【OSW】3.13北千住『HERO BATTLE SHOW 2021』OSW認定覆面世界一選手権はお絵描き対決に?!

【3.13北千住OSW『HERO BATTLE SHOW 2021』試合結果】

▼前説
ビリーケン・キッドより3月13日付けでOSW所属(フリーとのダブル所属)になることが発表された。

▼第1試合 タッグマッチ30分1本勝負
○ぶるーと(洞口義浩・フリー) & ジョッカー6号(後藤恵介・フリー)(9分53秒 体固め)×歌のお兄さん(鈴木心・フリー) & 謎ののメキシカン2号(瀧澤晃頼・TTT)
※つまずく

3.13北千住、昼の部OSWのオープニングマッチは洞口義浩、後藤恵介、鈴木心、瀧澤晃頼のBERSERKER4選手によるタッグマッチが組まれた。普通なら若手らしく第1試合に相応しいタッグマッチになるのだろうが、OSWの新エース・ビリーケン・キッドが前説で4選手を呼び込み「BERSERKERは夜にあるだろう?なんだその恰好は?」とコスチューム姿の4人にOSWキャラクターのマスクを渡す強権発動。今回も黄色い悪魔の一言でBERSERKSER枠ではなくOSWの第1試合として洞口=ぶるーと、後藤=ジョッカー6号、鈴木=歌のお兄さん、瀧澤=謎のメキシカン2号としてマスクマンで試合をすることになった。

ジョッカーと歌おにでスタート。歌おには「みんな~こんにちは~」と挨拶をしようとするがジョッカーは阻止。タックルで歌おにを吹き飛ばすと、メキシカンが「ここはOSWだぞ!後藤恵介を出すな!」とマスクを脱いで一喝。 歌おには「マスクマンのプライドを持って試合しろ!」と素顔を半分晒して一喝。ぶるーと、メキシカンに代わるとぶるーとはポンプキックを狙う。するとメキシカンはまたマスクを脱いで「お前もか?洞口を出すな!自分の姿を見てみろ?お前は誰だ?」と問いただす。ぶるーとが「ぶるーとです」と答えると、「違うだろ、そこはワンだろ!」とキレる。ジョッカーは「悪いことするぞ!」とパンチ、チョーク、サミング攻撃。やっと犬になりきったぶるーとはメキシカンと歌おにを場外に落とすと場外飛行を狙うが、メキシカンと歌おにはセコンドのHANAを盾にしブロック。すると「なんでお前だけ素顔なんだ!」と4人でHANAにやつあたりのチョップ攻撃。そして歌おには「俺は今日ここにコンサートをしにんだ」と全員をリングに呼び込み、なぜかマイクを持ってサライを歌いだすが、流れている音楽はHANAの入場曲。かまわずサライを熱唱する歌おにの背後にぶるーとが忍び寄り、つまずいた歌おにはそのまま押さえ込まれて3カウントを奪われた。
「負けたの?どうなってんだよ?なんか邪魔しに来たやつがいたな?俺のコンサート邪魔してただで済むと思ってんのか?」とHANAに詰め寄ると、HANAはドロップキック。さらにジョッカー、メキシカン、ぶるーとにもドロップキックを連続で見舞う。「ずっと何やってんねん!こんなん見たくて来たんちゃうねん、大阪から!」とマイクアピール。さらに「皆さんどうもすみませんでした。私が復帰したときはあの4人をまともに戻すために頑張ります」と混沌とした第1試合を締めた。

▼第2試合 タッグマッチ30分1本勝負
○くまのパーさん(入江茂弘) & 三ツ木マウス(OSW)(11分59秒 体固め)×がばいじいちゃん(九州プロレス) & 水天狗マスク(OSW)
※テディベア

2.28北千住大会で首から下をくまのパーさんに改造されてしまった入江茂弘。試合後に「一生このままの姿で」と神輿で担がれていったが、なんとこの日はマスクをかぶり全身パーさんになってしまっていた。くまのパーさんとして試合をするという。

