【ストロングスタイルプロレス】12・17後楽園でデビュー35周年記念試合をおこなう船木誠勝にインタビュー!入門テストを担当したアレクサンダー大塚と初めての一騎打ち!!

――記念試合と銘打たれてはいますけども、お互いにとってお祭り的なカードではないですよね。

「本当に真面目に勝負をすると、自分は思ってます」

――勝ち負けにこだわる闘いになると。

「ハイ。自分がそう思ってるということは、そうなると思います。だから今回はお祭り的なものではなく、本当に初めてアレク選手とシングルで勝負をする。そういう試合になるような気がします」

――船木選手のキャリアの中でも大きな試合のひとつになるのではないですか。

「そうですね。いい思い出になるように、記憶に残るような試合にしたいと思います」

――初代タイガーマスク選手が起ち上げたストロングスタイルプロレスのリングで対戦するということについてはどうですか。

「これも感慨深いですね。(アレクと)藤原組で一瞬一緒になれそうだったのになれなかったのが…何年ですか?」

――アレク選手は25周年ですが、入門テストを受けたのは30年近く、28年くらい前になります。

「それでまた一緒になれるというのが、うれしいですね。しかも選手として。向こうが25周年で自分が35周年。自分は15歳でデビューしたので年齢もそんなに変わらないと思うんですよ。いまのマット界をパッと見渡してみても、35周年(の相手)にふさわしいと思います」

――アレク選手も船木選手が巻いていたレジェンドチャンピオンシップを保持していた時期があります。

「巻いてたことあるんですよね」

――元王者対決でもあります。

「そうですね。そういう面もありますね」

――船木選手のキャリアの中で、ストロングスタイルプロレスのリングは、かなり重要な意味を持つようになっていますよね。

「いま一番自分が自分らしくいられる団体だなと思ってます。ほかの団体では全部が全部自分の色に染めるわけにはいかないこともありますから。そういう意味では、一番自分らしく闘えるのがストロングスタイルプロレスのリングですね。それはやっぱり佐山(サトル)さん、初代タイガーマスクが作ったリングだからということが一番ですね」

――初代タイガー選手が欠場されるときに、船木選手は『このリングを守る』と宣言。『戻ってくるまで守る』という公約をずっと守っていらっしゃるわけですが、これからも守っていくし、佐山さんが戻ってこられるのを待つという姿勢ですか。

「そうですね。佐山さんの体調、できればリングの上に立つくらいまで回復してほしいなと思ってます」

――そのときは、船木選手もなんらかの形で関わりたいですよね。

「そうですね。そのときタイトルマッチできたらいいなと思います」

――タイトルマッチといえば、次の大会(12・17後楽園)では藤田選手とスーパー・タイガー選手、19年9月大会以来の再戦がおこなわれます。昨年のちょうどこの時期(12月)、船木選手が藤田選手に初防衛を許してしまったのですが。

「そうでした、そうでした。もう一年ですね、あっという間ですね。まあ、(スーパーが)取り返すしかないと思いますよ。やられたものはやり返してこちらに取り返さないと。またこちらの中で(レジェンド王座を)まわしていくようにしないといけない。そろそろスーパー・タイガーも本当の意味で一本立ちしないといけないと思います。自分がこのリングに参戦するようになってからもう5年が経ちます。この5年でスーパーはどれだけ成長したのか。その成長具合を見せてほしいです」

――スーパー・タイガー選手に勝機はあると思いますか。

「どうですかね?いつもの倍は蹴らないと倒せないと思います。それくらい藤田の身体は強靱ですから。いつもの倍は蹴らないと勝機は見えてこないと思いますね」

――次の勝敗にかかわらず、船木選手もレジェンド王座戦線に再び絡んでくる可能性はありますか。

「ハイ、いずれは絡みたいと思っています」

――その意味でも次のタイトルマッチは今後の行方を占う大事な闘いになってきますね。

「そうですね。だからまず藤田選手をスーパー・タイガーに破ってほしいです」

――では、船木選手は35周年のその後をどのように考えていますか。

「35の次は40ですよ。5年後にもこうしてリングに立っていたいなというのが目標ですね。この5年ってけっこう大変だったんですよ。年齢もいってくるし。なので、そのときでもちゃんと試合ができてるように。そこまで本当に自分との闘いになってきますね」

――アレク選手も同じことをおっしゃっていました。15の次は20、20の次は25というように5年ごとに5年後もリングに上がっていることが目標になるそうです。

「あ、そうですか。じゃあアレク選手は、次は30周年ですね。もうその域に入ってきたということですね。自分は35周年ですから、次は40年。その中で若い人と闘っておきたいなという希望を持ってますね。いままで闘ったことのないような若い選手ともやっていきたいです。こっちの時間は限られてますから」

新日本から海外遠征、UWFから藤原組、パンクラス。そして総合格闘技を経てプロレスのリングに戻り10年以上が経過した。

そして今回、アレクサンダー大塚とのシングルマッチが組まれたのだが、トータル35年のキャリアでもまだまだこんな好カードが隠されていたのかと驚くと同時に、両者の背景、ここまでの道のりがあったからこそ、いまこそシングルマッチへの機が熟していると言えるだろう。

船木vsアレク、果たしてどんな決着が待っているのか。そして、ここから生まれるなにかにも期待したい。

「初代タイガーマスク 佐山サトル ストロングスタイルプロレスVol.8」
■開催日時:2020年12月17日(木)開場:17時30分/試合開始:18時30分 
■会場:東京・後楽園ホール

▼第6試合メインイベント レジェンド選手権試合
〈王者〉藤田和之(はぐれIGFインターナショナル)
vs
〈挑戦者〉スーパー・タイガー(ストロングスタイルプロレス)
※第14代王者2度目の防衛戦。

▼第5試合セミファイナルスペシャルシングルマッチ60分1本勝負 
船木誠勝35周年記念試合/アレクサンダー大塚25周年記念試合
船木誠勝(フリー)
vs
アレクサンダー大塚(AO/DC)

▼第4試合シングルマッチ30分1本勝負
ケンドー・カシン(はぐれIGFインターナショナル)
vs
阿部史典(プロレスリングBASARA)

▼第3試合スペシャルタッグマッチ30分1本勝負
Sareee(WWE Count Down)&世志琥(SEAdLINNNG)
vs
ジャガー横田(ディアナ)&山下りな(フリー)

▼第2試合シングルマッチ30分1本勝負
佐藤耕平(フリー)
vs
岩崎孝樹(ガンバレ☆プロレス)

▼第1試合タッグマッチ30分1本勝負
スーパー・ライダー(ストロングスタイルプロレス)&間下隼人(ストロングスタイルプロレス)
vs
日高郁人(ショーンキャプチャー)&高岩竜一(フリー)

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