アイスリボンは26日に道場マッチを開催。12.31後楽園ホール大会で行われるFantast ICE王座戦となる、世羅とあかねの前哨戦など全4試合が行われた。
「アイスリボン1088」
日時:2020年12月26日(土)14時00分開場
会場:アイスリボン道場
観衆:50人(満員札止め)
◆第1試合 タッグマッチ15分1本勝負
○藤本つかさ&宮城もち(13分46秒 ビーナスクラッチ)雪妃真矢&真白優希×
入場式で週刊プロレス今週号を持参した真白は現在、週刊プロレス読者が選ぶ「プロレスグランプリ2020」の中間報告で、自身が新人賞1位であることに大喜び!そのアゲアゲ状態のまま、第1試合に登場した真白は、1日遅れのサンタコスでリングイン。
パートナーの雪妃、石黒レフェリーにもサンタの帽子をかぶせ、さらには対戦相手含めて全員に缶バッジをプレゼント。試合でも自ら先発を買って出るなど、気合十分で臨んだ。しかも、相手チームから藤本が出ると、雪妃が有利に試合を進めていても、交代するようにアピール。「藤本さんなら、私の方が勝てると思うんですよ!」と言い放つなど、過去1度、オーバー・ザ・トップロープで勝ったことに絶対の自信を持っている様子。
試合は大みそかにリボンタッグ戦を行うもちと雪妃の前哨戦でもあったが、大張り切りの真白が試合の軸となった。途中藤本にガチャ王のベルトを踏まれ、怒り心頭になった真白は、ガチャ王ベルトで藤本を強打。藤本を丸め込みの連発であと一歩と追い込むも、ビーナスクラッチに固められて逆転フォールを奪われフィニッシュとなった。
試合後、敗れた真白だが「ちょっと、あれですね…藤本さんに勝てそうだったんですけど、負けてしまいました。悔しいです。またリベンジさせてください。後楽園ホール大会は石川さんとのシングルでやらせていただきます。石川さんが突っかかってくるんですけど、なんであんなに怒っているんですかね?ちょっと自分はよくわかんないんですけど、自分はガチャ王のトップになるっていう夢があるので、石川さんとからんでいる暇はないんです。あと新人界のトップに立って、自分が引っ張っていきたいという夢があるんで、まあ、(石川戦は)秒殺でしょう!」と同期の石川に対して挑発的なコメントを出した。
またもちは「えーきのうで私はプロレスを初めて10年が経ちました。今日は10年と1日目なので、ポンコツなことはしないように、気合を入れて来たのですが、お客さんの前でポンコツをしてしまいました。つっかさんと同じように(第2試合でのつくしの入場のときに)階段をセットしてしまいました。セットしてしなくていいところで。なので、今日はホール前なので、ビシッと言ってやろうと思ったのですが、もう恥ずかしくて何を言っていいかわかりません。ですが!ま、こういう面白チャンピオンが
いてもいいのかなと思いますので、自分のスタイルを崩すことなく、明日の前哨戦、そしてホール(のタイトル戦)、年始もハッピーな感じで迎えるつもりでいるので、11年目も頑張ります。」と語り、藤本は「真白とは何度も試合をして、何度も勝ってはいるのですが、一度、負けたがゆえになぜか勝った気がしないのは、なんなんでしょうねえ。悔しいですね。(真白に)またリベンジさせてください。
(=真白は笑顔で親指を立て、OKのポーズ)。大みそかの後楽園大会。私のカードは6人タッグですけど、Xとなっていた場所に23日に復帰しました高橋奈七永選手が決定しました。奈七永さんはアイスリボンに昔から参戦くださっていて、奈七永練習も本当に厳しかったですね。その厳しさがあったから、今の私がいると思ってます。なかなかアイスに参戦する機会もないので、いぶきは初めてだよね、対戦。たくさんの選手にななえエキスを味わってほしいと思うので、藤本、ハム子、高橋奈七永対いぶき、つくし、山下りなという超超豪華6人タッグをやらせていただくことになりました。大みそかも楽しみに待っていてください。」と語った。
◆第2試合 シングルマッチ10分1本勝負
○鈴季すず(6分46秒 グラン・マエストロ・デ・テキーラ)Yappy×