相手が熊だと思ったがばいじいちゃんは杖を銃のように持ち身構える。組み合うとじいちゃんを突き飛ばす。腕を絞るとじいちゃんは悶絶。代わった三ツ木マウスは両足タックルでじいちゃんを倒し、マウントから顔面かきむしり、ストンピングと非常な攻撃。コーナーポストにじいちゃんの顔をぶつけ、さらに鉄柱を使って急所攻撃と腹黒ネズミ全開だ。じいちゃんはロープに走ったマウスの足を杖でひっかけ倒すとゲートボールショット。さらにパーさんの腕をとりロープ渡りを試みるも、マウスが杖を奪いバランスを崩して股間を痛打してしまう。しかしダブル攻撃を高速ロープワークからのドロップキックで回避したじいちゃんは先ほどの仕返しとばかりにマウスの頭を狂ったようにコーナーポストに叩きつける。代わった水天狗マスクはラリアット、ブルドッキングヘッドロックでマウスを倒すと必殺の水天狗エルボーはかわされてしまう。代わったパーさんとマウスを同士討ちさせ、二人に水天狗エルボーを決めるがカウント1で返されてしまう。「技がない」と助けを請う水天狗にマウスはマスクをめくり耳を見せ「俺を誰だと思ってる?」と凄む。水天狗は「めっちゃ耳わいてる!この人、絶対、レスリングの猛者や!堪忍してくださ~い」と言いつつ近づいてきた二人にサミング攻撃。代わったじいちゃんはパーさんにパワーボムを狙うが腰を痛めてしまう。水天狗と合体でDDTを仕掛けるが、パーさんのマスクが外れ入江茂弘の顔があらわに。再びじいちゃんはパワーボムを狙うが、入江はリバース。そのままテディベアで押しつぶし3カウント。

▼第3試合 シングルマッチ30分1本勝負
〇ビリーケン・キッド(フリー)(12分47秒 片エビ固め)×宇宙銀河戦士アンドロス(SECRET BASE)
※横入式エビ固めを切り返して

OSWの新エース、ビリーケン・キッドと宇宙銀河戦士アンドロスの一騎打ち。
試合開始前、ビリーより「どうやっても30分やらないでしょ?15分1本勝負で」と提案。ゴングが鳴るとアンドロスが「みんなに大事な話がある」とマイクアピール。「大阪ではビリー↗さん、東京ではビリー↘さん」とイントネーションの違いを説明。そしてアントニオ猪木さんが闘病中で元気を分けてあげたいと観客と一緒にサイレントで「1、2、3、ダー!」と叫ぶと「ありがとー」と言って帰ろうとする。ビリーがまだ勝負がついてないと呼び止める。アンドロスは再びマイクで「人間は心臓の鼓動のリズムで動いてる。トントントン、リズムどおりいくといい試合になる。テンポよくいくと。テンポが崩れると悪い試合…」と持論を展開していると業を煮やしたビリーがマイクを奪おうとすると、強烈なエルボーを見舞う。大の字のビリー。ダウンカウントが進むと「うるさい」とレフェリーのカウントを遮る。5分経過。さらにアンドロスは「リズムが大事」と観客の手拍子をあおるとQUEENの『WE WILL ROCK YOU』を歌いだす。リズムに乗りビリーの攻撃をかわすアンドロス。まったく組み合うことなくアンドロスワールドが展開される中で10分が経過。ビリーに夜のBERSERKERの告知をしたほうがいいとマイクを渡すアンドロス。ビリーが告知をしようとしたところを背後からスクールボーイ。二人でロープワークから怒ったビリーがこぶしを握りアンドロスに近づくと「グーはダメ。グーをするのはマイクを持たないと。さっきお知らせ途中だったでしょ?」とマイクを渡すと残り試合時間3分のアナウンス。ビリーは再びスクールボーイを狙うアンドロスに下がるように指示すると「だるまさんがころんだ」と言い出す。少しずつ近づいたアンドロスがスクールボーイを狙うとビリーは切り返し強引に押さえ込んだ。

▼セミファイナル OSW認定覆面世界一選手権試合 時間無制限1本勝負
〇正体不明ナゾの覆面レスラー田中稔(GLEAT)(17分30秒 腕ひしぎ十字固め)×ジョッカー1号(OSW)
※第5代王者の5度目の防衛に成功。


