインが出てくるんですよ。電車の中でも手すりを持つだけで粉がでてきて。どこから出てきたんだと思う位滅茶苦茶ににかけられたので…私ちょっとノーコンだったのであんまり(ジュリアに)かかんなかったんですよ」

――後ろにいっちゃいましたよね?

たむ「あいつ“椅子にプロテインぶっかける中野たむ”とか言って煽ってきましたけど…」

――ジュリア選手もそういう憎たらしい言葉の攻撃もうまいですね。

たむ「ねちっこいんですよね。あーみえて。嫌らしいっていうか。そういうところが癪にさわるんですよ」

――そういう駆け引きもプロレスの醍醐味だと思って面白く見てます

たむ「面白く…ありがとうございます(笑)」

――ジュリア選手との一戦は8月の対決が一度流れて、10月の横浜武道館大会で再度組まれました。白いベルトをかけてとなりますが白いベルトへのこだわりも含めていかがでしょうか?

たむ「自分はトーナメントで負けて、すぐのリマッチとなるので。会社に泣きついて組んでもらった8.22-23の試合が流れてしまったのは非常にショックだったんです。もしかしたら『もう無くなってしまうのでは?』と思っていたところに、こうしてまたチャンスをいただけたので。これは絶対に逃がせない機会だなと。ここで逃したらもう私はそれこそジュリアの言っている『地獄を見る』状態になってしまう…やっぱり白いベルトに対する気持ちは特別で。タッグを組んでいた星輝ありさが怪我で引退をすることになって。彼女の後を背負うのは私以外許せない。『私じゃないとダメだ』と思って白いベルトを目指してきたので。それを一番大嫌いなジュリアに奪われたのが本当に許せない。今、調子に乗っているあいつから白いベルトを奪って、今度はあいつを地獄に落として、私が白いベルトのチャンピオンロードをタッグパートナーの意志も背負って歩いていきたいと思います」

※白いベルトには前王者・星輝ありさの思いも詰まっている。 

――チャンピオンになった場合の中野たむ選手の王者像はありますか?

たむ「今、白いベルトは2番目のベルトと言われてるんですよ。赤いベルトがトップで白いベルトが次と認識している人が多いと思うんですね。でも私はそうは思ってなくて、確かに赤いベルトのチャンピオンは強いけど、白いベルトって凄い色んな人の人生とか、感情とか詰まっているベルトだと思うんですよ。それこそ星輝の感情もそうですし、人の人生が絡みあったストーリーのあるベルトだと思うので。私はこの白いベルトをスターダムの象徴にしたいと思うんです。スターダムの全てを背負ったベルトにして白いベルトと歩んでいきたいです」

――それぐらいの意気込みを聞くと応援したくなります。是非ジュリア戦に向けて勝利を掴んで欲しいと思います。

たむ「はい」

 

【赤いベルトの王者・岩谷麻優への思い】

――赤いベルトの王者・岩谷麻優選手に対しての思いはどうですか?

たむ「大好きです」

――どういう先輩なんですか?

たむ「私の命の恩人です。私がここにいるのは岩谷麻優のおかげです」

――大江戸隊から脱退する際に麻優選手が手を差し伸べてくれました

たむ「私が行き場所をなくした時に声をかけてくれて。その後も長期欠場して復帰してから大分スランプの時期があったんですよ。プロレスが全然うまくできなくて。どんどんプロレスのことが嫌いになって。何回もプロレスを辞めようと思ったんですよ。麻優さんの前で『やめるー』ってわめきちらかしたこともあって。それを助けてくれたのは麻優選手で。麻優さんが『もう少しだけ頑張って、一緒にベルトを巻こうよ』って言ってくれて。本当に一緒にベルトを巻くところまで導いて下さって。かけがえのない存在です」

――麻優さんにも過去にインタビューさせていただいたことがありますが、麻優選手もも『やめるー』って言って先輩に迎えに来てもらっている経験が沢山あるということでした。本にも書かれていると思いますけど、ご自身でいういわゆる問題児だったと。自分がされたからこそたむ選手にもそう接してくれたのかもしれないですね?

たむ「そうですね。弱さを知ってる強さだと思います。麻優さんの好きな所」

 

【スターダムのPR大使として】

――スターダムのPR大使として会見のしきりをやってると思います。気を付けてることは?

たむ「気を付けてることは、私、あんまり活舌がよくないんですよ。『さしすせそ』があんまりうまく言えなくて。私達がやってるのは“女子プロレス”なんですよ。その“女子プロレス”があんまりうまく言えないんですよ(笑) “女子プロレス”っていう言葉で毎回噛んじゃうんで、結構毎日、“女子プロレス”っていう言葉を家で毎晩寝る前に練習をしていました」

――確かに”女子プロレス”って言えないと困りますね

たむ「“女子プロレス”って単語がむっちゃ出てくるので…」

――この間の会見の最後もプロテインをかけられた後に麻優さんとスイッチして仕切りをやってましたね

たむ「本当ですよ。仕切りをやることちゃんと考えてプロテインとかかけて欲しい!マジで!」

――あの時もたむさんがやばいと思って麻優さんが急に助けに来てれくたんですか?

たむ「助けに来てくれました。優しい(笑)

※STARSは試合での連携も確かなものだが会見でもその連携は健在

――STARSの連携素晴らしいですね

たむ「でも最後、(岩谷麻優が)締めるの困っていたので『私が出るしかない』と思って、あの状態で出ていきました(笑)」

――これからも会見の仕切りはたむさんのああいう姿を見ていきたいです。

たむ「PR大使として頑張りたいと思います」

 

【聖帝・タイチとのやり取りについて】

――新日本プロレス・鈴木軍のタイチ選手とのやりとりで、パンタロンを巡る一連の騒動は最終的にどうなったんでしょうか?

たむ「パンタロンの動画が10万回再生されたら高級お寿司に連れてってくれるという話だったはずなんですよ。10万回再生されたんですけど、連れてってくれなくて。超大量のおいなりさんが家に送られて来たんですよ」

――(笑)

たむ「でもちゃんとお礼に、手作り弁当を差し入れしたんですね。それでタイチ選手がニュージャパンカップの途中でそのお弁当を食べたら、なんと棚橋選手に勝ったんですよ」

――あらっそれはたむ弁当のお陰ですね?

たむ「たむ弁当のお陰で棚橋選手に勝ったんですよ。凄くないですか?」

――これは凄い一大事ですよ。

たむ「たむちゃんのお弁当を食べると、強くなると証明されて。にも関わらずお寿司に連れてってくれないという…」

――これは、私たちもタイチ選手のバースデーイベントをやったことがあるんですけど、会場であったら伝えておきますね。

たむ「お願いしますよ。10万人の人にパンチラ見られたんですよ」

――大変ですね(笑) もう…

たむ「さらにお弁当まで作ってあげて、棚橋選手に私が勝たせてあげたんですよ(笑)」

――たむ弁当のお陰だと

たむ「たむ弁当のお陰ですよ。お寿司くらい連れてって下さいとお伝え下さい」

インタビュアー:プロレスTODAY総監督 山口義徳

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