【インタビュー】カイリ<第3弾>WWE日本人選手との交流、海外でのエピソード、今後の目標


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海外での暮らしは?

――海外の暮らしを振り返って自分で得たものはどういったことですか? 

カイリ:ぱっと浮かんだのは人の暖かさを知ったという事ですね。知らないところで、困っていたときに助けてくれた見ず知らずの方がたくさんいました。 

――それはアメリカ人の方ですか? 

カイリNXTの遠征で空港に朝の5時集合だった日の出来事です。空港まで30分位あるんですけれど、乗っていたタクシーが道の途中でパンクしてしまったんです。誰もいないところで「動かないから降りて」と降ろされました。まだ真っ暗で、人通りのないところなので、絶対に間に合わないと途方に暮れていたら、1台のミニトラックが通っていって、しばらくしたら、その車が戻ってきてくれたんですよ。お姉さん二人組が乗っていて“大きいパッケージ持っているけど空港?”と聞いてくれて、“そうです”と答えたら、“後ろ乗っていきなよ”と言ってくれました。 

――それは嬉しいですね。

カイリ:空港に着いて、本当に助かりましたと言ってチップを渡そうとしていたら、そんなのいらないから頑張ってねと、ピースサインをして走り去っていかれました。涙が出ました。

――一回通り過ぎたあと戻ってきてくれたんですよね。 

カイリ:他にも道に迷っていたときに声を掛けてきてくれて、場所まで一緒についてきてくれるなど、そういうことが何度もあったので、日本に帰ってからは困っている外国人を見かけたら絶対に声を掛けようと思っています。 

――誰かにやってもらうと同じ様な気持ちが芽生えますよね。逆にやってもらわないとそういう気持ちが芽生えづらいことがあるので、国際交流では一歩踏み出す勇気が大事ですね。 

カイリ:こういった積み重ねが国の印象にも関わってくるのかなって。異国で助けてもらったという感謝の気持ちはずっと忘れないので。

――いろんな恩恵を受けて優しさを知ったということですね。 

カイリ:人って優しいなと実感しました。 

――それだけ大変な思いをしながら全米各地を回って、ハートの強さ、人間力もできてきて、精神的にタフになったのではないでしょうか。 

カイリ:行ってなかったら得られなかった気持ちもいっぱいあると思います。

 
 
 
 
 
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今後の目標

――最後にプライベートも含めた今後の目標を伺いたいと思います。 

カイリ:ジムを経営するということになって、これまで自分が携わっていなかった世界を改めて知る機会や、たくさんの方と接する機会が増えたので、もっともっと沢山のことを学ばせていただきたい気持ちです。そして、お客様の心に寄り添い、一人でも多くの方に「PARA-FIT24に通い始めて心も身体も健康になった」「動くって、楽しい」そんな風に思っていただけるジム作りをしていけるよう、仲間たちと力を合わせて精進していきたいと思います。アルバイトの子達の夢も応援したいな。

――今後のプロレス活動は?プロレスファンにとっては一番聞きたいポイントだと思います。 

カイリ:5年前、プロレスをもっと学びたいという気持ちからアメリカに旅立ちました。プロレスってなんなんだろう?スターとは?一流レスラーとはどんな選手なのかを直接この目で見て勉強したかった。だけど、プロレスって学べば学ぶほど奥が深くて。答えを出すのは難しいですね。また、答え探しの旅に自分の中で出航するタイミングがきたら…

――楽しみです。日本での活躍を待っているファンはすごく多いと思います。プロレスTODAYでもファンの皆様の力を借りて、カイリ選手の今後をサポートできるようなことをやっていきたいと思っていますので、引き続き宜しくお願い致します。 

カイリ:私もファンの皆さんに恩返しができたらよいなと思います。 

――10周年おめでとうございます。これからもご活躍を期待しております。ありがとうございました。 

カイリ:ありがとうございました。

第1弾:WWEの思い出、PARA-FIT24湘南ジムオープン、プレッシャーとの戦い

第2弾:紫雷イオの存在、突然のWWEへの異動宣告、アスカとのカブキ・ウォリアーズ

PARA-FIT24(パラフィット) 湘南江ノ島駅店潜入取材編(動画)も公開をご期待ください!

<インタビュアー>

プロレスTODAY総監督 山口義徳

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