【アイリスボン】10.3 横浜リボン2020・Oct.<試合レポート>Xの正体は白い安納サオリ!安納「藤本さんいつかあなたぶっ潰しますので、これからよろしくで~す」

「横浜リボン2020・Oct.」
2020年10月3日(土)ラジアントホール
17時00分開場/17時30分開始
観衆:100人(満員札止め)


入場式の前に現在、欠場中の朝陽がリングに立ち、観客に向かって欠場のお詫びと今後について、次のように語った。

「皆さん、こんばんは。しばらくお休みをいただいていました朝陽です。先日、9月12日、13日と、大切な試合を家庭の事情により欠場という形になってしまったことを、深くお詫び申し上げます。(と頭を下げる)そして自分が欠場したことによって、選手、関係者の皆さんに多大なご迷惑をお掛けしましたことを深くお詫び申し上げます。本当に申し訳ありません。その後、団体と身内と話し合う中で、今は学業を最優先とし、しばらくの間、休業させていただく形になりました。タイトルマッチに向けて、激励のメッセージやファンレターをくださっていた皆さんを裏切る形になってしまったこと、本当に…(涙ぐむ)申し訳ありませんでした。高校入学するときに、1人で上京してきて寮に住んで、埼玉の高校に通って、2年ほど経ちましたが、昨年の試合中の熱中症によるトラウマからの恐怖症が抜けなくて、学校とプロレスを休みがちになってしまいました。自分自身で両立することを目標として、高校入学後も、中学の時もずっとやってきたつもりでいたんですけど、今はプロレスも学校も両方共、疎かにしてしまっていました。なので、高校を卒業することを目標に、今は休業させていただいて、あと数ヵ月後、高校を卒業してから、皆様の前にまた立てるように、今度は高校を卒業した大人になった朝陽で、このアイスリボンのリングに上がれるように頑張りたいと思います。昔も今もこれからも自分がプロレスを大好きなことは変わりありません。高校を卒業してプロレスに専念できる環境になってから復帰を目指そうと思っています。皆様には休業ばかりでご迷惑やご心配など、お掛けしてしまって申し訳ありません。引き続き朝陽を、アイスリボンをよろしくお願いいたします。」
最後に深々と頭を下げ、涙ながらにリングを降りた。

◆第1試合 タッグマッチ15分1本勝負
星ハム子&×トトロさつき (10分05秒 片エビ固め) 星いぶき&つくし〇
※ダイビングフットスタンプ


10月31日後楽園大会でアジャ・コングとタッグを結成して打倒、ハム子に挑むいぶきだが、その前にハム子を倒すチャンスが巡ってきた。つくしとの『Spring Meteor』での一戦だけに、気合十分でハム子にぶつかっていった。しかし、ハム子もそれを真正面から受けて立ち、いぶきが腹固め、クロスボディの連打で攻めれば、ハム子もどすこい逆エビ固め、ラリアット、バックフリップと応戦する。両者が一歩も退かない攻防を展開。最後はつくしといぶきがタッグ連係を駆使。パワーで圧倒するトトロをいぶきのダイビングボディプレス、つくしのダイビングフットスタンプの連続攻撃で仕留めた。


ハム子「(いぶきに)今日勝って勝ったつもりでいるんじゃねーよ。」

いぶき「勝ったよ!」

ハム子「はぁ?今日勝ったって31日は勝てません。」

いぶき「わからねえだろうがよ!」

ハム子「皆さんにお知らせがあります。10月31日、後楽園ホール大会、アジャ・コング、いぶきvs星ハム子、未定となっていた(自分のタッグパートナーの)選手、ディアナの佐藤綾子選手にオファーさせていただき、OKをいただきました。やっぱり母親レスラーを探しました。三児の母、佐藤綾子、母は強しということを見せつけたいと思いますので、皆さん、お母さんの応援、よろしくお願いします。」

