【那須晃太郎インタビュー】 3・6「Over The Future4~那須晃太郎復帰戦」開催直前!半年ぶりの復帰戦を“61分3本勝負”にする理由。

【那須晃太郎インタビュー】
3・6「Over The Future4~那須晃太郎復帰戦」開催直前!半年ぶりの復帰戦を“61分3本勝負”にする理由。

フリーのプロレスラー那須晃太郎が3月6日(日)東京・王子ベースメントモンスターにて自主興行「Over The Future4~那須晃太郎復帰戦」(開場3:00/開始3:30)を開催する。しかもこの大会は、那須にとって6カ月ぶりの復帰戦。久しぶりの試合となる那須にカムバックにかける思いを聞いてみた。なお、当日は以下の4カードが予定されている。

那須晃太郎自主興行「Over The Future4~那須晃太郎復帰戦」
3月6日(日)15時30分試合開始
東京・王子ベースメントモンスター

▼メインイベント タッグマッチ61分3本勝負
那須晃太郎&高岩竜一vs原学&間下隼人

▼セミファイナル30分1本勝負
下田大作vs不動力也

▼第2試合 20分1本勝負
がばいじいちゃんvs後藤恵介

▼第1試合 20分1本勝負
清水来人vsスーパーマッチョモンキー

――自主興行が復帰戦になるとのことでが。

「ストロングスタイルプロレスの9・5新木場に参戦したのですが、脳震盪で記憶が飛んでしまいました。試合のことはまったくおぼえていなくて、翌日、病院で脳の検査をして、異常はないけど目の中の骨が折れていると。右目が眼窩底骨折。これは以前やったやつかもしれないんですが、左目が眼窩内側壁骨折で」

――両目ですか…。

「ハイ。目の中にある壁の部分も折れているということでした。手術はしなくてもいいので、しばらく様子を見ましょうとなったんですね。それで欠場になりました。脳震盪がきっかけで発覚した感じですね」

――那須選手というとコンスタントに試合をしているイメージがあったのですが、いままでケガによる長期欠場はありましたか。

「いや、1週間だけ安静して休んだのはあったんですけど、1カ月とか、それ以上の長期はなかったです。12年近くプロレスをやってるんですけど、長いのは今回が初めてですね」

――復帰戦をなぜ自主興行にしようとしたのでしょうか。ケガ以前から自主興行をする予定でいたのか、それとも復帰戦をあえて自主興行にしたのか。

「ボクはどこにも所属していないフリーなので、どこかで復帰戦をやっていただくことも考えてはいたんですけど、どうせだったら自分でやりたいなというのがありました。ほかの団体ではメインにはならないだろうし、フリーだからこそ自分をメインでやろうと。ひっそり復帰する手もあったんですけど、どうせなら大きくやりたいなと思いました」

――いつごろから自主興行での復帰戦を考えていたのでしょうか。

「もともとは昨年の11月くらいですかね。3月くらいに復帰できればと考えていたんです。それくらいに自主興行もやれたらいいなくらいに思っていて。そこから決まったんですが、ボクの大会の前後に、ほかの大会がベースメントモンスターであるんですよ」

――当日、同じ会場で一日3大会があると。

「そうなんです。昼がHEAT-UP。HEAT-UPのTAMURA選手から一緒にやらないかとなりまして、ボクの大会が3時半ということになったんですね」

――ということは、思惑通りに3月に復帰、開催できるということですね。

「ハイ、そうですね」

――大会名の「Over The Future4~那須晃太郎復帰戦」に「4」と入っているのですが、過去に自主興行は?

「『4』と銘打っている通り、(東京で)4回目になります。ボクは宮崎県の出身なんですけど、地元の九州で2回ほど開催しています。最初は2015年、ボクの5周年記念で開催して、今回も含めて合計6回、主催で大会することになりますね」

――今大会は全4試合が組まれています。那須選手の復帰戦がメインで“61分3本勝負”。61分と3本の意味について教えてください。

「ふつうなら60分3本勝負だと思うんですけど、昔の新日本とかでアントニオ猪木さんが61分3本勝負というのをやってるのを見て、一度自分もやってみたいというのがあったのと、半年間欠場していたので、いま1試合でも多く試合をしたいんですよ。たとえば、60分の制限時間でも、試合って20分とか30分以内で終わることが多いと思うんです」

――現実的には60分の試合時間というのはなかなかないですからね。

「そうです。それだったら、復帰の大会でボクが3試合やるよりも、61分3本勝負にして、まとめて3試合分やっちゃおうと。遅れを取り戻すじゃないですけど」

――1対1のタイスコアから3本目に突入する気満々ですね。

「そうですね(笑)。3試合分したいなと」

――61分3本勝負となると、昭和のプロレスファンの琴線に響くところではありますが、そういうプロレスを那須選手は見てきたと。

「そうですね、けっこう古いプロレスが好きで、昔からずっと過去の映像を見たりして」

――なるほど。那須選手はこの試合で高岩選手と組んで、原選手、間下選手と対戦します。

「高岩さんにはボクの大会に毎回出ていただいていて。原さんもそうなんですけど、原さんは、昔に試合した映像がボクの動画の中で最も再生されているんですよ。U-FILEの西調布でUWFマッチみたいのをやったんですけど、その再生回数がボクの試合の中では突き抜けて多くて。もともとスタイルも似ているので、復帰するにはスタイルが合う選手とやるのがいいかなと思いまして、原さんと試合させていただくことにしました。間下さんは、ストロングスタイルの大会で自分が欠場したのもあって、その団体の選手から選ばせてもらいました。間下さんとは同い年なんですよ。しかも九州出身で。そこで今回声をかけさせてもらいました」

