【ノア】清宮海斗「苦悩の1年を乗り越え、2022年はノアの本当の中心になる」<1・1日本武道館決戦への道④>

【ライバルについて】

――そして、ご自身のライバルについてっていうところも伺いたいんですけど、今、清宮選手はご自身のライバルは誰だと仮定されてらっしゃいますか。

清宮 拳王ですね。

――拳王選手のどういったところをライバル視されているんでしょうか。

清宮 なんか僕のポイント、ポイントになるところでは必ず、対角に拳王がいるっていう。これはもう本当にそういう運命というか、宿命というか、僕のプロレス人生の中で絶対に拳王がいるんですよ、僕のポイントには。

――壮行試合とかもそうでしたよね。


※2017年凱旋帰国からのGHCヘビー挑戦表明

清宮 あれから始まっていると思います。あの福島の壮行試合から、あのときもリング上で交わした言葉もありますし。あれから帰ってきて一発目も拳王でしたし、次ベルトをかけてやったのも拳王ですし、そこからもずっと繋がってて。で、今年のノアのこれから、この大事な日本武道館の大会でも拳王と当たるっていうので、やっぱりライバルは拳王ですね。


※2019年には「ノアの景色を変える」と共闘も

――なるほど。これは1月1日なので、正月に勝って終わるか、負けて始まるかで気分的な部分もだいぶ違いますよね。

清宮 気分もそうだし、これからどの選手がノアの中心になってやっていくんだって、そこがやっぱり一番重要ですよ。スタートこけたらもう持ってかれてると思うんで。どっちかが、誰かが、いいスタートを切ったヤツが来年を持っていくと思うんで。

――拳王選手はこの日が誕生日なんですけど、この誕生日には黒星をプレゼントすると。

清宮 はい。僕の勝利で。

【上位世代に対して思う事】

――そして、現在ノアの上位世代の選手についてお尋ねします。武藤選手、丸藤選手、杉浦選手をはじめ、他団体の田中将斗選手、望月選手も含めて上位世代の方々に対して清宮選手が新世代として思うことっていうのはありますか。


※M’s allianceの武藤敬司、丸藤正道、田中将斗

清宮 僕は今もこの上位世代がいるっていうこの環境は、すごい大切だと思うんですよ。大切な環境で、この上の世代の人たちから吸収できることっていうのは山ほどあると思うんで。そういう意味では、恵まれているなっていう風に僕は今一番思いますね。

――やはり試合をしていても奥深さというか、なにか感じるってすごくあるんですか。試合中とか。

清宮 ありますね。常に上の世代の人たちの先を行ってやろうと思ってやるじゃないですか。でもそうしたら、また別の向こうの引き出しが出てきたりとか、引き出しの多さとか本当にすごいですからね。

――なるほど。小川選手とのトレーニングも含めて、清宮選手自身もそういう伝承というか、技の継承も含めて、魂の継承も含めて、いろんな先輩レスラーから吸収しているんじゃないかなと思うんですけど、その辺りはいかがですか。

清宮 本当にこれはどうなのかなあ。それは僕と小川さんとの試合に関しては、本当に自分が大事にしたいと思ってきた基礎的な技術の部分っていうのを引き出してくれたんですよね、小川さんが。「お前、これをしたら次どうする?」とか、試合中のコミュニケーションみたいなものも感じたりして。ただ試合をするんじゃなくて、本当に試合をした意味を感じましたね。

――ご自身の中では得たものが大きかったですか。

清宮 あの試合は、正直僕すごい落ち込んでいた中でのことだったので、もうプロレスだけに純粋にのめり込めた、すげえ楽しかったっていう印象ですね。あれは多分僕がこれからプロレスをこのノアっていう団体でやっていくのにすごい大事な試合ですね、自分の中で。

⇒次ページ:黒コスチュームの反応、2022年の目標、1.8横浜アリーナについて

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