◆第2試合 タッグマッチ20分1本勝負
雪妃真矢&×Yappy (10分21秒 ギブアップ) 本間多恵&松屋うの〇
※松屋スペシャル


『REBEL&ENEMY』vs『Joint Army』にYappyが加わってのユニットタッグ対決。朱里から『Joint Army』を託されたうのは雪妃の蹴りをキャッチし、裏アキレス腱固めを決めるなど、素早い動きで対応。さらに多恵とのサンドイッチドロップキック、ダブルの脇固めを決めるなど、チームワークの良さも存分に発揮すると、最後は試合前からうの狙いで挑んできたYappyを捉え、スピアー、カツ丼、そしてグランドでの松屋スペシャルでギブアップ勝ちを飾り、新体制での『Joint Army』初陣を勝利で飾った。

◆第3試合 シングルマッチ20分1本勝負
〇山下りな (10分56秒 エビ固め) 尾﨑妹加×
※スプラッシュマウンテン


山下りなの希望で『REBEL&ENEMY』のユニット内シングル対決が実現した。もちろん、ユニット枠を度外視しても十分に興味深いパワーファイター同士のぶつかり合いだ。試合は力の入ったロックアップに始まり、タックルのぶつかり合い、ラリアットの打ち合いと観客をどよめかせる攻防となるが、中盤に山下が放った強烈な胸元へのチョップを浴びた妹加がそのダメージが尾を引き、アルゼンチン・バックブリーカー、ラリアットと反撃に出るも、最後は山下のラリアット、トラースキック、そして一撃必殺のスプラッシュマウンテンにカウント3を奪われた。

◆第4試合 トライアングルリボン選手権試合15分1本勝負
[王者]〇ラム会長 (8分53秒 エビ固め) ASUKAMA×[推薦者] ※ダイビングヒップドロップ
※もう1人は [推薦者]藤田あかね
※第36代王者2度目の防衛に成功


ますますカオス化していくラム会長の防衛ロード。その流れに巻き込まれた形なのがあかね。試合前、なかなかASUKAMAと目を合わせることができず、セコンドのハム子に背中を叩いてもらい、気合を入れて試合に臨んだ。会長の中指ポーズに怒り、指への集中攻撃に出たあかねは、さらにASUKAMAも捉え、会長と2人まとめての変形キャメルクラッチを決め、会長に変形バックフリップを仕掛けて、王座返り咲きに王手をかけるも、すっかりカツラが取れ、短髪むき出しのASUKAMAのヒップアタックで場外に落とされると、ケツがロープの間に挟まって動けなくなったASUKAMAのケツに会長が619を決め、さらにコーナーからのダイビングヒップドロップでカウント3を奪取。会長が王座V2を果たした。


会長「勝ったよ、防衛したよ。こんな試合でってお前ら思うかもしれないけど、だったらお前らがこの気持ち悪いやつらと戦えるのかって話なんだよ。わかっただろ。私は15年間、こういうやつらとずっとやってんだよ!でもさ、やっぱ、今日、ASUKAMAとか、こんな奴がでてきたのは666の責任だ。あかね、お前みたいなちゃんとした女子プロレスラーを交えて防衛戦できたのは嬉しいよ。ありがとう。こんな感じでどんどん防衛していきたい、私はこのベルトを。お前らもよ、なんだかんだ楽しんでるじゃん。なっ!ということで、もうASUKAMAみたいなやつはもういいよ。もっとまともな奴をさ、もっとまともな奴、でてこいやーっ!

※会長がポーズを決めると、花道に阿部内寂聴が登場。リングに上がると、あかねにソバット、ASAKAMAにドラゴンスクリューを決め、会長に対する。

会長「え、うそでしょ!うそでしょ!待って待って待って待って!なんでお前がここにいるの?(会長が攻撃を仕掛け場外に落ちかける寂聴だが、腹筋で戻ってくる。これを2回繰り返すと)いやいや、おいしいと思ってやるなよ。え、お前が来たってことはさ、このベルトに挑戦したいわけ?(チーンとベルを鳴らす寂聴)よりによってこいつ?いやいやいや…ま、いいや、こいつにかまっている暇ないんで。今回のパターンもあるから。藤田あかねが出てきてくれたみたいな。ASUKAMAだけじゃないみたいな。パターンもあるから。本当にまともな奴、私は期待している。本当にまともなヤツ、でてこいやーっ!」 ※今度はレディー・コウジュが登場。リング下を回り、十分にケツを振ってからリングに上がる。

