2AW・進垣リナ「最後は自然と笹村かなって、お互いに出し尽くしたい」引退を控える心境を告白!【プロレスTODAY増刊号】

千葉密着・発信型プロレス2AWの花見達也と進垣リナが11月14日(日)に開催の『GRAND SLAM in TKPガーデンシティ千葉』、23日(火祝)『進垣リナ 引退興行』に向けてプロレスTODAY編集部に来社。

前編では14日に行われたTKP千葉大会について話を聞いていったが、後編では23日に引退する進垣の心境、引退試合の相手となる笹村あやめ、そして花見達也の存在、デビューからを振り返ってもらった。

▼花見達也&進垣リナのインタビュー動画後編はコチラから視聴可能

進垣に現時点での心境について聞くと「今、ホントに日々忙しくさせて頂いているので、引退について考える暇がないというか、本当に引退するのかなっていうところがあり、実感が沸いてないです」と率直に語る。

改めて引退を決めきっかけについての問いに「練習生(時代)がけっこう過酷で、正直デビューするのが終着点みたいなところがありまして…(横にいる花見が苦笑い)デビューした後に何を目標を持ってやっていけばいいのかなってなって、一時期プロレスが楽しくない時期がありまして。その時に他団体とかに出させて頂いて、それこそ女子と対決で楽しさを覚えっていったんですけど、まだ自分がなかなか出せなかったりとか、新人の時って自分が思い描いていたものを出せなかったりとかするので、それでもがいている時期があった時に、アイスリボンのテキーラ沙弥選手が引退を発表されて、引退ロードにシングルで対戦をさせて頂いたんですけど、その時に話をしたのが、テキーラ沙弥さんは3年と期限を決めていて、3年と決めておけば3年しかないわけだから濃密にできるっていうのを聞いて、期限を決めてやればいいのかってなって自分の中で」ときっかけを明かし、「決めておけば終わりが見えるわけじゃないですか。だからその中で、この人と試合をやるのが最後かなって思いつつやれば、一つ一つの試合に対してテーマが生まれるというところで自分の一試合一試合に対する気持ちが変わってきた」と引退を発表した直後が一番楽しいそうだ。

そして「ずっと言っていたのが、惜しまれつつ引退したいっていうのがずっとあって。だからケガで引退とか病気で引退とかって凄く悲しいじゃないですか。だけど自分の中でまだ3年ちょっとしかやってないですけど、今が一番絶頂期だと思っていて、その絶頂期の中で辞めて『もったいないね』とか言われて惜しまれつつ辞めたいなっていうのがずっとあった」と自身の引き際をずっと思い描いていたそうだ。

花見は引退の話を聞いた時には「正直、えっ、そうなのかと…本人も言っていましたけど楽しくない時期を僕は見てるんで。どうしたらいいんだろうなって色々とアドバイスをしながら試行錯誤しているのを見てきた中で、一つゴールを決めるっていう決断に至って、そして何よりそこからがすごい楽しそうなんで、そこを駆け抜けるって決めたならそうしろっていう。プロレスを楽しくできるのが1番ですから。それがお客さんに伝わって楽しくなるわけですから」と引退について応援しているとのことだ。

進垣は笹村と共に様々な団体に参戦し、2AWの名を広めた実績を作ったが「女子が2人しかいない中で、男子団体出身というところで、2AWでは正直、体格差があったり力差があったりして、なかなかかなわないところがあるんですけれども、やっぱり女子の団体に行ったら私たちもやれるんだよっていうのをお客さんだけじゃなくて、2AWの選手たちにもしらしめてると思っていて。笹村とタッグベルト(第14代W.W.W.D世界タッグ)を取った時が一番『どうだ!』って思いましたね2AWに対して。『取ってきたぞ』と、『女子でもやれるんだぞ』というのを。逆にお客さんにしらしめるよりは、会社に『取ったたぞ』」という思いがあった。


©2AW

そして、そのタッグタイトルを一緒に取った笹村が引退試合の相手となるが「一番長く一緒にいましたし、それこそ練習生時代も一回『辞めようと思う』と言った時があって、でも笹村が一緒にデビューしようと言ってくれたおかげでここまで来れている。お互いを励まし合った存在で、デビュー戦も務めてもらったので、最後は自然と笹村かなっとしか思いつかなかったです」とその存在を語り、だからこそ引退試合だからということではなく「お互いに出し尽くせるところは出し尽くせればいいなと。それがキレイなプロレスでなくてもいいと思っているんですよ」と引退試合についての考えを明かした。

また、2018年4月22日、東京・後楽園ホール大会の対笹村あやめ戦でデビューと約3年半のレスラー生活だが、2021年10月10日に後楽園ホールで行われたディアナ10周年記念大会にて、梅咲遥&笹村あやめ&三浦亜美とのタッグで井上京子&神取忍&アジャコング&井上貴子のレジェンドとの試合の際に4人が並んでいる姿を見て「泣きそうになった。引退前に凄い人たちと対戦できたことは凄いでかかった」と振り返った。

インタビュー動画ではその他にも引退についてたっぷりと語っているので是非ともチェックして欲しい。

最後にファンに向けてメッセージとして「引退興行のチケットは完売してしまったんですけど、まだまだ私の引退ロードは続いているので、2AWスクエアでなくても、他の会場でもし見に来て頂けるならそちらで応援して頂けたら幸いです。最後まで応援よろしくお願いします」と締めた。

もう来週23日の引退興行まであとわずかとなったが、進垣リナの雄姿を会場で見て欲しい。
https://twitter.com/shingaki_2AW/status/1455440410847842309

進垣リナ 引退興行
日時:2021年11月23日(火・祝)開場16:30開始17:00
会場:千葉・2AWスクエア

対戦カード

[進垣リナ 引退試合 スペシャルシングルマッチ]
進垣リナ
vs
笹村あやめ

[6人タッグマッチ]
滝澤大志
浅川紫悠​
梶トマト
vs
吉田綾斗
THE・アンドリュー”キング”拓真
ナカ・シュウマ

[アイスリボン提供試合 タッグマッチ]
藤本つかさ
朝陽
vs
春輝つくし
トトロさつき

[タッグマッチ]
リッキー・フジ
青木いつ希(ショーンキャプチャー)
vs
旭志織
関口翔(AWG Beginning)

[タッグマッチ]
花見達也
真霜拳號
vs
大和ヒロシ(フリー)
若松大樹

※試合順未定。

(インタビュアー:プロレスTODAY総監督 山口義徳)

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