【新日本 大張社長インタビュー】<第1弾>新社長の抱負、東京ドーム大会に向けての意気込みを語る!「実はレスラーになりたかった」「1.4&1.5は第一にお客様への感謝」「経営もストロングスタイルを体現する」

【1.4&1.5東京ドーム大会に向けての意気込み】

--そして1月に1.4&1.5ダブルドームが近づいてきましたけれども、カードも発表されてダブルドームどのようにして盛り上げていきたいのかというところと、意気込みみたいなところをお聞かせいただければと思います。

大張社長 まずこれは是非書いていただきたいんですが、第一にお客様への感謝です。これは、有観客興行を始めてからですね。今まで約10万人ですよ、延べ10万人のお客様にご来場いただいてるんですね。その会場での感染報告というのはゼロなんですよ。これはね、もちろん我々も専門家に見ていただいたり、どこにも負けない検査体制を作ったり、そしてスポーツ庁に助言いただいて作ったガイドラインというのがあって、それをしっかり運用させてるってのはあるんですど。声援を我慢して、皆さんも本当にご覧なってると思いますけど、どのスポーツよりもお客様にはルールを守って頂いていると思うんです。

--ファンの皆さんも本当に頑張ってます。

大張社長 これは、ある時期プロレスは風前の灯であったことが理由としてあると思います。プロレスを大事にする。それから他のお客さんを大事にする、レスラーや団体を大事にする気持ちが、この今まで感染も出さずに、運営・経営できている理由で、そのお礼は、来年の話をする前にしておきたいですね。それは皆さんに本当にお礼を申し上げたいことです。ありがとうございました。どれだけ準備して検査して、ルールを決めても、最後は皆さま方のおかげで、この安全な環境が完成するわけなので、そこはまずお礼をさせていただき、それが今年の振り返りですかね。その気持ちも含めて、この苦しいコロナの時代にそういったご協力があったからこそできる1.4&1.5ということだと思うんですよね。そして、じゃあどうして、そもそも1.4&1.5、慣例だからやるわけじゃなくて、それも1.4だけで良かったじゃないかって言葉もあるじゃないですか。

--確かに。

大張社長 このコロナの中で、私はさっき言った「プロレスと一緒にあった」というところで、「相手が強いから、怖いから、尻込みするんじゃプロレスラーとして情けない」のと同じで、プロレス会社として体現しなきゃいけないストロングスタイルがあるじゃないですか。「じゃあ新日本、今年怖いから1.4&1.5止めたんだ」とか。「1.4だけにしたんだな」じゃなくて。同じ1.4&1.5、それも曜日がちょっとよくない中※(笑)

※2021年の1.4は月曜日開催、1.5は火曜日の開催となりいずれも平日開催となる。

--そうですね、今回は(笑)

大張社長 やるぞって姿勢を出したかったですね。レスラーだけじゃなく会社ごと。

--なるほど。今の言葉はプロレス会社の社長として、かなり勇気ある発言で、こちらも聞いててすごく気持ちいいなと思いました。

大張社長 ですかね。私はあくまで会社を代表して言っているだけです。選手と社員が一致団結してストロングスタイルを体現しようとしています。そして、そこにファンの皆様が乗っかってくださっている。

--相手が強いからこそそこに立ち向かうそのプロレス的な精神、それをプロレス会社の社長がおっしゃったということでは、これは某雑誌で、大物レスラーの方がお話しされてましたが、やはり新日本プロレスは業界のトップリーダーとしてその姿勢をすごく見せてくれていると。そこは他のレスラーにとっても非常に心強い、やっぱりこの業界の荒波に立ち向かっていくのが一番大きい会社がそれを先頭に立ってやってくれることがプロレスラーとしても誇りに思うという風に言ってくれてましたね。

大張社長 そうですね。本当は経営のセオリーとしてはね、リーダーっていうか本当に大きくて強いところって、フォロワーやチャレンジャーがやってるようなことを、様子見てから行くんですよ。石橋をたたかないで叩かせるんです。本当は経営のセオリーってそうなんですよ。イノベーターがやってみて、うまくいったかいかないか見定めて、じゃ安全だって確認してから後発で行っても倍速で走れるんです。資金力もあったりして。いいんですけど、ちょっとそれ、新日本プロレスの経営理念や存在意義と違いますよね、特にこのストロングスタイルではね。創業者である猪木さんがね、異種格闘技戦をぶち上げて、もしかしたらやられて大恥かくかもしれないのに、大々的に世界に宣伝して、それでリングに立って、やるか、やられるか。試合そのものだけでなく、そこに突入していくプロセスや姿勢にファンは惚れたんでしょう。

だから示すべき、やるべきことは1.4&1.5、まず開催しますと。その後のコロナの悪化っていうのは、ある程度想定はしてましたけど、まずやるって決めてぶち上げると。それが今後、来年かちょっと遅くなるかもわからないですけど、コロナから回復する時にですね、一緒にいてくれるファンの皆さまの気持ちや数に、やはり影響すると思うんですよね。だからここ数年間の経営で少しだけキャッシュが積みあがっていたけど、だけどそれを「今使わないで、今投資しないでどうすんだ」って思うんですよね。短期的なことじゃなくて長期的に5年、10年先を見据えて「ここでやっといて良かったね」と言われるようにと思って、全選手、全社員の魂を込めて全力で開催します。絶対にご覧ください。

--新日本プロレスの経営のストロングスタイルまたそれが矜持としてですね、すごく教えてもらえたような気がします。ありがとうございます。

<大張社長 略歴>

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大張 高己(おおばり たかみ)
1974年8月15日生
University of California Irvine: Paul Merage School of Business卒

1997年4月 日本電信電話(株)入社
2018年12月 (株)ブシロード入社 執行役員(現任)
2019年1月  新日本プロレスリング㈱ 経営企画部長(現任)
2019年11月  New Japan Pro-Wrestling of America Inc. CEO(現任)
2020年10月 新日本プロレスリング㈱ 代表取締役社長(現任)

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(インタビュアー:プロレスTODAY総監督 山口義徳)
 
乞うご期待!
 
 
 
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