コウジュ「サンキュー!サンキュー!サンキュージャパン!ミーはこないだーの試合で、ノットルーズ。負けてないよー!そのベルト賭けて、リマッチよ!」

会長「いやいやいや、お前、そんなにこのベルト、ほしいの?2回目だよね、挑戦するの、そんなほしいの?えー、じゃあ、この3人でやる?いいの?ほんと、ごめんなさいね。私がベルトを持つとこういうことになるから。じゃあ、お前、いつやりたいの?」

コウジュ「10月31日のランチタイムの後楽園よ!」

会長 「いやいや、ダメダメダメダメ。さすがに後楽園ホールでこれは666の責任としてダメですよ。私、一応、会長なんで666の。さすがにさすがにひどすぎる。いくらなんでもやりすぎよ。NGでちゃう、私が。まあ、だから31日の夜、どうせうちら666あんじゃん。お前ら出るじゃん。31日の夜、新木場1stRING、666でこの防衛戦をやろう。そしたらさ(アイスと)ハシゴで来てくれるお客さんもいると思うし。いいよね?いいよね、それで?(客席が微妙な空気になると)私だって嫌だよ、こんなの!ちゃんとしたやつとやりたい!」

ASUKAMA「今日のタイトルマッチ、わては負けちゃったけど、奇しくもこのアイスリボンにわてら新宿二丁目女子プロレスが3人、揃っとるから、ここで改めてアイスリボンに宣戦布告しとくわ。11月8日、日曜日、アイスリボン道場で昼夜、わてら新宿二丁目女子プロレスと、藤田あかね、あんた始めとしたアイスリボンと、全面対抗戦やーっ!」

あかね「まじでこんなヤツらとやってる会長、スゲーッすね。コイツらと対抗戦ってマジ無理!欠場してもいいかな?会長、絶対、防衛してもらって、まともな人との3WAYのときにまた挑戦させてください。」


会長「ある意味では666の本編でも見られないような濃厚な試合だったんじゃないかなって思います。なんか、嫌だけどいい試合、いい経験になったかなって。666劇場と言うか、666感をめちゃめちゃ出して、アイスのお客さんにはこれでいいのかな?って思うけど。実際、全面対抗戦もあるし、やるしかない。私がこのベルトを、これじゃなくても、今鈴季すずが持ってるベルトでも、私が持ったらこうなるよということなので、最後まで楽しんで頂けたら。私のベルト生活を。と思います。でも、これが私の色。これだけとは思わないでね。やっぱりその、何回も言ってるけど、ちゃんとしたヤツともやりたいわけよ。藤田あかねだけじゃなくて。女子の人とやりたいの。だからそれをこれからもちょっと、私が長いこと(ベルトを)持ってなきゃいけなくなるから。ちゃんと最後まで責任を果たします。お客さんもどんどん求めてくると思うし、私も困ってはいるんだけど。正直新宿2丁目プロレスは私の専門外でもあるので、私は666の人間だからちょっと違うんだけどね。でも、それも管轄外とは言い切れないので、ちょっとアイツらもしっかりまとめていなかきゃなと思ってます。」

◆第5試合 シングルマッチ20分1本勝負
〇藤本つかさ (13分58秒 ジャパニーズ・オーシャン・サイクロン・スープレックスホールド) 安納サオリ×
※当日発表X は安納サオリ


