【新日本】新IWGP世界王者オスプレイが一夜明け会見「同じイギリスのWWE世界ヘビー級チャンピオンであるドリュー・マッキンタイアと対戦が叶うなら闘ってみたい。」

新日本プロレスは4月5日(月)新IWGP世界ヘビー級王者となったウィル・オスプレイの一夜明け会見を実施した。

会見に出席したオスプレイは「今日は“6つ”話したいことがある」と宣言した。

以下、会見全文。

▼ウィル・オスプレイのコメント

「さあ、俺様のお出ましだ! まずはここで話すことがあるから、まだベルトは預けないよ。どうだ? イギリス人史上初のIWGP世界ヘビー級チャンピオン、この二つのベルトを見てくれよ? 自分のヒーロー、AJスタイルズとついに同じポジションまで上がってきたぞ? じゃあ、まだまだ話すことはたくさんあるので、ベルトを預けようかな。

今日は“6つ”話したいことがある。まず1つ目は、ファンから『このIWGP世界ヘビー級のベルトをまたIWGPヘビーとIWGPインターコンチネンタルに分けてはどうだ?』というリクエストがあった。なので、今回、自分の方から明確な答えを出したいと思っている。その答えは、ノーだ。俺はこのベルトをまた2つに分けるということを望んでいない。そして、あの2つのベルトが持っていた歴史というものも、もう俺たちの後ろに置いていかなければならない。俺たちは新時代の選手たちだ。そして、俺が立ち上がりこのヘビー級のベルトを価値のあるものに持ち上げたいと思う。

2つ目は、俺が率いている“UNITED EMPIRE”についてだ。この俺がユニットはすべてにおいて信頼関係、忠誠心によって成り立っている。そして、その忠誠心というのは仲間内だけではなく、新日本プロレスに対する忠誠心というものも含めて大事にしている。ジェフ・コブ、グレート-O-カーン、そしてアーロン・ヘナーレ。自分自身、この4人とは日本に引っ越してきて、ともに過ごしている時間も含めて強い絆で結ばれている。一つ、自分がほかの外国人レスラーと違うのは、オーストラリア、アイルランドなど英語圏から参戦してくるレスラーはたくさんいるが、俺は本当の意味でこの日本に自分自身の人生を賭けるために引っ越してきて、少ないリスペクトしか得られないとわかっていたとしても、そういったところも含めて、俺はすべてを賭けてここに来ている。ただお金のためとか、環境を整えるためとかではない。

そんななか、俺はもうすでにファンに頼ることもなく、そしてこの会社に頼ることもなく、ゴングが鳴ったあとのリングで自分自身だけを頼りにこのベルトを獲得することができた。そして、UNITED EMPIREのメンバーであるこの4人は、『もう自分たちを犠牲にするのはやめよう』という結論に至った。そのうえで、いま俺が新日本プロレスの頂に立っている。ユニット設立から1年足らずでこのベルトを獲得したというのは、そういった4人の大きな決意から成り立っているものだ。

そして、もう一つこのUNITED EMPIREには、日本に来てから自分自身が積み上げたスターダムとの強固な関係性というものも縁深く考えている。なので、今後は“UNITED EMPIRE女子”というところも含めて、自分たちのユニットを広げていきたいと考えているが、女子プロレスがもっとスポットライトが当たるように、自分たちが手助けできればと思っている。しかし、まだ少し制限もあるだろうし、どのような動きになるのかというのは難しいところでもあるな。


 
3つ目は、いま俺が保持しているブリティッシュヘビー級のチャンピオンシップに関してだ。残念ながらいまの状況をみると、しばらく俺がイギリスに帰ってものベルトを防衛することが叶わない状況にある。これは残念なことだが、これを事実として受け止めなければならないし、現在、挑戦者がいないということもあり、イギリスに帰ってこのベルトを防衛することができないならば、もしかしたら日本で防衛戦をおこない、このベルトの価値を上げることができればと考えている。だが、このベルトが地元の素晴らしいレスラーたちになんらかのチャンスになればいいとも思っているから、オプションとしていま考えているのは、このベルトを“IWGPブリティッシュ”というようなベルトに変えるということができればというのもアイデアとして考えている。