ミラクルマン、宇宙銀河戦士アンドロスとの3WAYを制し昨年7月26日に覆面世界一王者となった田中稔。その後はマスクをかぶり正体不明ナゾの覆面レスラー田中稔として、歌のお兄さん、がばいじいちゃん、アンドロス、菊タローの挑戦を退けてきた。5度目の防衛戦は「OSW大笑2020」MVPのジョッカー1号と「至宝vsMVP」の頂上対決。

試合開始早々にイスを持ち出しリングに並べると「相手の懐に入り、それを乗り越えてこそチャンピオンでしょ?私の世界に招待してあげるわ。この試合、お絵かき対決よ!お客さんの賛同を得たほうが勝ちよ」と提案。稔は「拍手の多かったほうの勝ちだな?」とまさかの受諾。お題は稔の得意だというドラえもん。ドラえもん対決でお客さんの拍手が多いほうがチャンピオンになるという。お互いに微妙なイラストが完成も拍手は王者を支持。ベルトが王者の手に渡されようとするとジョッカーは「お絵かき対決がなんぼのもんじゃい!実力行使じゃ!」と王者に襲い掛かる。レッグラリアットで稔を場外に落とすとスライディングキックから場外でブレーンバスターを狙う。しかし逆に投げ返した稔は「リングアウトの刑だ!」とバルコニーに連れていく。しかし攻守逆転したジョッカーが戻ってくると、第1試合に出場したような身体の大きいジョッカーに変貌し、サングラスにジャケットを着た謎の司令塔が帯同。「ムダにタダ飯食わせてるわけじゃねーんだからな!田中稔をつぶせ!ジャイアントジョッカー行け!」と指令を出す。ピンチになるとリング下から介入する悪の司令塔。しかしジョッカーと司令塔を同士討ちさせると二人はリング下に消える。再びリングに戻ったジョッカーは元の姿に。バズソーキックを狙う稔にジョッカーは「ちょっと待って。そのキックを食らったら私は絶命よ。その前にひとこと言いたいことがあるの。OSWでのあなたの試合は全部見てきたわ。あなたの謎の覆面感はどこにあるの?ただの田中稔じゃない。OSW感がないのよ!いい?OSWで生まれてきたマスクマン達はOSWの壁、つまりお笑いの壁に阻まれて散っていったのよ。毎回、毎大会、控室には試合後に2、3体の屍が転がっているのよ。その選手たちの痛み、あなたにはわかる?私もこの後、屍となるわ。あなたに私たちの痛みがわかるの?だったらOSWのチャンピオンとしてその壁にちょっとでも触れてみなさいよ!」と熱弁すると大きな拍手が巻き起こる。「さあ、私はノーガードよ。何でもしてみなさい。その壁に触れてみなさい、チャンピオン」と続けるジョッカーにとまどう稔。「そうね、そうなると思ったわ。一つだけヒントをあげましょう。対戦相手がコーナー下でダウンしました。その時、ナゾの覆面レスラー田中稔がとった行動とは?」と大喜利のお題を投げかけコーナー下に寝そべる。頭を抱えた稔は少し考えコーナーに上る。ジョッカーが「ちょっと待ちなさい!あなた今何をしようとしたの?」と起き上がると、稔は「いや、寝てる相手じゃなくて、場外に飛んだら面白いのかなって…」と返答。するとジョッカーは「それはくいしんぼう仮面がやりました!しかも足首も折りました!あなたは命を懸けた2段構えのボケを超えられるの?超えられるのならやってみなさいよ!足首を折るってことじゃないわよ!」と言い返す。断念しリングに降りた稔に「そうよOSWのレジェンドたちが築いてきたネタはそう簡単に超えられないのよのよ!OSWのチャンピオンもこれまでのようね!散っていった選手たちの痛み、私が晴らしてあげるわ!」とジョッカー。「これが歌のお兄さんの分!」とキックを見舞い、「これががばいじいちゃんの分!」とパンチを振り下ろす。「これが菊タローの分」と再びキック。「そしてこれがバトラーツルールで壮絶に散っていった宇宙銀河戦士アンドロスの分だ!」と逆さ押さえ込みに。すると試合を見ていたアンドロスがやってきて「違う、違う、ドーンといかないと。重力を使って」とボディアタックのポーズ。ジョッカーは「アンドロスのボディアタックでベルト獲るわよー!」とロープに走りボディアタックを狙うが、稔は両手でブロックしはたき落とす。すかさず腕十字を決めるとジョッカーはたまらずタップ。稔は精神的ダメージを受けながらも5度目の防衛に成功した。