当日発表だった藤本の対戦相手として花道に現れたのはフリーの安納サオリ。曲がなると歓声があがる。白一色のコスチュームでリングに立った安納は、藤本のサッカーキック、はりつけドロップキックを浴び、先制攻撃こそ許したものの、要所要所でラフな蹴りを決め、グランドでの首4の字、足4の字、さらに藤本のお株を奪う極楽固めを決めるなど、藤本の牙城に迫る。フィッシャーマンズ・スープレックスで追い込んだ安納だが、ジャーマンをバク転で逃れた藤本が、徐々に反撃に出ると、サッカーキックからPK、ミサイルキックとつなぎ、ビーナスクラッチ、極楽固め、ダイビング・ローリング・ネックブリーカー・ドロップ、そして最後は安納を肩車に担ぎ上げ、ジャパニーズ・オーシャン・サイクロン・スープレックス・ホールドでフィニッシュした。


藤本「Xは安納サオリです。白い安納サオリは初めてですかね?どうでしょう、これからこのアイスのリングで白の安納サオリとしてレギュラー参戦しませんか?」

安納「藤本さん、私の口見てください。答えはイエ~ス。いつかあなたぶっ潰しますので、これからよろしくで~す!」
※さっさとリングを去る安納。

藤本「楽しみな選手がここのリングに集まってきました。これからのアイスリボンお見逃しなく!」


藤本「今日は昼夜連戦で、どっちも凄い強敵な相手だったので、もうヘロヘロです。Xは安納サオリ。元々なんでXにしようと思ったかというと、チケットが完売していて、これ以上呼んだところで追加の販売が出来ないから、じゃあXにしようと思ったんですけど…そのあとから色々あり、Xはこの人じゃないかと、皆さんの想像が広がっていき、私までハラハラしました。でも何人か当てた方がいて、安納サオリだったらいいなっていうファンの方がいましたね。彼女のこと、ずっと気になっていたんですよ。OZの正危軍の安納サオリとしてしか今上がってない気がしたので、その白い安納サオリ?青い安納サオリ?その彼女の持ち味を発揮してるリングは今どこなんだろうって調べた時に、特にここだっていうのがなかったので、チャンスだと思って声をかけさせて頂いたら快諾してくれました。彼女はこれからアイスリボンの中でただ単にレギュラー参戦っていう枠ではなくて、新規のお客さんも呼んでくれると思いますし、私をぶっ潰すって言ってくれたその心意気も嬉しいので、トップ戦線と言うかベルト戦線に絡んでいって欲しいですね。」

――初シングル戦?

藤本「初シングルですよ!表情や見せ方というか、これはファンできるって思いました。危うく私もうっとりって…危なかったです。極楽固めをいつもやってるじゃないですか、私が。逆にやられたらギブアップしそうになった、腰の(ダメージが大きい)破壊力。たくさんYouTubeでアイスの試合を見たって聞きました。これからどんどんどんどん1人ずつ当てていきたいです。

――次の参戦はいつ?

藤本「次は大阪大会になるんですかね?基本アイスリボンの中規模やビッグマッチの大会には参戦してもらおうかなって思ってます。」

――また安納選手と戦う気持ちもありますか?

藤本「それもいいですね。安納ちゃんと戦おうかな。シングル…でも私今日、お昼の大会でベルト獲ったんですよ。SEAdLINNNGのタッグベルト。だから久々に中島安里紗と後楽園出たいなって、アイスリボンのリングでもベストフレンズ、ここにありを見せたいです。」

※コメントを終えて立ち上がった藤本のもとに、ベルトを持ったつくしが怒った表情で歩み寄る。

つくし「ちょっといいですか?」
藤本にSEAdLINNNGのタッグのベルトを渡す

藤本「あ、私のベルト。」

※つくしがベルトを渡す。

藤本「ありがとう。」

つくし「なんで巻いてるんですか?中島さんと。ドロップキッカーズは?」

藤本「ドロップキッカーズ…。」

つくし「なんですか、ドロップキッカーズでベルト落としたら、次は中島さんとベルト巻いてわ~い!って感じなんですか?」

藤本「はい。ダメ?安里紗とは公私ともに仲が良くて、やっとこのベルト4年ぶりかな?巻くことができました。」

つくし「ドロップキッカーズはどこ行っちゃったんですか?」

藤本「ドロップキッカーズだと藤本&つくしという風になってしまって、どうしてもつくしが2番手というか。だから、やっぱり成長しないなと思ったの。安里紗とだったら同じ立場でタッグを築いて行けるから、そこの違いというか。」