4つ目は、IWGP世界ヘビー級のベルトについてだ。俺がこのベルトを保持したからには、このベルトの価値、そしてそのものをさらに大きなものにしていきたいと思っている。俺がどのような障壁を乗り越えてこのベルトを戴冠したかということも含めて、新日本プロレスのみならず他団体の選手であれ、自分が素晴らしいと思う選手がいれば、その選手と対戦したいと思っている。そして、俺こそがIWGP世界ヘビー級を巻いた初めてのイギリス人ということも突出している点である。IWGPヘビーとIWGPインターコンチネンタルが分かれていた頃も含めての話でもあるが、いまはIWGP世界ヘビー級のベルトになっている。そのベルトを巻いている俺こそがイギリス人史上最高の男であると思っている。過去には、ダイナマイト・キッドとか、ピート・ダンなどもいたが、みんなこの頂に登頂できなかった。だからこそ、俺が最強だと思っているが、もし可能ならば今後、同じイギリスのWWE世界ヘビー級チャンピオンであるドリュー・マッキンタイアと対戦が叶うなら闘ってみたい。

5つ目は、鷹木信悟についてだが、俺はすで2回、鷹木を倒しているが、本来ならばオカダ・カズチカと闘いたかったというのが本心としてある。しかしながら、鷹木が言っていたことも間違いではないということで、彼を最初の挑戦者に選んだ。それは彼が(『NEW JAPAN CUP』1回戦で)オカダに勝っているというところも含めての話だ。強くなれば暴れ回って華やかに遊んでいるヤツもいるが、俺はファイティングチャンピオンだ。なので、このベルトを挑戦者1人1人の顔になすりつけて、誰も自分を止めることができないということを証明してみせる。シンゴ、福岡でおまえに会えるのを楽しみにしているよ。俺はどれだけ必殺技を食らっても、2回食らえば3回お返しをする。飯伏戦の時も言ったが、自分はなにがあろうとも、どんな手を使ってもこのベルトを守ってみせる。このセリフは鷹木信悟戦でも変わらない。

そして6つ目は、俺がここまで作ってきたストーリーはまだ完成していない。このベルトこそがすべてではあるが、工事現場で働きながらプロレスラーを目指しながら、誰からも『その夢は叶うわけがない』と後ろ指を指されてきた。なので、そういった自分をバカにした人たちに対しての最大の仕返しがこのベルトの獲得だったと思う。いま世界最高峰のこのベルトを獲得した。そして、このベルトに対しては最大級の責任感を持っている。これを過去のベルトよりもより良いものに価値を上げるというのが自分の使命だと思っている。

IWGPヘビー級のベルトを見た時にオカダ・カズチカを思い出すように、このIWGP世界ヘビー級のベルトを見た時にみんなが自分を思い出すようなベルトにしたい。いまオカダ・カズチカの名前を出したが、鷹木のあとに対戦相手として挙がっている。オカダとは東京ドームで対戦し、あそこで自分は負けたと思っていないが、本来ならばオカダはあの時に俺を殺すべきだった。そうしなかった結果、いま俺が世界最高峰のベルトを腰に巻きリベンジをはたそうとしている。そして、そのリベンジをはたすためにまた東京ドームでこの試合が組まれるということは、これまでにないもってこいのチャンスだと思っている。だからこそ、オカダよ、万全の状態でこの試合に挑んで来い。もう何も言い訳はしたくない。自分自身の肩を壊し、鼻を折りながら試合を続け、このベルトを獲得した。でも、ケガがない状態、最高の状態の2人で対戦したいと思っている。そして、自分こそが新日本プロレスの顔であるということを証明してみせる。

ということで、質問がないようならこのまま終わらせてもらう。皆さんにはなぜ俺が俺なのか。そして、つねに言い続けている『俺がほかのレスラーとはレベルが違う』『俺が世界最高峰である』ということがなぜなのかということを証明し続けたいと思っている」

<写真提供:新日本プロレス>

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