大みそかの後楽園ホール大会で安納サオリとのICE×∞王座戦を目前に控えたすずにとって、本番前ラストのシングル戦の相手はYappy。過去の対戦でもYappyの重量感に苦しめられてきたすずは、この日もスピーディな動きでかき回していくものの、要所要所で仕掛けられるYappyのウエイトを活かした攻撃に苦しめられ、なかなか追い込むには至らない。
グラン・マエストロ・デ・テキーラを反転して切り返したYappyは、ラリアットからチョーク・スカル・スラムを狙うが、これを切り返したすずが再度、グラン・マエストロ・デ・テキーラを決め、Yappyを下した。
試合後、Yappyは「きっとすずさんのお尻はつくしさんよりは大きいんだけど、まだまだですね。もっとちゃんと食べてください。でもチャンピオンとの試合はすごく楽しいですね。痛いけど、痛気持ちいい。生きてる、ちゃんと。明日は私はタッグチャンピオンとのチームですね。相手は小さいラム会長とバニーちゃんですね。ユキさんも細いでしょ、大丈夫かな。細いチームは可哀そうだけど、仕方ないでしょ。明日、ごめんね。壊れます。」と語り、すずは「いや~Yappyさんのあおりスキルが高くてびっくりですけど、Yappyさんとは定期的にシングルマッチが組まれまして、今日で3回目かなと思うんですけど、対戦するたびにケツが重くて重くて、ぺっちゃんこになるところでした。危なかったです。明日は安納サオリ、通称あのたんと前哨戦が組まれておりますが、あのたんに記者会見のときにあのたんカレンダーを2パターンいただいたんですけど、玄関と寝室に飾ったいるんですよ、しっかり。で、クリスマスにサンタさんが来るかなと思って、起きて枕元を見てみたら、(カレンダーの)安納サオリがいて、夢の中にも安納サオリが出てきて、そして明日も安納サオリとの最後の前哨戦になると思うので、しっかりと、明日、安納サオリに勝つぐらいの気持ちでいるので、(今日の配信を)観てますかね、安納サオリ?(カメラに手を振りながら)安納サオリ、明日、楽しみにしてまーす!」と語った。
◆第3試合 シングルマッチ10分1本勝負
×星いぶき(8分19秒 片エビ固め)春輝つくし○
※ダイビングフットスタンプ
『SpringMeteor』としてタッグチームとしての実績もあるいぶきとつくしの5・27ピースパ第43戦以来のシングルマッチ。シングルであれ、タッグであれ、この2人の対戦となれば、いぶきの逆水平チョップと、つくしの振り切り式のエルボーの打ち合い。この日も試合中盤で両者の激しい打ち合いが繰り広げられ、会場を大いに沸かせてみせた。
さらにお互いの手の内を知り尽くした2人ならではの切り返しの攻防や、丸め込みの仕掛け合いなど、試合は終始、スリリングかつスピーディな攻防戦となり、最後は丸め込みをフットスタンプで潰したつくしが、コーナーからのダイビングフットスタンプを決め、いぶきからカウント3を奪った。
試合後、いぶきは「今日はつくしさんとの『SpringMeteor』対決でした。すごいつくしさんのエルボーが痛くて、自分もチョップをいっぱいやってやりました。つくしさんの胸が赤かったので、これからもいろんな選手を赤くしていきたいなと思います。そして大みそかの後楽園ホール大会はなんと自分の対角に奈七永さんがいるということで、自分が初めて奈七永さんを見たのは、小学校低学年のときに札幌で観たのが初めてでした。奈七永さんの第一印象はすごい声がでかい怪物だなと思いました。ホールは奈七永を真っ赤にして帰らせてやりたいと思います。」と語り、つくしは「胸が真っ赤ですー!痛-い!でも、このチョップ(のお返し)は明日、おかあさんの星ハム子にぶつけるので、楽しみにしていてください。そして大みそかは奈七永さんとの対戦ですけど、自分は3、4歳ぐらいのときに、キラキラ輝いている奈七永さんを見て、憧れてプロレスラーになったので、すごい大好きな存在です。ナナちゃんって応援していたくらいなので。その大好きな方と大みそかに戦えるのがすごく楽しみです。」と語った。
