初代タイガーマスクが児童養護施設の子どもたちにランドセルを贈呈!「この中から未来のタイガーマスクが生まれていってほしい」

2月28日、神奈川県の児童養護施設・強羅暁の星園にて、初代タイガーマスクが子どもたちにランドセルを贈呈した。

初代タイガーマスクこと佐山サトル(ストロングスタイルプロレス主宰)は、一般社団法人初代タイガーマスク後援会名誉顧問として、全国各地でイジメ撲滅運動、振り込め詐欺撲滅キャンペーン、子どもたちと一緒にトレーニングや、ゴミ拾いのボランティア、講演会などを行ってきた。
 
昨年春にはコロナ禍に見舞われて日本中がマスク不足となった状況を憂い、東京都と神奈川県の社会福祉協議会へ合わせて2万枚のマスクを寄付し、子どもたちにマスクを届けてきた。

さらに今年からは大阪府・泉大津市をはじめとする『こどもの居場所づくり事業』への支援を開始し、飲食業界の営業時間短縮などの影響で行き場を失った食材を各地の『こども食堂』へ提供するなど初代タイガーマスクは一般社団法人初代タイガーマスク後援会と共に日本中を飛び回り、社会福祉活動を展開している。

この日は、一般社団法人初代タイガーマスク後援会より、箱根恵明学園、社会福祉法人エリザベス・サンダース・ホーム、社会福祉法人ゆりかご園、強羅暁の星園で暮らす今年4月に小学校に進学が決まっている児童5名へランドセルを贈呈。初代タイガーマスクの手から直接子どもたちにランドセルが手渡された。

ピカピカのランドセルを背負った子どもたちは、「本当に小学生になったみたい!」と大喜びで園庭を駆け回り、最初は虎のマスクを見て「怖い!」となかなかタイガーマスクに近づけなかった子どもも最後はタイガーと笑顔でタッチを交わしていた。

贈呈式を終えた初代タイガーマスクは「こうした活動は僕だけじゃなくてみんながやっていることです。僕ももっと頑張らなくちゃ。もっと広い範囲で色んなことをやっていきたいですね」と今後の活動にも意欲。

そして「40年前から子どもたちの声援が自分の糧になっていて、当時子どもだった人からの声援、そして今の子どもからも声援をもらっています。子どもたちから元気をもらって、リング復帰に向けてもやる気になりますね」と笑顔で語った。

その後、当贈呈式を取りまとめた箱根恵明学園の理事長および施設長を務める田崎吾郎氏、そして強羅暁の星園の園長を務める佐藤健氏に話を聞いた。

佐藤氏は「まさかご本人様がいらっしゃるとは思わず嬉しいです。我々にとってはヒーローですからね。子どもたちにも追々今日のことを改めて話したいです。ランドセルは必ず必要になるものなので、長く使っていってほしいです」と園庭で遊ぶ子どもたちを見て目を細める。

田崎氏は「こうして寄付をいただいた子どもたちは、『学園を出てから恩返しをするんだ』と社会に出ていく子が結構います。施設を出た子どもたちが施設にボランティアに来てくれたりもします。この中から未来のタイガーマスクが生まれていってほしいですね」と笑顔で語った。

そして、学園への寄付はどういったものがありがたいかと問われると、田崎氏は「今はタイガーマスク運動から色々な寄付をいただけるんですけど、学園にどんなものがいいかを聞いていただけると非常に嬉しいですね。有り余っている品もありますので、事前にHPなどで問い合わせをいただけるとありがたいと思います」と語る。

さらに、世間になにを伝えていきたいかと問われた佐藤氏は、「今の子どもたちは親御さんがいなくてここに来ている子ではなく、親御さんの愛情を得られず家庭で暮らせなくなって傷ついた状態で来ている子がほとんどです。そういう子がまだまだたくさんいるということをご理解いただけたら嬉しいです」と切実な想いを語った。

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