つくし「じゃあもう組まないと?」

藤本「組まないわけじゃないけど…つくしもまた成長が…。」

つくし「また一緒にベルト巻きたいんです、自分。」

藤本「つくしは自立しないとダメだよ。この前のシングルでも勝てなかった。自立しないと。」

つくし「本当切り替え早いですね。自分は悔しいです。だってつっかさん、アイスリボンの人ですよね?」

藤本「えーと後楽園、次が10月31日か。ベストフレンズで安納サオリとやるの。」

つくし「その相手、自分じゃダメですか?」

藤本「対戦でいい?組むんじゃなくて?」

つくし「もちろん。中島さんともやりたいです、自分は。」

藤本「ベストフレンズ対つくし、安納でいいですか?」

つくし「はい。もちろん。」

藤本「じゃあそれで組もうかな。」


安納「やっほ~!久しぶり!元気してた~?私元気で~す!(アイスリボンでの前回の試合は)約1年前かな?1年前の9月24日のここラジアントホールに出たっきりの今日ですよ。なんで?なんで、呼んでくれなかったのかなあ~。淋しかったな~。で、呼ばれたと思ったらX。名前発表してたらもっと売れたんじゃないかなって思うけど、チケット完売してたんでしょ?凄いね。でもそんなところに出れたことが嬉しいし、そして藤本選手が言ってた“これからレギュラー参戦しませんか?”そりゃあもちろんイエスですよ。出るからには藤本選手、絶対倒したいし、それに他にもしたいこといっぱいあるんだよね~、実は。アイスリボンよく見てたから、ネットでね。さあ、どうしようかなぁ…これからアイスリボンに上がる安納サオリを見てたらいいんじゃないですかね?それじゃあ、また。またね。バイバ~イ!」

◆第6試合 インターナショナルリボンタッグ選手権試合30分1本勝負
[王者組]柊くるみ&〇宮城もち (17分52秒 エビ固め) 鈴季すず×&世羅りさ[挑戦者組] ※雪崩式メタボリックサンド
※第49代王者2度目の防衛に成功


10周年イヤーで勢いづくタッグ王者くるみ&もちに挑むのは百火涼乱のすず&世羅。2人は共にシングル王者であり、今回、タッグ王座を奪取すれば、共に二冠王になるという野望を持っての挑戦試合となった。シングル王者の2人だけに、個々の実力を存分にみせ、くるみ&もちに真っ向から挑んでいくが、タッグとしてのタッチワーク、連係、試合運びは明らかにくるみ&もちが上回る。特に終盤、ここぞというタイミングでの怒涛の攻めはタッグ・チャンピオンの強さが爆発。初公開となった合体技…くるみがすずの両足を肩に乗せてうつぶせでおぶると、そのすずのボディをもちがくるみの後方で抱え込み固定。この態勢でくるみが人でなしドライバーの要領でジャンプしてすずの脳天をマットに突き刺す荒業を決めると、すでに戦意喪失状態のすずをコーナーで逆さ吊りにしたもちが雪崩式メタボリックサンドを決めてカウント3を奪取。タッグ王者チームが文句なしの快勝でシングル王者チームからベルトを守り切った。


もち「フランクシスターズ、防衛成功しましたーっ!もっとキレイな勝ち方が出来るんじゃないかって思ってました。世羅とすず!本当に強くなったね。特にすず!本当にこの短い時間で、デビューして、このわずかな時間でこんなに強くなったって本当に素晴らしいことだと思います。」

世羅「すいません。ベルト獲れると思ってました。ダメだな。そういう驕りがダメだったんだろうなって今凄く思います。百火涼乱はタッグとしてまだ未完成だなって。もっと、形もそうですけど、コスチュームを揃えるだけじゃない、もっと息の合った連係、あなたたちの様な素晴らしい絆を私たちも持てるようになりたい。そう思いました。今日はありがとうございました。またタッグとして完成したら、その時は挑戦させてください。ありがとうございました。」

