【新日本】飯伏幸太が蝶野正洋、天山広吉に続く史上3人目の『G1』連覇!飯伏「本当の神になる!」10.18 両国国技館『G1 CLIMAX 30』

〈バックステージコメント〉

飯伏「(※トロフィーと優勝旗を手に、ヨロヨロと会見場にたどり着くと、イスに座って深くため息。机に覆い被さるようにして、しばらく呼吸を整える)」

──連覇おめでとうございます。

飯伏「ありがとうございます」

──改めて、今のお気持ち聞かせてください。

飯伏「もう一回、いや、何度でも言います。僕は、逃げない、負けない、諦めない。そして裏切らない。最後まで、諦めなかったから(優勝できました)。いやー、メチャクチャうれしいですよ。でも体はね、ボロボロですよ。ボロボロ。みんなに、ホントに……」

※通路の奥から拍手をしながらジェイ・ホワイトが現れる。ジェイは飯伏の前にまで来る。

ジェイ「カッコいい優勝旗にトロフィーだなぁ。おめでとう」

飯伏「ありがとう」

ジェイ「いつも椅子を持ってくるあの女はどこだ?俺に椅子はないのか?」

※ジェイはイスを探し、会見場の片隅に見つけるとそれを飯伏が座る机の前まで運び、座り込む。

ジェイ「オーケー。座って話そうじゃないか。おめでとう。お前が『G1 CLIMAX』覇者だ。本当に『G1』覇者って気分か?」

※飯伏は優勝者のために用意されていたドリンクを一本、ジェイに渡して乾杯。

ジェイ「カンパイ。でもお前も俺も本当の所はわかってる。お前は真の『G1』覇者なんかじゃない。何故ならお前は(この『G1』で)俺に勝っていない」

飯伏「俺の勝ちだ」

ジェイ「黙れ。俺が話してるんだ。今までもこれからもお前は俺に勝てない。挑戦権利証の入ったブリーフケースが贈呈されるんだろ?でも俺がお前から奪ってやる。今日の所はトロフィーと一緒に楽しめよ」

飯伏「いつでもいいよ。いつでも」

ジェイ「じゃあな。楽しめ」※ジェイ立ち去る。

飯伏「(※報道陣に)落ち着きましょう。今は、うれしい時間だから。邪魔されたくない。これは僕の時間だから。もう一回言います。僕は3年連続、この優勝決定戦に出場。これは史上初だと思います。そして、2年連続優勝。これは蝶野さん、天山さん以来3人目。これは間違いない、事実。次、彼(ジェイ)が言ったように、いつでもやっていいよ」

──優勝決定戦は35分12秒、優勝決定戦史上最長記録というのを樹立したんですが、そのことに関してはどうですか? SANADA選手との対戦ということも踏まえて。

飯伏「しばらく……去年ぶりですかね、(SANADAと)対戦するのは。僕は、去年、言ったと思います。やっぱり彼は、“こっち側”だと思います。と、僕は思います。そう思いました。これは改めて、言いたいと思います」

──リング上では「この優勝をIWGPにつなげたい」という発言がありました。その思いは?

飯伏「『G1 CLIMAX』優勝っていうのは、IWGPへのチャンスを掴むことだと思います。チャンスは得たかなと。(※ドームまでの)期間がいつもより短いので、チャンスはいつも以上にあるんじゃないかなと。ちょっと怖いのは、今まで、権利証があったとして、それが挑戦されて奪われた場合、これは分からないですよ。このテンションを、キープしていきたいと思います。東京ドームにつなぎます」

──去年は『G1 CLIMAX』に優勝しましたが、IWGPは獲れませんでした。そこにかける思いというのもありますよね。

飯伏「それはもちろんです。前回、彼(ジェイ)に負けてるんで。彼と次にやってもいいし、もし権利証があるならやってもいいし、いつでもいいですよ。リベンジしますよ。リベンジした上で、俺がベルトを巻きますよ。あとはやるのみですよ。何も残ってない。これが本心。これが全てです」

──偉大な大先輩、蝶野正洋さんからトロフィーを受け取った気持ちは?

飯伏「(※うれしそうに笑顔で)正直、僕が見てた頃の『G1 CLIMAX』の覇者といえば、蝶野さん。不思議ですよね。不思議な感覚になりました。あの蝶野さんから……(※優勝旗とトロフィーに目をやる)あのトロフィーと、旗をもらうっていう。ファンに戻った気持ちですね。非常にうれしいです(※ニッコリ)。ホントに。……でも僕はプロレスラーなんで、そこは捨てて、もう一度原点に戻って、プロレスを頑張りたいと思います。来年も再来年も、ずっとプロレスをやり続けて、また優勝したいと思いますよ。何回でも。

──今日、1.4、1.5東京ドーム大会が発表されましたが。

飯伏「このコロナの時代に、東京ドームでイベントができるっていう。イベントごとが、たぶんあまりない中、それをプロレスが実現できている、人の前でイベントができる。これは最高にうれしいことなんで。どんどんどんどん、僕は発信できる力を得たんで、あとはIWGPヘビー級を獲るだけ。そしたらもっと、僕の言っていた“神”に近づけると思います」

──リング上も今も、「2冠」ではなく「IWGP」という発言がありました。現状、2冠ではなくIWGPということですか?

飯伏「そうですね。IWGPも強いし、僕の中ではこの2連覇というのもあり得ないことなので。実現したなという気持ちですね。そう思わないですか? これは夢なんじゃないかって」

──まだ達成してないことというとIWGP?

飯伏「そうです。僕はジュニアからやってきて、ジュニアのタイトルも全部獲って、ヘビー級に挑戦して、ヘビー級に転向して、それからここまでたどり着いて。あと残るは、IWGPヘビー級。これだけだと思うんで。

──それを東京ドームで?

飯伏「成し遂げたいと思います」

※SANADAはノーコメント

(写真提供:新日本プロレス)

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