◆第4試合 タッグマッチ20分1本勝負
世羅りさ&×トトロさつき(14分48秒 ギブアップ)藤田あかね&松屋うの○
※松屋スペシャル
2020年のラスト道場マッチのメインは大みそかにFantast ICE王座戦を行う世羅とあかねの前哨戦。世羅は勢いのあるトトロとのパワータッグで攻め込んでいくが、対するあかねとうのは、あかねが真正面からパワーで応戦すれば、うのが関節技をメインにした柔軟な動きで応戦と、強弱をつけたコンビネーションで応戦する。
世羅があかねの背中に先制の張り手を叩き込めば、あかねはここぞと背中、さらに胸元への強烈な張り手で反撃。トトロが強烈なタックルを連発してあかね、うのをぶっ倒せば、うのがカウンターのドロップキック、あるいはスピアからの関節技を仕掛けるなど、4選手がそれぞれの持ち味を十分に出し切った好試合が展開された。最後はトトロがクロスボディ、カミカゼ、ファンタスティックトトロと一気に畳みかけたが、攻め込まれながらもトトロの一瞬のスキを衝いたうのが、トトロを素早くグランドでキャッチすると、松屋スペシャルをがっちりと決め、ギブアップ勝ち。2020年の道場マッチを締めくくった。
試合後、トトロは「今日は世羅さんと組んだんですけど、明日は世羅さん対角にいるんです。で、(明日は)あかねさんと組むんですけど、そのせいか、試合中(世羅さんが)ブレーンバスターとかって言って(自分を投げようとし)ましたよね?だから、お返しに(私が世羅をブレーンバスターで)投げてやったんですけど、明日(世羅と試合することを)楽しみにしてます。正直、負けが続いてると思うんですけど、それぐらいで凹むわけないですし、明日も、もちろん大みそかも、勝ち狙ってます。いや、絶対勝つので、お願いします。」と前向きに語り、世羅は「今日もあかねと前哨戦。明日もあかねと前哨戦。31日はあかねとFantast ICE王座戦でございます。前哨戦が2連戦できるっていうのは、なんか今まであんまり前哨戦こんなにしてこなかったな~と思うので、急遽タイトルマッチが決まることが多かったんですけど、あかねを改めて知ったうえで、31日戦えるのかなっていう楽しみがあります。でも、あかねと対戦をするとどうしても、ちょっと面白くなっちゃうのはなんでなんだろう?だから明日は真面目に…今日も真面目だったんだよ、でも、明日は真面目にやりたいと思います。せっかくなので前哨戦を楽しんで、31日、4コーナープロデュースでございます。私は予告アイテムを既に出していますが、あかねが何を持ってくるのかわかりませんが、あかねらしいものを持ってきてくれるということなので、私も楽しみに、皆様も楽しみにお待ちください。」と語った。
そしてあかねは「世羅さんと前哨戦が続きますが、あんまり前哨戦感がないというか、さっきも言われた、なんでこんなに面白くなっちゃうんだろうっていう…今までの(世羅との試合の)写真を見返したんです。そしたら、まともなシングルマッチをしたことがたぶんない。もう、5年ぐらいないんですよ。シングル組まれたと思ったら、ビール飲みながらやったりとか、普通に試合をしたら野球をしてしまうとか、31日も普通のシングルマッチではないですけど、自分たちにしかできない、この1年色々大変なことが続きましたけど、それを全部ぶっ飛ばせる、観ているお客さんたちもセコンドついてる選手も、そして戦っている自分たちも、今年こんなことあったけど、それでもよかったなと思えるような試合に必ずします。そして、ベルトを獲るので楽しみにしててください。」と語り、うのは「今日は内臓は(無事に)あるんですけども、腰は砕けました。でも、最後ギブアップで勝てたのでよかったと思います。そして31日、自分は直接勝ちたい相手がいるので、今日勝ったことを弾みに、これから調子づけて、大みそかその相手から勝てるように頑張りたいと思います。」と語った。
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