もち「タッグとしてはね。すず、あのさ、チャンピオンになったすず。先週の道場マッチで勝った宮城もち。今日のラジアントで勝った宮城もち。シングルチャンピオンの鈴季すずに2回も勝ったのは私ぐらいしかいないんじゃないですか?すずの腰に巻いてある、その青いベルト挑戦させろ!…って言いたいんですけど、私にはまずタッグ王者としてやりたいことがある。なので、そのあとにすずのそのベルトに挑戦したいと思っております。」

すず「前回、そして今回、世羅さんと二輪走というタッグ名から百火涼乱というタッグ名に変えて、タッグ戦線で、自分たちがベルトを巻いて、自分たちが2冠になってアイスリボンをかき回してやろうって約束したのに、破ってしまいました。世羅さん、すいませんでした。ただ自分は2回負けたぐらいじゃ諦めないですよ。このシングルのベルト獲るまで、自分は色んな思いをしたので。次、もちさんとシングルする時はこれ以上の、今以上の鈴季すずを味わって頂きます。今日は本当にありがとうございました。」

もち「わかりました。ってことでやりたい相手。おい!Enemy!ちょっと上がって来いよ。」

※Enemy軍がリングへ。
もち「Enemy軍の皆さん、ようこそ。こないだの後楽園からブーブーブーブー仰ってましたけど、それから何か秘策的なものは見つかりましたか?随分静かですね。あんだけブーブー言って。何かないんですか?私達、チャンピオンなんですけど、何かないんですか?」

※妹加がもちの前に立つ。

妹加「おい!なんでこっち見ねーんだよ!」

もち「負けた人はいらないから。」

※妹加をどけようとする。

もち「お前は負けているからいらない。はい、Enemy軍の皆さん!」

※妹加がもちの前に。

妹加「なんだよ!」

もち「負けた人に用はありません。あなたは私に負けていますよね。どいてください。」

妹加「負けたら喋っちゃいけねぇのかよ!おい、お前さ、そんなこと言って私のこと超気になってんじゃねーの?」

会長「好きの裏返しね。」

もち「そんなことはないんで。負けた人に興味ないんで。」

妹加「はぁ?だから、あんたが超気になってる私が、そのベルト挑戦してやってあげてもいいよ。」
もち「しかも今日もあんた負けたんでしょ?負けた女に誰がついてくんの?」

※雪妃が妹加の横に並び、アピールするも、妹加は雪妃をスルーして山下に歩み寄る。

妹加「山下さん!私と一緒に戦ってください!」

山下「いいよ、やろうよ。」

もち「本気で言ってるのね?」

妹加「本気ですよ。そのベルト、挑戦してやるよ。」

もち「はいはい。分かりました。」

※Enemy軍がリングを降りようとする。慌ててあかねがリングに。

あかね「ちょっと待ちなさい。待ちなさいよ、待ちなさい。フランクがEnemy軍とやるみたいなので、わしも。」

※雪妃があかねの前に出る。

あかね「いや、あなたはもういい。会長、会長!ここシングル。」

会長「お前とシングル?」

あかね「トライアングルは夜の666でやると。ということは、昼のアイスリボンでシングルやりましょう。」

会長「いいよ、やってやるよ。」

あかね「絶対に変なの連れてくるなよ。」

会長「1人でできるもん!」

もち「あなたがラム会長とホールでやるんだったら、うちらもホールでやるよ!(妹加に)お前が大恥かいた後楽園で、もう1回、大恥かかせてやるからな。はい、帰って。」

※ここでディアナの梅咲遥がリングに入ってくる。

梅咲「アイスリボンのファンの皆様、こんにちは。梅咲遥です。すずさん、私はあなたが勝ってるところしか見たことなかったんですけど、前回の道場マッチも見せて頂き、今日の試合も見させて頂きました。負け…らしくないですね。私はずっと鈴季すずとシングルがしたいって言っても、ずっとやれなかったです。勝って勝って勝って、勝ち続ける鈴季すず、今ベルトを持ってる鈴季すずとシングルやらせて頂きたいです!そのベルトに挑戦したいです。」