【試合後の稔、ビリー、アンドロス】

ビリー「まさにOSWのタイトルマッチに相応しい、これぞOSWという試合を見せていただきました。僕の理想とする試合がこれです。そんなあなたが持っているベルトだからこそ僕はあなたに挑戦したい」

稔「ビリケンさん…」

※アンドロスが入ってくる。

アンドロス「ちょっと待って。ちょっと待って。おじさんも挑戦したいの。こないだ記憶ないから。まだ(タイトルマッチを)やってないの…」

※稔は無視して

稔「ビリケンさん、あなたはここ足立区出身らしいですね。次の大会がどこであるのかわかりませんけど、このベルトをかけて、これぞOSWという(握手を求めているアンドロスの方を一瞬見て)ビリケンさん、俺たちでこれぞOSWというタイトルマッチやろうじゃないですか」

※アンドロスが「おじさんとまだやってない」とブツブツ言っている

稔「日時は…(アンドロスに)うるさいな!なんだよ、聞いてやる」

アンドロス「おじさんとまだアレもやってないし、コレもやってないし、タイトルマッチもまだやってないんで。次、順番的にはおじさんの番」

ビリー「え?こないだやってましたよ」

アンドロス「やってないよ」

稔「だったらまたバトラーツルールでお客さんひかせるからな」

ビリー「それはダメですよ」

稔「お前の記憶飛ばしてやるからな」

アンドロス「それだけはやめて」

稔「だったら先に挑戦表明してきたビリケンさんとやったあと、イソさん、イソヒデヤさん、ビリケンさんの後に俺が当然勝つんだから再戦やろうじゃないか」

ビリー「(アンドロスに)いや、僕とタイトルマッチになりますよ」

稔「(アンドロスに)いや、俺とだ。バトラーツルールでな」

ビリー「(アンドロスに)こっちのほうがいいでしょ?」

稔「勝つのは俺だから。次はビリケンさん」

アンドロス「次の次」

ビリー「今ここで日時を決めましょう」

稔「よし。いつでも挑戦を受けますから」

ビリー「次回大会は4月18日(日)、場所はここホワイトスタジオ。ここでやりましょう」

稔「よし!…4月18日?カルッツ川崎で「田中稔に任せとけ」って俺のプロデュース興行があるんですよ。4月18日は無理ですね。他に4月はないんですか?」

ビリー「4月はないんで…5月ですね…早いうちに連絡しますんでLINEで」

稔「4月18日はカルッツ川崎で興行があるからダメとして、5月、大会が決まり次第、次の挑戦者はビリケンさん。次に次がイソヒデヤ」

ビリー「(アンドロスに)僕とタイトルマッチですよ」

稔「(アンドロスに)バトラーツルールだからな」

アンドロス「次の次ね。6月かな。6月タイトルにおじさん挑戦するからね」

▼メインイベント 3WAYマッチ 時間無制限1本勝負
〇菊タロー (フリー)(23分30秒 アンクルホールド)×くいしんぼう仮面(フリー)
※もう一人は菅沼修(フリー)

メインでおこなわれるのは、くいしんぼう仮面、菊タロー、菅沼修の3WAY。オオサカスタイルのトップコンテンダーが勢ぞろい。
開始早々菊タローが決めセリフは「笑ってやってください」という『誰かわからないキャリアが長い芸能人』という新キャラを披露。要所要所で登場する新キャラの「笑ってやってください」がジワジワと観客の腹筋を攻撃する。

くいしんぼうと菊タローの22年間繰り返される伝統芸能的な動きに菅沼のパチパチパンチ、ポコポコヘッドも加わりこれぞオオサカスタイルという一戦が繰り広げられる。

最後は渾身のギャグを披露するという菊タローのフリにスベッた菅沼が指鉄砲で頭を打ち自殺。カバーしたくいしんぼうの右足首を菊タローがアンクルホールドで絞りあげギブアップを奪った。

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