――体調はいかがでしょうか。半年ぶりの試合で、ブランクは気になりませんか。

「体調はいいです。練習中の動きは、明らかに欠場前よりいいです。普通の動きもよくなってますし、体力的なものも当時よりよくなっています。が、こればっかりはリングに上がって試合が始まってみないと感覚がわからないところがあるんですよね。ただ復帰戦をやるからには目いっぱいやりたいので、こういう形式にしました。始まってみないとわからない部分がありますけど、コンディション的にはバッチリですね!」

――ほかのカードについてはいかがでしょうか。

「セミの下田大作と不動力也。双子なんです」

――そうですね。

「いつもは組んでやってるんですけど、ここでちょっとシングルを見てみたいなと思って」

――ありそうでなかなかなかったカードです。

「ハイ。10年ぶりらしいです。個人的にも見たいと思って組みました。第2試合のがばいじいちゃんなんですけど、今回、王子近辺の保育園の子どもたちを呼んでまして、がばいじいちゃんのプロレスって子どもたちにすごくウケるというか、楽しませてくれるので、バラエティー枠じゃないですけど、こういう試合をひとつ組みました。第1試合のふたりは、原さんのところの選手なんですね。原さんがTeam Motionというチームを組んでまして、そこの3選手に出ていただくと。清水選手とスーパーマッチョモンキー選手は若手なので、若手同士の試合をひとつ入れようと思って組みました」

――なるほど。さて、那須選手もキャリア10年を越えました。現在12年目ですが、これまでのプロレス生活を振り返っていかがですか。

「もともといた団体がなくなったりとか、フリーでやってて、団体に入ってやめてまたフリーになってと、そういう繰り返しでいろいろあったんですけど、けっこう大きいところも上がれたりして、ボクのなかでは10年でけっこう満足しちゃったんですよね。10年間やってそれなりに満足しちゃって。なので、もうひとつ先の違うステップに上がることをいま模索しています。それで興行をやったりとか、新たなことを少し増やしていこうかなと思ってます。次なる自分の燃えるものを見つけるというか」

――その第一歩が復帰になりますね。

「そうですね」

――那須選手は、バチバチ系の格闘スタイルを得意としてきましたよね。

「階級としては基本的にジュニアヘビーになるんですけど、もともとU-FILE CAMPで格闘技をやってまして、それを自分のスタイルにしてます。ジュニアなんですけど飛んだり跳ねたりというよりは、打撃だったり関節技で試合を組み立てるようなスタイルを心がけています」

――大きな影響を受けたレスラーは?

「佐藤光留選手ですね。ボクがちょうどプロレスラーになろうと決めたのが、佐藤光留選手がパンクラスからプロレスにいった瞬間くらいだったんですね。その頃、プロレスラーとしてパンクラスで圧勝した試合を見たんですよ。それを見てカッコいいなと思って、自分もそういうスタイルでいこうと思いました。それに、柴田勝頼さんもすごく好きで、ああいう感じのスタイルをボクのなかでは心がけています」

――それでいて、昔のプロレスもよく見ていたと。

「猪木さんが好きなんですよ。ボクが小6のときに引退してしまったんですけど。5年生のときからプロレスを見ていて、引退ロードをいろんな選手とやっているのを見たり、ゲームにもあって、猪木さんにメチャメチャハマりました」

――原点はそこですね。

「ハイ、ボクの原点はそこですね」

――那須選手はフリーとしていろんな団体に参戦していますが。

「ひとつの団体に所属していると、年間だったらけっこう試合があったとしても、闘う相手がマンネリ化してしまうことがあるんですね。フリーでいろんな団体に上がると相手が常に違うし、いつもフレッシュな状態で闘える。いろいろ吸収するものもあります」

――那須選手としてはそちらの方が合っている、常にいろいろな相手と試合をしたいと。

「そうですね。自分の持っていないものも吸収したいですし、逆に自分も後輩に教えたりとかもできるので」

――なるほど。では、この興行で何を見せたいですか。

「自分自身復帰して、いきなり復帰前よりもやれるのか正直わからないんですけど、もうすぐデビューから12年経つし、干支も一周するので、これを機に新たに生まれ変わりたいなという気持ちがあります。その第一歩を見てもらいたいなと思います」

昨年9・5新木場の第1試合に出場も、このとき那須はフォール負けを喫してしまった。試合の記憶はまったくなく、その後欠場に追い込まれた。そして自身の興行にて満を持しての復帰戦。その後の試合も決まっており、様々な団体で闘う姿が再び見られることだろう。まずは3・6王子でのカムバック戦!ここから那須晃太郎の新章がスタートする。

(取材:新井宏)

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