【DDT】前代未聞の2連続タイトル戦で樋口、坂口、赤井の「イラプション」が「DB」との死闘を制し、タッグ&6人タッグの2冠王に!タッグ王座次期挑戦者に田中(将)&入江を逆指名!

 前代未聞の2試合連続タイトル戦は、樋口和貞、坂口征夫、赤井沙希の「イラプション」が「ディザスター・ボックス(DB)」を制し、KO-Dタッグ、6人タッグの2冠王に輝いた。

 25日、後楽園大会のセミファイナルで、まずは同6人タッグ選手権戦が行われ、樋口、坂口、赤井の王者組に、上野勇希、吉村直巳のノーチラスに平田一喜を加えた「DB」軍が挑戦。

ふだんはダンスなど、コミカルなファイトが多い平田だが、この日は大奮闘で「イラプション」をあと一歩のところまで追い詰めた。だが、上野が坂口の胴絞めスリーパーに捕獲されレフェリーストップ負け。17分超えの熱戦は、樋口組がV3に成功した。

 続けて、休む間もなく、メインのKO-Dタッグ選手権に突入。王者のノーチラスに樋口、坂口組が挑んだ。

6人タッグ選手権戦を落としたノーチラスは奇襲を仕掛けて開戦。一進一退の激しい攻防が続いたが、吉村が樋口に起死回生の払い腰を繰り出すもカウントは2。

余力が残っていた樋口はぶちかまし、ドクターボム、さらにヘッドバット、轟天とたたみかけて、吉村から完全無欠の3カウントを奪った。

 2試合トータルで、37分の死闘を制した樋口は「ここで俺たちが獲らないと先がねぇんだ! またいつでもかかって来いよ! 楽しかったよ!」とマイク。坂口は「俺らが負けるはずねぇ。上野、吉村、楽しかったよ。ありがとう。誰でもいい。ヤル気があるヤツ、殺される覚悟があるヤツ出て来い」と、赤井は「『ディザスター』、強かった。でもベルトを持ってるのは『イラプション』。誰でもいつでもかかって来い! 度胸のあるヤツ、いつでもかかって来い!」とアピールした。

 バックステージで坂口は「6人タッグはうちらの元に戻ってきて、タッグのベルトが来て。俺はすごい思い入れのあるベルトだよ。競技人生初めてのベルトだから。(佐藤)光留さんと獲って。そのあと、酒呑童子でKUDOさんと散々追いかけてきて、何年がかりだ。6年? 船木(誠勝)さんと巻いたことはあったけど、純粋に巻けたことはすごい価値があると思う。6人は誰でもいい。やりたいヤツがかかってこい。タッグに関しては先週(18日)の大阪。30分引き分けだけど、俺らが押されてた。35分、40分あったら、獲られてたかもしれない。だから、入江(茂弘)、田中(将斗)、このベルト、DDTのリングで待ってる」と田中、入江組を挑戦者に逆指名した。

 樋口は「坂口さんが言った通り。田中、入江、待ってます。自分らはこんなもんじゃないし、DDTもこんなもんじゃない。まだまだ突っ走っていきます。誰でもかかってこい」と同調。

 赤井は「6人タッグ、タッグのベルト。2人がすごい試合したんで、ここにあって。DDTのベルトを5本持ってます。6人タッグ、タッグときたら、やっぱりシングルのベルトを狙ってほしいと思う。自分自身もチャンスがあれば狙っていきたい」と語り、「イラプション」でのベルト総獲りを視野に入れた。

 さらに、坂口は「これで『D王』、俺と樋口が出て、同じブロックでも、2人で頂上決戦やってもいい。シングル、タッグ、6人タッグ全部獲ってやる。何なら2人連れてきて、10人タッグ(王座)を復活してもいい。それくらい勢いがある。(ノーチラスは)強かった。タッグだけではわからなかった。今回は6人タッグがあってからのタッグだったから、うちらに風が吹いてた部分はあると思う。それくらい強くて手応えがあった」と締めくくった。

 無冠になった上野は「(6人は)『ディザスター』でベルト獲りたかったけど、僕が負けてしまった。でも、次やればわからない。何回でもいきたいと思います。タッグは1月から、ここにあったのがないんでさびしいですけど、まだノーチラスいけますから。今日は負けましたけど、まだいきましょう」と前を向いた。

 すると、ここで11・3大田区で上野の挑戦を受ける、DDT UNIVERSAL王座のクリス・ブルックスが入ってきて、敗れた上野を茶化した。さらに、イス攻撃を見舞い、長イスをたたきつけ、オクトパスストレッチで絞め上げる暴挙をはたらき両者の遺恨が深まった。

【大会名】Road to Ultimate Party 2020
【日時】2020年10月25日
【会場】東京・後楽園ホール
【観衆】未発表

アンダーマッチ 15分一本勝負
○大和ヒロシ vs 岡谷英樹●
5分59秒 ルッテンクラッチ

オープニングマッチ お戯れシリーズ第二幕 30分一本勝負
○男色ディーノ vs 中村圭吾●
2分54秒 漢固め
※生ゴッチ式男色ドライバー

第二試合 30分一本勝負
HARASHIMA&○大鷲透&納谷幸男 vs クリス・ブルックス&勝俣瞬馬&アントーニオ本多 ●
10分4秒 ラ・マヒストラル

第三試合 30分一本勝負
○青木真也 vs マッド・ポーリー●
5分6秒 ヒールホールド

第四試合 準烈vsALL OUT! 30分一本勝負
秋山準&●大石真翔 vs 竹下幸之介○&彰人
9分28秒 ダブルレッグ・スープレックス・ホールド

第五試合 Road to Ultimate Party 2020!スペシャルシングルマッチ 30分一本勝負
○CIMA vs 高尾蒼馬●
12分19秒 片エビ固め
※メテオラ

セミファイナル KO-D6人タッグ選手権試合 60分一本勝負
<王者組>樋口和貞&○坂口征夫&赤井沙希 vs 上野勇希●&吉村直巳&平田一喜<挑戦者組>
17分27秒 TKO勝ち
※胴絞めスリーパーホールド→レフェリーストップ。第41代王者組が3度目の防衛に成功。

メインイベント KO-Dタッグ選手権試合 60分一本勝負
<王者組>上野勇希&●吉村直巳 vs 樋口和貞○&坂口征夫<挑戦者組>
19分33秒 体固め
※轟天。ノーチラスが8度目の防衛に失敗、樋口組が第68代王者組となる。

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