【DDT】竹下幸之介がクリス・ブルックスとの死闘を制し、KO-D無差別級王座初V!「『D王GP』絶対王者として僕が優勝したい」

 DDTプロレスが9月26日、東京・後楽園ホールで「Who’s Gonna TOP? 2021」を開催。KO-D無差別級王者の竹下幸之介が挑戦者クリス・ブルックスとの29分超えの死闘を制して、初防衛に成功。試合後には、11月3日に東京・大田区総合体育館で開幕するDDT最強決定リーグ戦「D王 GRAND PRIX 2021 Ⅱ」での優勝を早くも宣言した。

 序盤はグラウンドでのレスリングの攻防でスタートしたが、5分過ぎ、クリスは場外に戦場を求めた。

 クリスが腕を攻め、チョップ連打をたたき込めば、竹下もジャンピング・ラリアット、トップロープ超えトペコンヒーロなどで応戦。

 竹下が雪崩式パワーボムを見舞えば、クリスは雪崩式ダブルアーム・スープレックスで逆襲し消耗戦に発展。

 25分過ぎ、竹下がエプロン、場外でのジャーマンを繰り出してダメージを与えると、ザーヒー、グラウンド状態でのラリアットからPlus Ultraで絞め上げてギブアップを奪った。

 竹下はカタコトの英語で「クリスは『日本には友だちがいない』と言っていたけど、日本にはたくさんの友だちがいます。多くのDDTメンバー、ファン、チョコプロのファン、そしてあなたは僕の最高の親友だ。日本に来てくれてありがとう」と語りかけると、2人は抱擁し、ガッチリ握手を交わした。

 マイクを持った竹下は「今日は久しぶりに、この後楽園ホールが全席完売となりました。本当にこの満員のお客さんのなかでクリスとメインイベントができてうれしいですけど。ソーシャルディスタンスなので間に席があるし、これは仕方ないけど、きっと近い未来、空いている席も満員になる日が来ると信じてます。僕もチャンピオンで頑張り続けるので、DDTを見に来て、UNIVERSEで見ている人もDDTを見に来ようと思う人がいたら、見に来てください」と熱くアピールした。

 バックステージで竹下は「一番、今日の試合で思っていたことは、『なめられたらいけない』って。クリスも同じ気持ちだったんじゃないですかね。特にクリスがこうしてトップ戦線で闘ってくれることで海外のレスラー、ファンがWRESTLE UNIVERSEを通して見てくれることで『これがDDTなんだぞ』って。クリスも『俺が選んだDDTはこうなんだ!』って。俺も『俺がトップのベルト巻いてるDDTはこうなんだ!』って。やっぱりなめられてはいけないってところに行き着くんですよ」と話した。

続けて、「クリスとのKO-Dは後楽園で2回目。前は19年。お互いのやってきたことは1ミリも間違えてなかったし、お互い進化してるし、明るい未来しかない。勝ち負け以上のものがそこにはあった。僕は来年、DDTでデビューして10年。こうしてチャンピオンでいられる。10年間の恩返しのつもりで闘ってます」と語った。そして、「D王」の話に及ぶと、「チャンピオンとして勝つことは決まっているので。絶対王者として僕が優勝したいと思います」とキッパリ。

 一方、惜しくも敗れたクリスは「タケシタはDDTだけじゃなく、日本、世界でもトップの選手。彼とこうやって後楽園のメインで、負けたとしてもそれは恥ではない。むしろ誇らしい気持ちでいる。たくさんの仲間に囲まれて大きなことを成し遂げた。そういう気持ちでいる。鼻と指を折ったかもしれない。でも俺はまた挑戦できるまで頑張る。そのときの相手はタケシタであってほしい」と前を向いた。

【大会名】Who’s Gonna TOP? 2021
【日時】2021年9月26日(日)
【会場】東京・後楽園ホール
【観衆】713人(超満員札止め)

第一アンダーマッチ~エキシビションマッチ 5分一本勝負
△高鹿佑也 vs 石田有輝△
時間切れ引き分け

第二アンダーマッチ 15分一本勝負
●青木真也&渡瀬瑞基 
vs 
高木三四郎&堀田祐美子○
7分4秒 エビ固め
※ピラミッド・ドライバー

オープニングマッチ 30分一本勝負
○飯野“セクシー”雄貴&今成“ファンタスティック”夢人 
vs 
岡田佑介&岡谷英樹●
4分40秒 体固め
※セクシーラリアット

第二試合 終末のワルキューレ・コラボマッチ~神vs人類~ 30分一本勝負
<神軍>○関本“ゼウス”大介&樋口“ベルゼブブ”和貞&納谷“スサノヲノミコト ”幸男&“アポロン”彰人 
vs 
<人類軍>勝俣瞬馬&上野勇希&MAO&中村“アダム”圭吾●withブリュンヒルデ
7分56秒 ぶっこ抜きジャーマン・スープレックス・ホールド

第三試合 高梨将弘DDT復帰戦 30分一本勝負
●高梨将弘&大鷲透&男色“ダンディ”ディーノ 
vs 
アントーニオ本多○&吉村直巳&赤井沙希
10分50秒 片エビ固め
※ダイビング・フィストドロップ

第四試合 スペシャルタッグマッチ 30分一本勝負
秋山準&○ヨシヒコ 
vs 
HARASHIMA&平田一喜●
10分9秒 輪廻転生

セミファイナル DAMNATION解散試合 30分一本勝負
○佐々木大輔&遠藤哲哉&マッド・ポーリー 
vs 
石川修司&高尾蒼馬&島谷常寛●with火野裕士
15分12秒 ミスティカ式クロス・フェースロック

メインイベント KO-D無差別級選手権試合 60分一本勝負
<王者>○竹下幸之介 vs クリス・ブルックス●<挑戦者>
29分51秒 Plus Ultra
※第77代王者が初防衛に成功。

〈写真提供:DDTプロレスリング〉

◆プロレスTODAY(LINEで友達追加)
友だち追加