すず「正直、梅咲遥は自分の中で全く眼中になかったんですけど、試合がないのにこの売店に来て、タッグで惨敗したのを見て、図々しくリングに上がってくるなんて、めちゃくちゃ面白いじゃないですか。」

梅咲「すずさん、あなたにライバルっているんですか?」

すず「ライバルは、アイスリボンの中でライバルはいない。あなたみたいな同世代のライバル探してました。もし今ここで自分が承諾をしてタイトルマッチをするってなったら10月31日後楽園ホール大会、10代同士のタイトルマッチとなりますが…いかがですか、お客さん!見たいですか?(観客拍手。)分かりました。10月31日後楽園ホール大会でICE×∞のベルトを賭けて10代同士のシングルマッチやりましょう!」

梅咲「お願いします。」


もち「いや~、キツかった。正直、道場マッチで私、直接、すずから獲ってるんで、正パートナーのくるみが隣にいてくれたら、案外あっさりいけるんじゃないかなと思ったんですけど、良からぬアクシデントもあり、まあなんとかV2達成しました。あ、リング上で言い忘れたことがあって、今うちで勢いついてるの、鈴季すずだと思われがちでしょ、皆さん。でも私、このベルト持ってから一番調子に乗ってます。なのでアイスリボンで一番調子乗ってる女は宮城もちです、そこんところ、よろしく!」

くるみ「V2達成しましたね。こっちもベルト持ってるし、あっちもシングルのベルト持ってるんで、実際、本当余裕で勝ちます、勝てますって言える状況ではなかったので、本当どうなるか分からなかったんですけど、でも何とか新しい合体技も出せたし、あれでもう決まったんじゃないかなレベルまで思ってるので、なので勝ててよかったし、防衛出来てよかったなって思ってます。でも、まだまだちょっと物足りないって言うか、もっとあの2人となら出来たんじゃないかなっていう風には思ったので、次、Enemy軍ですけど、それが落ち着いた後でもなんでもいいから、もう1回あの2人とは自分は試合したいなって思ってます。」

もち「私個人としてはすずに勝ってる状態なので、前回も今回も。今Enemy軍とやるって心の中でずっと決めてた…先月のホールから、ずっとやるって決めていたので、それが片付いてからでもいいし、自分の中で今だなって思ったら迷わず鈴季すずが持ってるベルトに挑戦したいなと思ってます。今一番調子に乗ってる女が宮城もちなので、簡単に奪取出来るんじゃないかなって思ってます。」

――Enemy軍との戦いは避けて通れない?

もち「コロナ禍の前からユキがくすぶっている中堅って言ってて、私達も実際、いつももがいてたけど、どうやったら上がれるかっていうのが実際分かってなくて、やっとこうやって形になって、どんどん自信もついてきて、このベルトの価値も高めたいし、形勢逆転したときにEnemyはどうやって来るのかなって思ったら、逆に楽しくなっちゃったのは事実ですよね。Enemy的にはもう大きな顔してられないし。結果出すみたいなこと言ってますけど、じゃあ何かしてるんですか?って言ったらまだ何もしてないと思うし。それならうちらが逆に、感化された分、感化させてやろうかなって感じですかね。全然来て来てって感じです。」

――その上で、もち選手は2冠を狙っていくと。

もち「今本当に調子が良いんです。タッグも調子いいし、たぶんシングルでも2冠いけちゃうんじゃないかなって思っています。うちにはいろんなベルトがあるんで、すずのベルトしかり、Fantast、IW19、トライアングル、そういうベルトに積極的に。ベルト持ってる今しか調子乗れないと思うので、今だからこそどんどん調子に乗っていこうかなと思ってます。」


