【編集長インタビュー】「二刀流」砂辺光久「史上初のプロレスと総合格闘技 同時ダブル戴冠を目指す」
OZアカデミー女子プロレスの1・25後楽園ホール「~決戦は水曜日~」大会で「男子」プロレスが行われる。OZ所属の砂辺光久が日高郁人(ZERO1)に挑む30分1本勝負だ。パンクラシストとして総合格闘技で3階級制覇を成し遂げながら、女子のリングでプロレスにも挑み続ける「二刀流」砂辺光久の胸中に迫った。
――パンクラシストが、プロレスのしかも男子ではなく、どうして女子プロレス「OZアカデミー」のリングでファイトしているんですか?
砂辺 実は中学生の頃から鈴木みのるさんに憧れて「プロレスラーになりたい」と思い続けていた。でも、体も小さいし「俺には無理」とあきらめていたんです。パンクラスのアマチャア部門で優勝し、2001年にプロ部門でデビューしてからも、ずっと「プロレス」の4文字が頭から消えることはなかったですね。正直、もやもやしたものを抱えていたんですが、2007年に思わぬとことろからチャンスをいただいたんです。
――そのころも沖縄で活動されていたんですね
砂辺 沖縄遠征にいらした、OZアカデミーの尾崎魔弓代表にスカウトされました。プロレスのリングにあがれることになったんです。夢がかなって嬉しかったですね。OZのメンズ部門所属として、まあ、私一人しかいませんが、やらしてもらっています。控室を独占できます。快適ですよ(笑)。
――ハーレム状態? 羨ましいな
砂辺 いや、いや、そんなことはないですけどね。でもやりがいもありますし、楽しいですよ。夢がかなった訳ですし。
――パンクラシストとして、総合格闘技にも参戦し、初代ストロー級、初代フライ級、初代スーパーフライ級の王座を獲得。3階級制覇しているんですね。しかも現在、15連勝中ですね
砂辺 「パンクラスの砂辺」としては、少しは知ってもらえるようになったかも知れません。
――10年以上、二刀流を続けています
砂辺 OZアカデミー所属のプロレスラーとしても、もっともっと名前を売りたいんです。
――プロレスでは誰と戦いたいんですか?
砂辺 鈴木みのるさんです。実はOZのリングでタッグマッチで組んだり、戦ったことはあるんです。もちろん、コテンパンにされましたが、一騎打ちはまだしたことがない。中学2年生のころからの野望なんです。「プロレスラーになりたい」という夢は実現した。次は「みのるさんとのシングルマッチ」という中学2年生の時からのドリームを現実したい。
――プロレスの試合数を増やしたいですね
砂辺 総合格闘技の試合が決まると減量もあるし、練習メニューを変えなくてはいけない。兼ね合いもあって、なかなか難しいところもあるんですが、実は今、次の総合マッチが決まっていないんです。プロレスの試合を増やすチャンスなんです。「OZに砂辺というプロレスラーがいる」とアピールして、オファーをいただけるようにしたい。恐れ多いですが、プロレスと総合格闘技の架け橋になりたいんです。
――1・25後楽園ホール大会では日高郁人選手との対戦です
砂辺 尾崎代表のおかげで、素晴らしいプロレスラーと戦うことができます。期待に応えて「もっともっと試合を組んでやる」と言っていただけるように頑張ります。究極の夢は「プロレスと総合格闘技のチャンピオンベルト同時戴冠」なんです。両方のベルトを撒いた人はいると思いますが、同時に持った人はいないはず。史上初のファイターになりたい。しかも女子プロレス団体所属の男子レスラーがしれを成し遂げたら、快挙じゃないですか。プロレスのジュニアベルト・・・欲しいです。
「二刀流」戦士としてファイトする道を選択した砂辺。「プロレスと総合格闘技の架け橋」はもとより、史上初の「プロレスと総合格闘技の王座同時戴冠」を目指して、まずは日高に挑んでいく。
(インタビュアー:柴田惣一)
※1月25日(水)後楽園大会情報はこちら⇒http://proresu-today.com/archives/12453