世羅「2冠って遠いなって改めて思いましたねえ。遠かった。獲れると思ったんだけどね。」

すず「いや、獲れましたよ。獲れる。獲れてた。」

世羅「いうか、あそこって絆ももちろんだけど、個々のパワーが凄すぎて、どの技も食らえば食らうほどヤバいね。」

すず「人間じゃねぇっすよ。」

世羅「最後、逆さまに落とされてなかった?」

すず「なんすか、あれ…。あれで戦闘能力が全部散りましたね。なんだったんだろうな、あれは。初めて見ましたよ、ああいうこと。やってないじゃないですか、普段あんなこと。やってましたっけ?」

世羅「いや、初めて見た。そういうとこなんでしょうね。ポンポンってえげつないことを仏にやる人たちなので、凄い。なんか凄いってなっちゃった。」 すず「あ~、悔しい。今日はすいませんでした。本当に圧倒されてしまいました。本当情けないな。」

世羅「圧倒された。その一言に尽きるね。」

すず「はい。というか、途中で肩あげているのに…。」

世羅「スリー入れられてたね。」

すず「あと、入ってないっすから。めちゃくちゃ肩上げてましたよ。」

世羅「スリー入ったなら、こっちも、あー入っちゃったかって思えるんだけど。」

すず「戦闘能力は残ってました。」

世羅「あそこでちょっと切れたよね。え?入ったの?入ってないの?どっちなの?って。ちょっとあせっちゃって。」

すず「自分も乱されてしまったと言うか。」

世羅「ああいうのも予想しておかないとだね。肩上げてるのに叩かれること。そういうことへの対応力もあるんだろうな。」

すず「今日で勉強になったので次回に生かして、自分が言うのもあれですが、次回もまた百火涼乱で狙ってください、ベルト。こんな感じの終わりじゃ、あまりにも不甲斐ないので。」

世羅「なんか、今日思いました。色々整えていこうと。百火涼乱、組んで、入場もガウン着たり、ライトセーバー持ったり、ポーズ決めたり、色々整えて整えて、それが当たり前になってからがタッグの始まりだと思うので、もっと整えよう。連係ももっと増やせると思うし。私とすずならではっていうのが、今のところすずをおんぶすることに異様にこだわる世羅みたいなね。」

すず「今度は自分がおんぶしますよ!おんぶしてコーナーから飛んでやりますよ。」

世羅「飛ぼうよ。楽しみですよ。それが出来るようになった時にはタッグベルトなんてちょちょいのちょいですよ。またあいつらから奪い取る日を楽しみにしたいと思います。」

――梅咲選手からの対戦表明に関してはどうですか?

すず「これだけやられて、今来るかと思いましたね。今来るかと。早々に引き下がってアイシングしたいぐらいしんどかったんですけど、今来るかと思ったんですが、前回のP’s Partyでシングルのベルトに挑戦させろって言ってきてたんですよ。その時はまだ本当に彼女に対しての魅力というものを1つも感じていなくて。やったところで絶対に勝つ自信があるから面白くないなって思って、ピースパの時は引き受けなかったんですけど、今回、ここまで追いかけて来て、負けたのを見てバカにしてきて、挑戦してくる…挑戦というか、シングルさせろイコール、ピースパのこともあったんで、タイトルマッチさせろっていうことかなと思ったので、面白いと思って、承諾してやりましたよ。後楽園で。面白いじゃないですか。10代同士のシングルマッチ、タイトルマッチがメイン、後楽園で。最近はなかったんじゃないかと思うので。」

――NGなしを掲げている以上、大舞台で受けて立つと

すず「もちろん!NGなしって言ってるからこその挑戦者だなと思って、他団体のああいう挑戦者っていうのは。挑戦して来たからには覚悟を持って来てると思うので、自分はチャンピオンとしてしっかりと勝つだけです。」

――世羅選手は大阪でのうの選手との防衛戦も控えてます。

世羅 そうですね。私が大阪で防衛して、すずも10月31日防衛して、私たちが防衛し続けていればいつでもタッグにいけるよっていう意味にもなると思うので、当分落とす気はないです。まだまだ負けられない。大阪楽しみにしてます。

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